暗号資産(仮想通貨)市場は7月13日にかけて反落しました。週末は6万4000ドル近辺で様子見のもみ合いが続いていましたが、イランがホルムズ海峡の封鎖を宣言して中東情勢が再燃し、リスク回避の売りが強まりました。
ビットコインは6万4000ドルを割り込み、6万3000ドル近辺へ下押ししています。翌日の6月米消費者物価指数(CPI)も控え、警戒感が高まっています。
ビットコイン、6万4000ドルで小幅反落|CPI控え様子見のもみ合い、ETFは8週ぶり純流入
ビットコイン、ホルムズ封鎖再燃で6万4000ドル割れ

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは週末を通じて6万3700〜6万4340ドルのレンジで底堅く推移していました。しかし7月13日朝の6万4230ドルを高値に急速に値を消し、中東情勢の再燃を受けて6万3000ドル近辺まで下落しました。
現在は6万3007ドルと24時間で約1.7%安です。ホルムズ海峡封鎖という悪材料が、静かな週末の地合いを一変させました。直近12時間の強制清算は暗号資産全体で約2.4億ドルに達しています。6万3000ドルを維持できるかが目先の焦点です。
イーサリアム、1800ドルを再び割り込む

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも反落しました。週末は7月7-8日に届かなかった1800ドルを上抜けて独歩高となっていましたが、リスクオフの流れを受けて再びこの節目を割り込みました。現在は1792ドルと24時間で約0.7%安です。
3銘柄のなかでは下げは小さいものの、上抜けを維持していた相対的な強さは地政学リスクの再燃で後退しました。1800ドルの回復が上値の目安です。
リップル、3銘柄で最弱の下げ

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は3銘柄のなかで最も下げがきつく、24時間で約2.2%安の1.07ドルとなりました。もともと戻りが鈍く出遅れていたところに、市場全体のリスクオフが重なりました。現物XRP ETFで7月8日に3月以来最大の資金流出が出るなど資金の動きも鈍く、上値の重さが目立ちます。
まずは1.05〜1.06ドルのサポートを維持できるかが焦点で、1.10ドルの回復が反発の目安です。
イランのホルムズ海峡封鎖宣言で原油急伸、リスクオフに
今回の反落の引き金は、中東情勢の再燃です。米国が1週間で3度目の空爆に踏み切り、イランはホルムズ海峡の封鎖を宣言、停戦は崩れました。
原油輸送の要衝であるホルムズ封鎖への懸念から、原油(WTI)は一時5%超高の1バレル75ドル前後と6月下旬以来の高値をつけました。原油高はインフレ再燃観測を通じて、金利を生まない暗号資産の逆風です。加えて翌日の6月CPIを前にした持ち高調整の売りも重なりました。
エネルギー高がインフレ指標に表れれば追加利上げ観測が強まりかねず、市場はCPIを一段と警戒しています。
CPIと米イラン情勢、3銘柄の注目ライン
最大の焦点は、7月14日夜に発表される6月の米CPIです。原油高がインフレに波及していれば、利上げ観測が再燃してリスク資産の重しとなりかねません。発表後にはウォーシュFRB議長の議会証言も控えます。封鎖が長引けば、原油高を通じた売り圧力が続きかねません。
注目ラインは、ビットコインが6万3000ドルの維持、イーサリアムが1800ドルの回復、リップルが1.05ドルの維持です。
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