ビットコイン(BTC)は7月13日8時時点で6万3825ドルと、前日比-0.54%で取引されています。
直近24時間は、6万3640〜6万4290ドルの狭いレンジでのもみ合いが続き、週末を通じて方向感の乏しい展開となりました。市場は明日発表される6月の米消費者物価指数(CPI)を最大の試金石として様子見の姿勢を強めています。市場が最も意識しているのは、このCPIが金融政策の見通しをどう動かすかという点です。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間のBTCは、週末を通じて6万3600〜6万4300ドルの狭いレンジで膠着しました。12日15時に24時間安値の6万3640ドル、23時に24時間高値の6万4290ドルをつけています。
その後も6万4000ドル台で推移しましたが、週明け早朝にかけてやや上値を切り下げ、8時時点では6万3825ドルとなっています。7月10日につけた高値6万4693ドルを上抜けることはできず、6万4000ドルを挟んだもみ合いが続いています。
週末は出来高も少なく、CPIを前に積極的な売買が手控えられました。上値では6万4290〜6万4700ドル付近、下値では6万3640ドル付近が、それぞれ短期的に意識された格好です。
相場を動かした背景
6月CPIを控えた様子見
足元の膠着の背景にあるのは、重要なインフレ指標を前にした様子見です。
市場は明日7月14日に発表される6月のCPIを最大の注目材料としています。市場予想は前月比+0.2%、前年比+2.8%です。結果が予想を下回れば、7月末のFOMCで金利が据え置かれるとの観測が強まり、BTCの上値追いにつながりやすくなります。逆に予想を上回れば、利上げ観測が再燃し、リスク資産の重しになりやすい状況です。
こうした結果待ちの空気が、6万4000ドルを挟んだ狭いレンジの主因となっています。恐怖・貪欲指数は26と「恐怖」の水準にあり、これまでの「極度の恐怖」からはやや改善したものの、市場は依然として慎重な姿勢を保っています。
ETFフローの8週ぶり純流入とクジラ買い
一方で、下値を支える構造的な改善も進んでいます。
米現物BTC ETFは、7月11日を終える週で約2.82億ドルの純流入となり、8週間続いた連続流出に歯止めがかかりました。7月10日には約9040万ドルの純流入となり、そのうちBlackRockのIBITが約8680万ドルを占めています。オンチェーンのデータでは、クジラと呼ばれる大口保有者が27万BTCを超えて買い集めたとされており、機関マネーとクジラの両面で需給が改善しています。この潮目の変化が、6月末からの反発と足元の下値を支える材料となっています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート

日足では、現在値6万3795ドルがMA20(6万1893ドル)を上回る一方、MA50(6万4942ドル)、MA100(7万0765ドル)、MA200(7万3911ドル)は下回っています。6月末からの反発でMA20の上を維持していますが、MA50が上値の壁となっています。
中長期目線での上値メドはMA50が位置する6万4942ドル、その手前には7月10日の高値6万4693ドルがあります。下値メドはMA20の6万1893ドルです。このMA50を明確に上抜けできるかどうかが、反発を一段進められるかの分かれ目となります。
4時間足チャート

4時間足では、現在値がMA20(6万4003ドル)を小幅下回る一方、MA50(6万3399ドル)、MA100(6万1928ドル)、MA200(6万2730ドル)は上回っています。MA20付近での膠着が続いています。
6万4000ドル前後のMA20を回復して定着できれば上値を試しやすく、割り込むと6万3400ドル前後のMA50が下値の支えとして意識されます。上値の目安は6万4290ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、現在値がMA20(6万4015ドル)とMA50(6万4113ドル)を下回る一方、MA100(6万3701ドル)とMA200(6万3372ドル)は上回っており、もみ合いのなかでやや弱含みです。
短期トレーダーが当日見るべきラインは、6万4000ドル前後のMA20・MA50の集中帯を回復できるかどうかです。回復できれば戻りを試しやすく、6万3640ドルの24時間安値を割り込むと、MA100・MA200が集中する6万3400〜6万3700ドルが次の支えとして意識されます。
サポートは6万3640ドルと6万3372〜6万3701ドル、レジスタンスは6万4015〜6万4113ドルの移動平均線集中帯と6万4290ドルとなります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
未決済建玉(OI)は小幅に減少しました。Binance先物では約24時間前の65.4億ドル(約10万1972BTC)から64.3億ドル(約10万0635BTC)へと、もみ合いのなかでポジションがやや圧縮されています。
ポジションの偏りは落ち着いています。小口投資家のロング/ショート比率は1.35と正常な水準で安定し、上位トレーダーの比率は1.43とロング優勢を維持しています。資金調達率は+0.0026%とほぼ中立で、極端な偏りは見られません。方向感の乏しいもみ合いを反映した、落ち着いた需給環境です。
注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、上方向が6万4700ドルから6万5000ドルにかけて、下方向が6万3600ドル割れから6万3000ドルにかけてです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで1.3458、上位トレーダーの建玉ベースで1.4340となっています。
上値の6万4700〜6万5000ドルにはショートの清算が溜まりやすく、上抜け時には踏み上げで上昇が加速しやすい水準です。逆に6万3600ドルを割り込むと、ロングの清算が意識されます。明日のCPI公表の前後ではボラティリティが急拡大しやすく、レンジを放れた方向に値が伸びやすい点に注意が必要です。
ETF動向
米現物BTC ETFのフローは、流入基調へ転換しました。7月11日を終える週で約2.82億ドルの純流入となり、8週間続いた連続流出が終了しています。7月10日は約9040万ドルの純流入で、BlackRockのIBITが大半を占めました。
オンチェーンではクジラが27万BTCを超えて買い集めたとされ、機関とクジラの両面で需給が改善しています。この流入基調が続くかどうかが、反発を維持できるかを見極めるうえでの重要な手掛かりになります。
本日のデイトレ材料
本日は、米国の大型経済指標の確定した予定は確認できていません。今週最大の材料は、明日7月14日に発表される6月のCPIです。あわせて、PPIや主要銀行の決算にも目を配っておきたいところです。次回のFOMCは7月28〜29日です。
このほか、暗号資産の規制枠組みを定めるCLARITY法案の上院手続き投票や、7月12〜19日にかけて予定される約2.37億ドル相当のトークンアンロックも今週の材料です。短期の市場テーマは、CPIを待つ様子見がどこまで続くか、ETFの流入とクジラの買いが下値を支え続けられるか、という点です。
上方向の焦点は6万4000〜6万4100ドルの移動平均線集中帯で、これを上抜ければ6万4290ドル、さらに日足MA50の6万4900ドルやレジスタンスの6万5581ドルが視野に入ります。下方向の焦点は6万3640ドルで、これを割り込むと6万3400ドル、さらに6万3000ドルが意識されます。短期トレーダーがまず見るべきは、6万4000ドルの回復可否と6万3640ドルの攻防です。
まとめ
本日のBTCは、明日の6月CPIを前に6万4000ドルを挟んだ狭いレンジでのもみ合いが続き、小幅安で推移しています。日足ではMA20の上を維持する一方、MA50が上値の壁となっており、反発は一服の局面にあります。ただ、ETFフローが8週ぶりの純流入に転じ、クジラの買いも続くなど、需給面の改善は下値を支えています。
短期的には、6万4000ドルの回復と6万3640ドルの維持が当面の攻防ラインとなり、明日のCPIが相場の次の方向を決める最大の分岐点となりそうです。CPIの結果次第でレンジを放れる可能性があるだけに、公表前後の急変動に備えておきたい一週間の入り口です。
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