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メタプラネット、株価258円まで上昇|中東リスク後退でBTC6万4000ドル手前へ反発

2026年7月10日 13:50  Arai Yu

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7月10日、メタプラネット(3350)の株価は前場に高値258円まで上昇し、10時台には前日比+20円(+8.40%)で推移しています。前日9日の+5.31%に続く2営業日連続の大幅高で、7月1日に付けた年初来安値192円からの戻り率は一時34%に達し、直前まで続いた221〜229円の膠着レンジを明確に上抜けました。

背景には、米イラン間の緊張という中東の地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)が6万4000ドル手前まで反発したことがあります。日経平均も1600円を超える大幅続伸となる全面高の地合いの中、BTC連動銘柄である同社株には見直し買いが集まりました。企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.97倍まで切り上がり、1倍割れの解消が目前に迫っています。

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当日の値動き

9日は224円と小安く寄り付き、前場は225円前後の逆行安で膠着していましたが、後場にBTCの反発と全体相場の改善を受けて急伸し、高値240円をつけて終値238円(+5.31%)と大幅高で引けました。膠着レンジの上限を突破したことで、短期的な地合いが好転しました。

10日はその流れを引き継いで239円と続伸してスタートし、寄り付き後に買いが加速して高値258円まで上昇しました。前場の出来高は約2323万株と直近の薄商いから一転して膨らみ、PTSも257.9円と日中値に沿った水準です。全面高の地合いを背景に、2日間で株価水準を大きく切り上げる展開となっています。

メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート

日足では7月1日の年初来安値192円から反発した後、7〜9日にかけて221〜229円で膠着していましたが、9日後場から10日にかけてこのレンジを上放れ、25日移動平均線が位置する230円台を明確に上抜けました。上値抵抗として意識されていた水準を突破したことで、下降トレンドからの本格的な反転を試す動きとなっています。

3カ月リターンは−18.9%、1年リターンは−83.0%と長期の下落率は依然大きいものの、直近の急騰で3カ月リターンのマイナス幅は縮小しました。5日移動平均線を大きく上回る位置まで買われており、当面は6月中旬に付けた260円近辺が次の上値目標として意識されます。過熱感には留意が必要ですが、出来高を伴った上放れはトレンド転換のシグナルとみられます。

メタプラネット(3350)1時間足チャート

1時間足では、9日後場の急伸で240円をつけた後、10日の寄り付きから一段と水準を切り上げ、258円まで一本調子で上昇しました。膠着していた229円のレジスタンスを突破して以降、押し目らしい押し目を作らずに上値を伸ばす強い形状です。

短期的には10日高値258円が目先のレジスタンス、上抜けたレンジ上限の229〜234円がサポートに転換したとみられます。急ピッチの上昇で短期的な過熱感はあるものの、234円を維持する限り上昇基調は継続していると判断されます。

メタプラネットのビットコイン損益とmNAV

BTC保有量は4万3000BTC、平均取得単価は1533万1546円、取得総額は6593億円です。最新の買い増しは2026年6月30日付の2823BTCで、本日時点で新たな買い増し発表はありません。円建てBTC価格が1025万4349円と1000万円台を回復したことで、Bitcoin NAV(評価額)は4409億円、未実現損益は−2183億円と前営業日から含み損が縮小しました。

企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.97倍と、前日の0.89倍から急接近し1倍割れの解消が目前となっています。株価急騰により時価総額は3309億円・企業価値は4280億円まで拡大し、Bitcoin NAV4409億円との差が大きく縮まりました。1株あたりNAV(希薄化前)は344.14円で、株価258円とのディスカウントも縮小しています。負債残高751億円と優先株残高236億円を合わせたレバレッジ比率は17.0%、BTCイールド(年初来)は+9.61%となっています。

今後の株価の焦点

短期的には10日高値258円が上値レジスタンス、上抜けたレンジ上限である229〜234円がサポートに転換したとみられます。258円を突破すれば6月中旬の260円近辺、さらにその上の水準が視野に入る一方、234円を割り込むと急騰前の膠着レンジへの回帰が意識されます。

材料面では、BTCが6万4000ドルの節目を今度こそ突破できるかが最大の焦点です。中東情勢の沈静化が続けばリスクオンの流れでBTCと同社株の上値追いが継続する一方、情勢が再び緊迫すれば急落リスクもくすぶります。米国の現物ETFフローや週明けの米マクロ指標も引き続き注目されます。

加えて、mNAVが1倍を回復するかが中期的な注目点です。1倍を超えれば「保有BTC価値を上回る評価」への転換となり、増資を通じた買い増し余地の拡大にもつながります。BTCの一段高と新たな買い増し材料の有無が、上昇の持続性を左右する焦点となります。

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