米BitMineは7月6日、イーサリアム(ETH)の保有量が5742237ETHに達したと公表しました。ETH総供給量の4.8%に相当し、同社が掲げる5%保有目標まで残りわずかです。直近1週間では42197ETHを追加取得しており、取得額は約7,300万ドルでした。企業による暗号資産(仮想通貨)の大量保有の中でも、ETH供給量そのものに対する比率が意識される局面に入っています。
BitMineはNYSE上場企業で、トム・リー氏が会長を務めています。今回の開示では、暗号資産や現金などを含む総資産が約111億ドルにのぼることも示しました。
同社は保有ETHの大半を運用にも回しています。ステーク済みのETHは4879157ETHで、年率ベースのステーキング収益は約2億3,500万ドルとしています。単に保有残高を積み上げるだけでなく、ネットワーク参加を通じて利回りを確保する構造が収益面の特徴です。
5%目標に近づく蓄積ペース
BitMineは『Alchemy of 5%』と題して、ETH総供給量の5%保有を目標に掲げています。総供給量は約1億2070万ETHとされており、今回の水準はその達成圏内に入った形です。
企業が特定の暗号資産を大量に保有する場合、注目されやすいのは評価益や含み損ですが、ETHではステーキングの有無が意味合いを変えます。保有資産をネットワークに預け入れることで報酬が発生するため、企業財務においては値上がり期待だけではない収益源を持つことになります。BitMineの開示は、ETHを準備資産として積み上げながら、その一部を継続収益に結びつける運用方針を数字で示したものです。
トム・リー氏は、暗号資産市場が『crypto spring』の初期段階にあるとの見方を示したうえで、2026年を通じて着実な蓄積を続け、5%目標に到達する考えを明らかにしました。短期間での急拡大ではなく、継続取得を前提にした方針を打ち出した格好です。
ETHはビットコインと異なり、保有と同時にステーキング収益を組み込みやすい設計を持ちます。そのため、上場企業のバランスシートに載る資産として見た場合、単なる値上がり資産ではなく、運用収益を伴う準備資産として扱われやすい面があります。今回の発表は、企業のETH保有が規模の競争だけでなく、供給量に対する占有率と運用収益の両面で語られる段階に入ったことを示しています。
参考元:Thedefiant
画像:Shutterstock
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