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ビットコイン・イーサリアム・リップル下げ止まり|Q2約12%安のなか、仮想通貨は雇用統計待ちか

2026年6月30日 13:13  Arai Yu

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暗号資産市場は6月29日から30日午前にかけて、四半期末を前に6万ドルを挟んで一進一退となりました。ビットコインは29日朝に一時5万8900ドル台へ下押しした後、30日朝には6万ドルを回復する場面もあり、心理的節目を巡る攻防が続いています。

30日の四半期末を前に、ビットコインは4〜6月期(Q2)を約12%安で終える見通しで、年初から2四半期連続のマイナスは過去に2018年と2022年の2回しかなく、今回が史上3度目の異例の展開です。もっとも、売られ過ぎからの反動で3銘柄は下げ止まっており、底打ちへの思惑も出始めています。

ビットコイン、6万ドル回復で反発|週足RSIに底打ち思惑、6月のETF流出は過去最悪

BTC、6万ドルの攻防でQ2は約12%安で終える見通し

BTC/USDT 1時間足チャート

ビットコインは29日朝に一時5万8935ドルまで下押ししましたが、5万8000ドル台では買いが入り、その後は6万ドルを挟んだ狭いレンジで推移しました。29日夜には一時6万644ドル、30日朝にも6万300ドル台まで戻す場面があり、6万ドルの回復をうかがう動きとなっています。

現在は5万9700ドル前後と24時間でほぼ横ばいです。ただし主要な移動平均線をいずれも下回る状態は変わらず、Q2の成績は約12%安と、1〜3月期(Q1)の約22%安に続くマイナスです。当面は6万ドルを固められるかが分かれ目となります。

イーサリアム、一時1630ドルへ、3銘柄で底堅い推移

ETH/USDT 1時間足チャート

イーサリアムは3銘柄のなかで相対的に底堅い動きでした。29日に一時1553ドルまで下押しした後、30日未明には一時1630ドルまで上昇する場面もありましたが、その後は1588ドルへ戻し、現時点では短期的な戻りの範囲にとどまります。

24時間では0.8%高です。背景には一部企業による継続的なETHの買い増しが指摘されています。もっとも、ETHのQ2は約25%安とビットコインより弱く、1600ドルの定着なら戻りに芯が入るものの、まだ見極めの段階です。

リップル、1.05ドル前後でもみ合い

XRP/USDT 1時間足チャート

リップルも1.05ドル前後でもみ合いました。29日に一時1.034ドルまで下げた後、30日朝にかけて一時1.073ドルまで戻し、現在は1.049ドルと24時間でほぼ横ばいです。

弱含みのまま四半期末を通過したものの、心理的節目の1ドルは維持しています。1ドル割れを回避できれば下値は堅いとみられます。

四半期末の手仕舞いとETF過去最悪の流出が重し、下値は反動買いが支え

今回の一進一退の背景には、四半期末特有の手仕舞いと買い手控えが一因として指摘されています。下期入りを前に値下がりした資産を圧縮する「ウィンドウドレッシング」と呼ばれる動きが出やすく、上値を抑える一因とされます。

需給面では、米国の現物ビットコインETFが6月に約40.6億ドルと2024年1月の上場以来で最大の純流出となり、うちブラックロックのIBITが約30〜33億ドルを占め、新規資金の乏しさが重しの一因です。一方、下値を支えたのは売られ過ぎからの反動買いです。

市場心理を示す恐怖・貪欲指数は「12」と「極度の恐怖」にあり、週足のRSIでは価格が安値を切り下げる一方でRSIが切り上がる「強気ダイバージェンス」がみられ、底打ちへの思惑も出ています。ただし、7月2日の米雇用統計やウォーシュ新FRB議長の発言を見極めたいとの様子見も強く、薄商いのなかで方向感を欠く展開です。

焦点は7月2日の米雇用統計とFRB議長講演

市場の関心は来週の米経済指標と要人発言に移ります。7月1日にはISM製造業指数やADP雇用報告に加え、ウォーシュ新FRB議長がポルトガル・シントラでの講演に登壇する予定で、高金利の長期化を巡る発言が注目されます。

7月2日には、独立記念日(7月3日)の休場を控えて前倒しされた6月の米雇用統計が発表されます。雇用が強ければ利下げ観測の後退とドル高が改めて暗号資産の重しとなる一方、弱ければ利下げ観測の復活が支えとなりかねません。

7月28〜29日には次回のFOMCも控えており、価格面ではビットコイン6万ドルの回復・定着と5万8000ドル台の維持が当面の目安です。

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