暗号資産(仮想通貨)市場は6月24日から25日午前にかけて急落し、ビットコインは心理的節目の6万ドルを割り込みました。24日日中は6万2000ドル台で小康を保っていましたが、24日夜から25日未明(日本時間)にかけて売りが加速。
6万ドルを割り込むと買い持ちの強制清算が連鎖し、一時5万9000ドル台まで下落しました。個別材料というより市場全体のリスク回避が主導したため、3銘柄はそろって節目を割り込み、ほぼ同じ約3%の下落率となっています。25日朝には安値からの反発も見られました。
BTC、テック株安継続で6万ドル割れ|一時5万9100ドルへまで下落、本日PCE控え警戒感
ビットコイン、一時5万9000ドル台へ急落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは24日日中、6万2000ドル台でもみ合った後、24日午後10時半ごろ(日本時間)から下げ足を速めました。6万1000ドル、続いて6万ドルを割り込むとロングの強制清算を巻き込んで下げが一段と進み、25日午前3時ごろに窓内安値の5万9175ドルまで売られました。
その後は押し目買いが入り、現在は6万0693ドル(約981万円)と24時間で3.2%安です。6万ドルの回復が当面の焦点で、再び5万9000ドルを割り込むかが下値の目安です。
イーサリアム、1600ドル割れ、一時1558ドルへ

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムもビットコインに連動して下落しました。25日未明にかけて節目の1600ドルを割り込み、一時1558ドルまで売られています。
その後は安値から持ち直し、現在は1614ドル(約26.1万円)と24時間で3.1%安です。1600ドルの回復が当面の上値メドとなります。
リップル、一時1.05ドル割れまで下落

XRP/USDT 1時間足チャート
リップルも同様に、25日未明に1.05ドルを割り込み、一時1.048ドルまで下げました。その後は1.07ドル台へ持ち直し、現在は1.072ドル(約173円)と24時間で3.1%安です。
下落率は3銘柄でほぼ並んでおり、相場全体の地合い悪化に連動した動きでした。再び1.05ドルを割り込むかが当面の下値の目安となります。
株安連動とロング清算が重なり6万ドル割れ、マイクロン決算で反発
今回の急落の直接の引き金は、節目割れに伴うレバレッジ取引の強制清算です。6万〜6万1000ドルを割り込むとロングの清算が連鎖的に発生し、一部報道では24時間の清算額が6億ドルを超え、大半がロングだったとされます。
背景には、米半導体・ハイテク株の続落に連動した世界的なリスク回避があり、金や原油も下落するなか、高ベータの暗号資産が売られやすくなっていました。現物ビットコインETFの記録的な流出が続いたとされることも、買い支えを欠く一因です。
25日朝には米マイクロンの好決算を受けてリスク選好がいくぶん戻り、暗号資産も反発しましたが、これは売られ過ぎの反動による自律的な戻りで、本格反転とは言い切れません。
焦点はコアPCE物価指数とGDP確報
市場の関心は、まもなく発表される5月のコアPCE物価指数と1〜3月期GDP確報に移ります。FRBが重視するコアPCEが市場予想を上回れば、利下げ観測が一段と後退し、暗号資産には追加の下押し圧力となりかねません。
市場心理は「極度の恐怖」を示しており、当面は荒い値動きが続きやすい状況です。価格面では、ビットコインの6万ドル、イーサリアムの1600ドル、リップルの1.05ドルを回復できるかが、下げ止まりを見極める目安となります。
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