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ビットコイン、6万5000ドル台へ下落|FOMC結果前にリスク回避、建玉を圧縮し様子見強まる

2026年6月17日 08:28  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

ビットコイン(BTC)は6月17日8時時点で6万5757ドルと、前日比-0.71%で取引されています。

直近24時間は、一時6万6992ドルまで戻したものの、本日深夜に結果公表を控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に上値が続かず、6万5000ドル台後半へ下押ししました。デリバティブ市場では未決済建玉が減少しており、市場が最も意識しているのは、金融政策の結果を見極めるまでリスクを落として様子を見る動きです。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、16日午前に6万6300ドル台で始まったあと、いったん6万5700ドル台へ下押ししました。その後は午後にかけて持ち直し、16日17時(日本時間、以下同じ)に24時間高値の6万6992ドルへ到達しています。

しかし、この水準を保つことはできませんでした。FOMCの結果を前に買いが続かず、夜にかけて売り直される展開となり、23時に24時間安値の6万5360ドルをつけています。

その後は6万5700〜6万5900ドルでのもみ合いとなり、8時時点では6万5757ドルで推移しています。上値では6万6900〜6万7000ドル付近が戻りを抑える水準として、下値では6万5360〜6万5400ドル付近が支えとして、それぞれ短期的に意識された格好です。

相場を動かした背景

FOMC結果を前にしたリスク回避

今回の反落を最も直接的に説明する材料は、本日深夜に迫るFOMCの結果公表です。

政策金利は17日14時に公表され、ウォーシュ新議長の初めての会見は同14時30分に予定されています。市場は3.50〜3.75%での金利据え置きを約97%織り込んでいますが、結果を見極めたいとの空気が強く、16日17時の高値からは買いが続きませんでした。

この様子見はデリバティブ市場にも表れています。未決済建玉は約24時間前の68.3億ドルから67.3億ドルへと減少しており、ポジションを軽くしながら結果を待つ動きがうかがえます。値動きとポジションの両面で、イベント前のリスク回避が進んだとみられます。

タカ派警戒とインフレ高止まり

上値の重さの背景には、金融政策がタカ派に傾くとの警戒もあります。

据え置き自体は織り込み済みであるため、市場の焦点は同時公表される経済見通し(SEP)とドットチャートに移っています。ウォーシュ新議長は前任のパウエル氏よりタカ派とみられているうえ、5月の米CPIが前年比+4.2%と高止まりし、失業率も約4.3%と雇用は底堅さを保っています。利下げ再開時期への思惑が後退しやすい環境にあり、ドットチャートがタカ派に振れるとの警戒が、戻りの上値を抑える一因になった可能性があります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

日足では、現在値6万5757ドルがMA20(6万6097ドル)をわずかに下回り、MA50(7万3492ドル)・MA100(7万2649ドル)・MA200(7万7432ドル)も下回っています。前日にMA20へ肉薄したものの回復には至らず、再び下押しした位置にあります。

中長期目線での上値メドは、まずMA20が位置する6万6000ドル前後、その先は7万ドルの節目です。下値メドは6万5360ドル、さらに6万4000ドルが意識されます。

FOMCの結果を確認するまでは、この6万6000ドル前後のMA20をめぐる攻防が続きやすい状況です。

4時間足チャート

4時間足では、現在値がMA20(6万5512ドル)、MA50(6万3922ドル)、MA100(6万4753ドル)を上回り、MA200(7万0657ドル)のみ下回っています。短中期の支持線は維持しており、高値圏でのもみ合いといえる形です。

押し目の判断材料としてはMA20の6万5500ドル前後、ここを割り込んだ場合はMA100の6万4800ドル前後が次の下値メドになります。上値の目安は24時間高値の6万6992ドル、その先はMA200が位置する7万1000ドル前後です。

1時間足チャート

1時間足では、現在値がMA100(6万5104ドル)とMA200(6万3887ドル)を上回る一方、MA20(6万6077ドル)とMA50(6万6117ドル)を下回り、短期は上値の重い展開です。

短期トレーダーが当日見るべきラインは、まず6万6100ドル付近のMA20・MA50の集中帯を回復できるかどうかです。これを回復できれば戻りを試す一方、6万5360ドルの24時間安値を割り込むと、MA100が位置する6万5100ドル前後が次の支えとして意識されます。

サポートは6万5360ドル(24時間安値)と6万5100ドル付近、レジスタンスは6万6077〜6万6117ドルの移動平均線集中帯と6万6992ドルとなります。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉(OI)は減少しました。Binance先物では約24時間前の68.3億ドル(約10万3253BTC)から67.3億ドル(約10万2362BTC)へと縮小しており、価格の下押しと同時にポジションが圧縮されています。FOMCを前にしたリスク回避・手仕舞いの動きがうかがえます。

資金調達率は+0.0031%とほぼ中立の水準にとどまり、過熱感はありません。ポジションが軽くなったぶん、結果次第ではどちらの方向にも動きやすい地合いです。

短期トレードでは、結果公表が日本時間18日未明にあたるため、その前後でボラティリティが急拡大しやすい点に注意が必要です。とくに薄商いの時間帯の急変動には警戒したいところです。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、上方向が6万6000〜6万7000ドル、下方向が6万5360ドル割れから6万4800ドルにかけてです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで1.4284、上位トレーダーの建玉ベースで1.2290と、ロングがやや優勢です。

上値の6万6000〜6万7000ドルにはショートの清算が溜まりやすく、上抜け時には踏み上げで上昇が加速しやすい水準です。逆に6万5360ドルを割り込むとロングの清算が誘発され、下げが速まりやすくなります。FOMCの結果公表前後はどちらの方向にも振れやすく、警戒が必要です。

ETF動向

米現物BTC ETFのフローは流入に転じています。5月中旬から6月初めにかけては13営業日で約44億ドルの流出が続いていましたが、これが一巡し、直近で確認できた単日は純流入約8600万ドルとなりました。内訳はBlackRockのIBITが中心です。

機関マネーが流出から流入へ転じたことは下値を支える要因として働きやすいものの、足元はFOMC待ちで様子見が優勢となっています。

本日のデイトレ材料

本日17日は、FOMCの結果公表が最大の材料です。政策金利は14時(米東部時間、日本時間18日3時)、ウォーシュ新議長の会見は14時30分(日本時間18日3時30分)に予定され、経済見通しとドットチャートも同時に公表されます。基準時刻である17日8時の段階では結果はまだ出ておらず、本日の日中は結果待ちの持ち高調整が中心になりやすいとみられます。あわせて、米イラン停戦合意の署名が19日(金曜)にジュネーブで予定されており、関連の続報にも目を配っておきたいところです。

短期の市場テーマは、結果とドットチャートを待つリスク回避がどこまで上値を抑えるか、そして流入に転じたETFの需給がどこまで下値を支えるか、という綱引きです。上方向の焦点は6万6000〜6万6100ドルで、日足のMA20と1時間足のMA20・MA50が重なる集中帯です。ここを上抜ければ24時間高値の6万6992ドルが視野に入ります。下方向の焦点は6万5360ドルで、24時間安値にあたる水準です。割り込むと4時間足MA100の6万4800ドル前後が next サポートとして意識されます。

短期トレーダーがまず見るべきは、6万6100ドルの集中帯を回復できるかと、6万5360ドルの攻防、そして日本時間18日未明の結果公表前後の急変動です。

まとめ

本日のBTCは、一時6万6992ドルまで戻したものの、本日深夜のFOMC結果公表を前に買いが続かず、建玉を圧縮しながら6万5000ドル台後半へ下押ししています。日足では依然として主要な移動平均線を下回っており、まずは6万6000ドル前後のMA20を回復できるかが当面の焦点です。

短期的には、上値6万6100ドル・下値6万5360ドルの攻防に加え、18日未明のFOMC結果公表とドットチャートが最大の分岐点となります。それまではポジション調整中心の展開を見込みつつ、結果前後の急な変動に備えておきたい一日です。

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