ポケモンカードを裏付け資産とするトークン化市場の週間収益が、2026年4月6日までの週に538万ドル(約8.5億円)に達しました。
2025年9月に記録した過去最高の570万ドルに迫る水準です。1996年に始まったポケモンカードゲームは2026年に30周年を迎え、実物カードとブロックチェーンを組み合わせた流通市場の拡大が鮮明になっています。
30周年前に広がる実物カードのWeb3流通
今回の伸びは、単なるNFT売買の増加とは性格が異なります。取引の中心にあるのは、実物のポケモンカードを保管し、その所有権や売買権をトークンとして扱う仕組みです。
この形式では、購入者が現物カードを自宅で受け取らなくても売買できます。保管や真贋確認をプラットフォーム側が担い、ブロックチェーン上で24時間取引できるため、従来の個人間売買で生じやすかった発送リスクや鑑定負担を抑えやすい構造です。高額カードほど、こうした利便性が流動性に直結しやすくなります。
市場の拡大ペースも速いです。8月の出来高は183億円となり、1月比で5.5倍に増えました。ポケカ人気そのものに加え、現物資産をデジタル上で小口・即時に流通させるRWAの仕組みが、トレーディングカード市場に入り込み始めた格好です。
週間収益538万ドルという数字は、30周年を控えたポケカ需要の強さを映すと同時に、コレクション市場が「持つ」だけでなく「預けて流通させる」方向へ動いていることも示しています。