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ビットコイン価格6万6000ドル攻防、米国務長官の「イラン戦争長期化」発言でリスクオフ継続

2026年3月30日 09:22  3月30日 09:52  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は30日朝8時現在、6万5800〜6万5900ドル付近で推移しています。直近24時間では約1.5%の下落となり、一時は6万5600ドル台まで値を下げました。

市場では、ルビオ米国務長官によるイラン戦争長期化を示唆する発言が意識され、地政学リスクの継続による売り圧力が相場の上値を重くしています。

値動きの振り返り

直近24時間の高値は29日早朝から午前にかけてつけた6万7130ドル、安値は30日早朝の6万5600ドル台でした。29日は概ね6万6000〜6万7100ドルのレンジで推移していましたが、夕方以降に再び売り圧力が強まり下落に転じました。

6万5000〜6万6000ドル帯では反発が見られるものの、6万7000〜6万7200ドル帯で上値を抑えられる展開が続いており、短期的に6万6000ドルの重要サポートが3度目の試練を迎えています。

相場を動かした背景

ルビオ米国務長官の戦争長期化示唆でBTC上値重く

今回の相場を動かした主な要因は、ルビオ米国務長官によるイラン戦争長期化の示唆です。報道によると、ルビオ長官はG7外相に対し「イランとの戦争はあと2〜4週間続く可能性がある」と非公式に伝えたとされています。

これにより原油価格が1バレル100ドル超を維持(WTI 102.35ドル)しており、地政学リスクの長期化観測がリスクオフ姿勢を強めました。これがビットコインの上値を抑制し、継続的な売り圧力につながったとみられます。

Deribit巨額満期とイラン情勢長期化観測でBTC軟調

また、3月27日に決済されたDeribitのBTCオプション満期(141億6000万ドル規模)の影響も尾を引いています。2026年最大規模となったこの満期により、OI(未決済建玉)の約40%が消滅し、ロングポジションの清算が3億ドル規模に達しました。

この強制決済に伴う売り圧力が、現在の6万6000ドル割れを試す軟調な値動きの引き金になったと考えられます。

イラン情勢とDeribit満期、FOMCインフレ懸念でBTC軟調

さらに、3月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)でのインフレ懸念も背景にあります。

政策金利が据え置かれた一方で2026年のインフレ見通しが上方修正され、市場が利上げを織り込み始めたことで、高金利環境がリスク資産全般への逆風となっています。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足チャートは下降トレンドが継続しています。価格は200日移動平均線(約9万1761ドル)を大幅に下回っており、10月高値から約47%下落した水準にあります。

RSIおよびMACDともに弱気シグナルを示しており、6万6000ドルサポートを3度試す展開となっています。

中長期的な上値メドは7万ドル(第1抵抗)および7万2500ドル(50日移動平均線・第2抵抗)、下値メドは6万5000ドル、次いで6万2300ドルとなります。

4時間足チャート分析

4時間足では、6万6000〜6万7200ドルのレンジで推移しています。上値が重く、戻り売りが優勢な状況です。中期的な上値メドは6万7000〜6万7200ドルとなります。

押し目買いよりも戻り売りが機能しやすい相場環境であり、6万6000ドルを明確に割り込んだ場合は、次のサポートである6万5000ドルへの下落リスクが加速する可能性があります。

1時間足チャート分析

1時間足の短期トレンドも下落バイアスが継続しています。価格は20、50、100、200時間のすべての主要移動平均線を下回っており、一目均衡表でも雲の下に位置するなど弱気形状です。

短期トレーダーが当日見るべきラインとして、下値は6万6000ドル(サポート維持できるか)と6万5000ドル(割れると下落加速)、上値は6万7000〜6万7200ドル(レジスタンス)が挙げられます。

デリバティブ動向

OI・清算動向

全市場合計のOI(未決済建玉)は1044億7000万ドルと前日比で1.46%減少しており、レバレッジの解消が進んでいます。直近24時間の清算額は2億7815万ドル(前日比+102.02%)に達し、ロング・ショート比率は48.45%対51.55%とショートが優勢です。

3月27日のロング清算が急落を招いた後、現在はショートポジションが積み上がっている状況です。短期トレードにおいては、6万6000ドルのサポート維持が最重要となります。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインとして、下方向は6万5000ドル割れでロング清算が加速するリスクがあります。一方、上方向は6万9385ドルを超えると12億ドル規模のショート清算が控えています。

トレーダーとしては、6万5000ドル割れによる下落の連鎖を警戒しつつ、反発時にはショートスクイーズによる急騰の可能性も頭に入れておく必要があります。

ETF動向

米現物ビットコインETFの単日フローは、3月27日に2億2550万ドルの流出(2026年最大の単日流出)、前日26日にも1億7130万ドルの流出となり、2日連続の流出を記録しました。週間でも2億9618万ドルの純流出となり、4週間ぶりのマイナス転落です。

BlackRockのIBIT単独でも27日に2億150万ドルの流出が発生しており、このETFからの資金流出がビットコインの売り圧力を増幅させている関係性がうかがえます。

本日のデイトレ注目材料

30日(月)は米国での主要な経済指標発表はありませんが、日本時間21時にドイツのCPI(消費者物価指数)速報値が予定されています。短期市場のテーマとしては、引き続きイラン戦争の長期化懸念と原油高によるリスクオフ姿勢、そして6万6000ドルサポートの攻防が中心となります。

上方向の焦点価格は6万7000〜6万7200ドル(レジスタンス)および7万ドル(心理的節目)、下方向の焦点価格は6万5000ドル(次のサポート)および6万2300ドルです。

まとめ

今日のビットコイン相場は、地政学リスクの長期化を背景とした上値の重さと、6万6000ドルの重要サポートを死守できるかが最大の焦点となります。

ETFの資金流出やテクニカルの弱気シグナルが目立つ中、短期トレーダーは6万5000ドル割れでの下落加速リスクに十分警戒して立ち回る必要があります。

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