暗号資産企業 BitMine Immersion Technologies(BMNR) は12月8日、同社の暗号資産および現金保有額が総計132億ドルに達したと発表しました。
内訳には、386万4,951 ETH(1ETH=3,139ドル換算)のほか、193 BTC、約3,600万ドル相当の株式および10億ドル規模の現金保有が含まれます。
現時点でBitMineは、企業として世界最大のイーサリアム保有者とされています。
参考として、ビットコイン領域ではMicroStrategy(MSTR)が約65万BTC(約590億ドル相当)を保有しており、BitMineは“ETH版MicroStrategy”とも位置付けられる存在です。
BitMineは、現在ETH供給量の3.2%以上を保有しており、以前から掲げてきた「ETH供給量の5%取得」という長期目標に向け、着実に保有量を増やしているかたちです。
ETH取得量が急増傾向 Fusakaアップグレードや金融緩和観測が背景
同社によると、先週だけで138,452 ETHを追加取得したとのこと。これは、4週間前の週次ペース(54,156 ETH)と比べ、約156%増にあたります。
この積極的な買い増しについて、会長のトム・リー氏はこう述べています。
「ETH価格は今後数ヶ月で上昇すると確信している。Fusakaアップグレードを含むネットワーク改善、米金融政策(QT終了・再利下げ観測)、そして市場が“清算ショック”を消化したタイミングが重なり、暗号資産市場は再びファンダメンタルズ基準のフェーズに入ると見ている。」
イーサリアムでは12月3日に「Fusaka(Fulu-Osaka)アップグレード」が有効化されており、スケーラビリティやユーザービリティ改善への期待が相場材料となっています。
さらに、次のようにコメントしています。
「暗号資産の普及率はまだ低く、伸びしろは大きい。ウォール街があらゆる資産をブロックチェーン化する未来を見据えると、仮想通貨市場はこれからが本番になるだろう。」
取引量ランキング米国37位に 市場での存在感が拡大
取引量、米国株の中で37位に
BitMine株(NYSE American: BMNR)の市場存在感も拡大しています。
Fundstratのデータでは、同社株の直近5日間平均取引額は18億ドルで、米国上場銘柄5,700超の中で第37位にランク。
ゴールドマン・サックス(38位)を上回る規模とされています。
同社は、ARK Investのキャシー・ウッド氏、Founders Fund、パンテラ、Krakenなど、暗号資産分野で知られる機関投資家から支援を受けている点でも注目されています。
今後の予定
BitMineは2026年、独自のバリデータネットワーク「MAVAN(Made in America Validator Network)」をローンチ予定。
ステーキング基盤として設計されており、ETHエコシステムとの深い接続が期待されます。
また、年次株主総会は2026年1月15日、ラスベガスで開催される予定です。
まとめ
BitMineの今回の発表は、単なる財務報告にとどまらず、
「ETHを中心としたトレジャリー戦略」が企業レベルの長期テーマとして根付き始めていることを示唆しているように見えます。
同社の動きが、その先行指標のひとつになる可能性はありそうです。
参照:公式