2025年7月9日、米上院銀行委員会の公聴会で、エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党)が、仮想通貨市場に対する規制強化を提案しました。
特に注目すべきは、彼女がトランプ政権への批判を絡め、「仮想通貨の規制は大統領の個人的利害にも触れるべき」という立場を示した点です。
ウォーレン議員の提案には以下の5原則が含まれています。
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証券法の維持
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投資家保護の強化
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金融システム安定性の確保
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政権関係者の利害相反禁止
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透明性と監視の強化
特に4番目の「大統領や高官の仮想通貨関与禁止」は、トランプ氏が公式のミームコイン「TRUMP」など複数トークンに個人的関与を持つ中で、大きな波紋を呼んでいます。
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ガーリングハウスCEOの証言と産業側の立場
Ripple社のCEO、ブラッド・ガーリングハウス氏は同日の公聴会で、次のように証言しています。
・米国での明確な規制枠組みの欠如は「意味のある進歩を阻害している」と指摘しました。
・自社のXRPに関するSEC訴訟での勝訴は、「業界にとって転機」と語り、公聴会でもその見解を強調しました。
・「CLARITY Act」「市場構造法案」の早期成立を要請しました。消費者保護とイノベーション促進の両立を強調しました。
ガーリングハウス氏は、Rippleが60以上の州や国でライセンスを取得した「コンプライアンス重視の企業」であり、スマートな規制が業界成長につながるとアピールしています。
トランプ政権と仮想通貨政策の変化
ウォーレン議員の「トランプの影響力に関する警鐘」は、2025年初頭にトランプ政権が推進した暗号資産政策の変化を踏まえた発言です。
主な動きは以下の通りです。
・SEC委員長ゲンスラーを解任、規制緩和派のポール・アトキンスを新委員長に指名しました。
・SECがコインベースやリップルへの訴訟を取り下げました。
・「TRUMP」や「MELANIA」などミームコインが大統領関連トークンとして登場し、発行・価格変動中です。
これらを踏まえ、ウォーレン議員は「仮想通貨に関与する大統領や政権高官を監視・制限すべきだ」と主張しています。
今後の見通しと影響
立法動向
・上院ではGENIUS Act(ステーブルコイン整備法)が進行中です。
・同時に、CLARITY Act(市場構造法案)採決が焦点です。ガーリングハウス氏も早期可決を強く要請 。
規制環境
・投資家保護と同時に、トランプ氏の個人的利害を制限する流れが活発化するかもしれません。
・ミームコインなど“政権絡み”は、規制強化の標的となる可能性があります。
市場への影響
・規制強化 → イノベーション抑制との見方があります。
・一方で明確な法律整備 → 逆に市場信頼の向上に繋がる可能性もあります。
まとめ
ウォーレン議員は、仮想通貨市場の健全化と投資家保護を前提に、「権力者の関与による利害相反を防ぐ制度設計」という観点を強調しており、規制の枠を制度的に広げようとしています。
一方、産業側は「法的明確化こそ必要」と訴え、過剰規制と明確な規制設計との攻防が鮮明です。
個人的には、「政権高官・大統領による仮想通貨への関与制限」は中立性維持の観点で理にかなっている」と考えます。
また、CLARITY Actのような制度整備が進むことで、長期的に市場信頼を支える土台になる可能性が高いです。
ただし、行き過ぎた規制が国際競争力を失わせないか、米国の仮想通貨市場がグローバルリーダーとして存続できるかが今後の焦点でしょう。

