OKExはBCHベースで取引できる初の取引所に

 

BCHで他の多くのコインを直接売買できるように

​香港に拠点を持つ暗号資産(仮想通貨)取引所のOKExは11日、公式サイト上でビットコインキャッシュ(以下BCH)を基軸通貨として採用することを発表しました。すでにOKExの取引所画面ではBCHを使って他のコインを売買できるようになっていることが分かります。とはいえ、現在BCH建てで取引できるのはまだ一部の通貨ペアにとどまっていますが、今後さらに取引可能なペアが増加することが期待されます。


ViaBTCも後に続く模様

​中華資本の暗号資産(仮想通貨)マイニングプールのViaBTCも、現在英国で開設の準備を進めている取引所Coinex​で、BCHを基軸通貨として扱う方針であることを報道されています。BCHを基軸通貨に採用する理由として、BCHの「送金の速さ」「手数料の安さ」「ユーザビリティの良さ」という点が挙げられています。


取引高世界7位の取引所の決断

OKExの存在感

​暗号資産(仮想通貨)取引高ランキングサイトCoinMarketCapによると、直近24時間の取引高でOKExは世界7位に位置しており、その取引高は14億USDを超えています。BCHはその中で10%近くの取引量があり、今回OKExによってBCH建てでの取引が可能になったことは、市場全体で13億USD近くを占めるBCHの取引高のさらなる増加に繋がるという見方が強いです。


価格への影響

 

今後の価格高騰の足がかりになるか

​今回BCHが基軸通貨に採用されたことは、BCHが暗号資産(仮想通貨)の中でビットコインと並ぶ地位を築きつつあることを意味します。これは他のアルトコインとBCHを大きく差別化することに繋がるため、もしOKExやViaBTC以外の他の取引所でも同様にBCHを基軸通貨に据える動きが始まった場合、価格の大幅上昇は必然的に起きるはずです。


BCHの将来性は大きい?

​現在BCHはその存在感を増してきています。OKExでの発表があった同日、大手ニュースサイトCNBCにBCH推進派のRoger Ver氏が登場するなど、ビットコインに対するBCHの優位性を主張する動きも活発化しており、BCHに対する注目は高まりを見せています。本家ビットコインが送金の遅れや手数料の高騰などの問題を抱える中で、BCHにスポットライトが当たる可能性も十分にありそうです。


コインパートナーの分析

 

さらなる上場やハードフォークの予定は?

​ヨーロッパの大手取引所Bitstampは12月初めにBCHの取扱いを開始し、話題を呼びました。現在新たに暗号資産(仮想通貨)取引所に上場するというニュースはありませんが、ビットコインが先物市場に上場したことを受け、CBOEがBCHの扱いを検討しているという話が浮上しており、注目を集めています。ただこちらはまだ未確定で、今後変更がある可能性も大きいので注意が必要です。

また、BCHは来年にかけて2回のハードフォークを5月と11月に計画しており、ブロックサイズのさらなる拡大を検討していると見られています。ただし正式な発表は来年2月までないようです。


ビットコインや他のアルトコインとの競争の行方は?

ビットコインが送金遅延や手数料の際限の無い増加を見せている中で、ブロックサイズが大きく手数料も低いBCHに注目が集まることは自然です。11月に見られたように、マイナーのハッシュパワーがビットコインからBCHに移動すれば、BCHの価格は大幅上昇することも分かっています。しかし、根本的に現在のビットコインの役割をBCHが担うには、まだ多くの支持を取り付ける必要がありそうです。

他のアルトコインと比較した場合、ライバルとなるのはイーサリアムとライトコインでしょう。イーサリアムは独自の技術体系を持ち、長期的に見れば重要性が急上昇すると見られています。また、ライトコインも、BCHとの競争に勝ち、ゲームプラットフォームのSteamで決済に採用されることが決まりました。今後BCHはこれらのライバルと戦っていく必要があるでしょう。