仮想通貨市場は全面的に弱気相場 正念場続く

今週の暗号資産(仮想通貨)市場は下落からのレンジ相場となっていた。

週初めに大きな下落をしたあとは、大きな反発もなく価格を上下していた。

22日の夜には大きく下落したが、ひげを付けての反発となり一時相場が大荒れとなった。

それ以外は落ち着いた相場となっており、近々大きな価格変動が起こりそうな予感がする。

今週のファンダメンタルズニュースとしては、ビットコインやイーサリアムなどのシステムに脆弱性が見つかるなど、技術面に不安を抱えるようなニュースが相次いだ。

暗号資産(仮想通貨)の価値は、技術システムによって守られている。

そこに欠陥があれば、暗号資産(仮想通貨)の価値はドミノ倒しのように崩れていくであろう。

米大手オプション取引所CBOEが最有力と評価されていたビットコインETFの申請を取り下げたことを、米証券取引委員会(SEC)が発表するなどの悪いニュースもある。

今回のETFニュースでは価格変動があまり起きなかったが、ETF否定が続くことから相場に参加している人が関心をなくしている可能性もある

プルーフオブワークとルーフオブステークに関する弱点が見つかった。そのどちらの弱点も重要なものであり早急に改善しないと暗号資産(仮想通貨)の未来が怪しまれる。

このように今のところファンダメンタルズ的にはあまり良いニュースがあまり入ってきていない。

ここからは暗号資産(仮想通貨)相場はテクニカル分析で見ていく。

各通貨の週間予想レンジ

  • BTC:最安値35.5万円~最高値42万円
  • ETH:最安値100ドル~最高値132ドル(10,956円~14,461円)
  • XRP:最安値0.3ドル~最高値0.353ドル(32.87円~38.67円)
  • BCH:最安値100ドル~最高値145ドル(10,956円~15,885円)

 ビットコイン(BTC)

1週間の予想レンジ:最安値35.5万円~最高値42万円:(オレンジライン~黄緑ライン付近)

1/27現在のビットコイン(BTC)価格は388,500円となっている。先週と406,300円と比較すると4.3%の下落となっている。

今週は、まずは水色サポートライン(38.3万円)を割ってしまうのか、それとも反発し、40万円ピンクライン(40万円)付近まで上昇した後にブレイクするのかが争点になりそうだ。

下落のシナリオとしては38万円ラインを明確に下割れするかに注目だ。

その手前に水色ライン(38.3万円)が意識されているが、大きな下落が起こるサインとしては38万円に注目するほうがよい。

上昇のシナリオとしてはまず40万円を突破するかどうかに注目である。 

1/27現在のビットコイン価格は388,500円となっている。1週間前の同時刻406,300円と比較すると4.3%の下落となっている。

 イーサリアム(ETH)

1週間の予想レンジ:最安値100ドル~最高値132ドル(10,956円~14,461円):(赤ライン~オレンジライン)

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の価格は27日で116.8ドル(12,796円)だった。先週の125.8ドル(13,782円)と比較して、7.1%の下落となった。

今週は、まずはピンクサポートライン(116ドル:12,708円)を割ってしまうのか、それとも反発し、青ライン(120ドル:13,146円)まで上昇した後にブレイクするのかが争点になりそうだ。

下落のシナリオとしては、まずピンクラインを明確に下割れするかに注目だ。

もしこのピンクラインを割る展開となれば、水色ライン・赤ラインまで下落することが考えられる。

それらも割るようであれば、黒ラインまでの下落も視野に入ってくる

上昇のシナリオとしては、まずピンクラインで反発できるかに注目だ。

反発することができれば、青ラインまで到達する可能性は非常に高く、オレンジライン(ドル:円)までの上昇も考えられる。

イーサリアム(ETH)の27日11時の価格は12,938円。前日同時刻比で+0.5%とわずかに上昇した。直近の値動きとしては、本日午前9時に12,288円の安値をつけるも反発し現在に至る。

リップル(XRP)

1週間の予想レンジ:最安値0.3ドル~最高値0.353ドル(32.87円~38.67円):(赤ライン~オレンジライン)

暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の価格は27日で0.316ドル(34.62円)だった。先週の0.333ドル(36.48円)と比較して、5.1%の下落となった。

今週は、まずは黄緑サポートライン(0.318ドル:34.9円)を割ってしまうのか、それとも反発し、ピンクラインまで上昇した後にブレイクするのかが争点になりそうだ。

下落のシナリオとしては、まず黄緑ラインを明確に下割れするかに注目だ。

もしこの黒ラインを割る展開となれば、長期サポートラインである赤ラインまで下落することが考えられる。

上昇のシナリオとしては、まず黄緑ラインで反発できるかに注目だ。

反発することができれば、ピンクライン(0.33ドル:36.15円)まで到達する可能性は非常に高い。

暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の価格は27日15時で0.316ドル(34.62円)だった。先週同時刻0.333ドル(36.48円)と比較して、5.1%の下落となった。

ビットコインキャッシュ(BCH)

1週間の予想レンジ:最安値100ドル~最高値145ドル(10,956円~15,885円):(黄緑ライン~オレンジライン)

暗号資産(仮想通貨)ビットコインキャッシュ(BCH)の価格は27日で121.5ドル(13,310円)だった。先週の128.8ドル(14,110円)と比較して、5.6%の下落となった。

今週は、まずは水色サポートライン(120ドル:13,146円)かが争点になりそうだ

下落のシナリオとしては、まず水色ラインを明確に下割れするかに注目すると良い。

もしこの黒ラインを割る展開となれば、黄緑ラインまで下落することが考えられる。

上昇のシナリオとしては、紫ラインをブレイクするかに注目である。

ビットコインキャッシュ(BCH)の27日12時の価格は13,738円。前日同時刻比−1.0%と少し下落した。直近の値動きとしては、前日26日16時に14,081円の高値をつけた後反落し現在に至る。


ここに記載された見解は著者のものであり、必ずしもコインパートナーの見解を反映するものではありません。すべての投資にはリスクが伴うため、意思決定の際には独自に調査を実施する必要があります。