米大手オプション取引所CBOEが最有力と評価されていたビットコインETFの申請を取り下げたことを、米証券取引委員会(SEC)が発表した。

だが、申請を取り下げた理由はポジティブなものだった。そのため、この件のビットコイン価格への影響は軽微だ。

申請取り下げの背景には米政府閉鎖

今回の申請取り下げの背景にはアメリカ国内の政府閉鎖(政府機関が業務停止してしまうこと)の影響が大きい。

SECに申請中だったビットコインETFは、2月27日に最終的な認可の可否を決定される予定だった。

ところが、米議会の予算案不成立によって現在継続中の政府閉鎖が2月27日まで継続してしまうと、申請は最終的に却下されてしまう見通しが強い。

そうなると今後のETF承認の可能性はほぼなくなると判断し、最悪の事態を見越して一時的に申請を取り下げたという筋が濃厚だ。

CBOEを通してビットコインETFを申請していたVan Eck社のCEO、Jan van Eck氏は、「政府閉鎖の影響でSECとの協議がストップしたため一度申請を取り下げた。閉鎖終了後に再度申請するつもりだ。」と前向きな意見をCNBCのインタビューにて述べた。

価格への影響は軽微

今回のETF申請取り下げは一時的なものに過ぎないという判断からか、市場への影響はほとんどなかった。

ビットコイン価格は本日19時時点で前日比-0.9%の388,600円。昨日から意識されてい39万円ラインでの価格推移が注目ポイントになっている。

 

ビットコイン(BTC)の24日11時の価格は387,578円。前日同時刻比で-1.3%の下落となっている。直近の値動きは、前日23日23時に397,000円の高値を付けた後に反落し、現在に至る。