本日9月4日(金)21:30に、米国の8月雇用統計が発表されます。
雇用統計は米国経済の基礎体力を示す重要指標であり、金利やドル相場を通じてビットコイン価格にも影響を与えやすい材料とされています。
足元のビットコインは、FRBのウォーラー理事が利上げの見送りを支持する姿勢を示したことで9月の利上げ観測が後退し、9月3日には一時8万2000ドルまで上昇しました。9月15〜16日のFOMCを前にFRB内部では利上げ派と据え置き派が拮抗しており、今回の雇用統計はその判断を左右する重要なデータとなります。
ビットコイン、8万2000ドル台まで急騰|FRB利上げ観測が後退
雇用統計(8月)の前回値と予想
| 日付 | 重要度 | 時刻 | イベント | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9/4(金) | ★★★ | 21:30 |
雇用統計(8月) ・平均時給(前月比) ・非農業部門雇用者数 ・失業率 |
0.1% -23K 4.1% |
0.3% 55K 4.1% |
今回の雇用統計では、賃金の動き、雇用の増減、そして失業率の水準が同時に示されます。これらを総合的に見ることで、米国労働市場の現状を把握することができます。
平均時給(前月比)
平均時給は、労働者の時間当たり賃金の変動を示す指標です。賃金の伸びはインフレ圧力に直結するため、金融政策判断の材料として重視されています。
予想を上回った場合
インフレ懸念から利上げ観測が再燃しやすくなります。米金利・ドルが上昇し、ビットコインには下押し圧力がかかりやすくなります。
予想を下回った場合
インフレ圧力の緩和が意識され、金利低下を通じてビットコインは上昇方向に反応しやすくなります。
非農業部門雇用者数(NFP)
非農業部門雇用者数(NFP)は、米国経済全体の雇用創出状況を示す代表的な指標です。前回はマイナス2.3万人と雇用が減少しており、今回プラス圏を回復できるかが焦点となります。
予想を上回った場合
景気の底堅さが意識され、利上げ観測が再び強まりやすくなります。金利上昇を通じて、ビットコインは調整しやすい展開となります。
予想を下回った場合
FRBが利上げを見送るとの見方が強まり、ビットコインには追い風となりやすくなります。ただし景気後退懸念が強すぎる場合は、一時的にリスクオフの売りが出る可能性もあります。
失業率
失業率は、労働市場の需給バランスを示す指標です。
予想を上回った場合
景気後退懸念が強まり、株安とともにビットコインも売られやすくなります。
予想を下回った場合
労働市場の安定が意識されますが、強すぎる場合は金利上昇を通じてビットコインの重しになる可能性があります。
発表前に注目したいビットコインのラインとは

BTC/USDT 日足チャート
足元のビットコインは一時8万2000ドルまで上昇し、5月以来の高値圏で推移しています。8月には跳ね返された50週移動平均を今回は上抜けており、地合いの改善を指摘する声が増えています。
前回の雇用者数がマイナスに沈んだ労働市場の状況を踏まえると、今回も鈍い数字となれば据え置き観測が一段と固まり、上昇の流れが継続しやすい地合いといえます。その場合の焦点は直近高値の8万2000ドル超えで、ここを明確に上抜ければ8万5000ドル方向への上値追いも視野に入ります。
一方、雇用が想定以上に強ければ利上げ観測が再燃し、直近の上昇分を吐き出す展開も想定されます。その場合はまず8万ドルの大台維持が焦点となり、割り込むと7万8000ドル付近が意識されます。
今回の結果は9月FOMCの判断を大きく左右する材料であり、発表前後はボラティリティが一段と高まりやすい局面です。直近で急ピッチの上昇となっているだけに、過度なレバレッジは避け、ポジション管理には十分な注意が必要です。
参考元:investing
画像:shutterstock
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