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ビットコイン、米国時間に急騰し一時8万ドル|金と同時高、金利は下がらず

2026年8月25日 08:35  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月25日午前8時時点で7万8766ドルと、前日から1.70%上昇しました。24時間安値は8月24日13時の7万6670ドル、24時間高値は25日0時に到達した8万0000ドルで、上昇は米国時間に集中しています。

特徴的なのは、同じ時間帯に金も買われた点です。金は1オンス4671.70ドルで、トークン化された金の価格は24時間で1.384%上昇しました。一方で米長期金利は低下していません。米財務省の公表値では、8月24日の30年債利回りは5.23%、10年債は4.70%と、いずれも8月19日につけた低水準(5.19%、4.65%)を上回ったままです。金利低下を伴わずにBTCと金が同時に買われる展開となりました。

値動きの振り返り|米国時間に7万6670ドルから8万ドルへ

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは8月24日の日中は軟調で、13時に24時間安値7万6670ドルをつけました。流れが変わったのは19時(米国朝)以降で、出来高を伴って一貫して水準を切り上げ、21時に7万9326ドル、23時に7万9841ドルと上値を伸ばし、25日0時に8万0000ドルへ到達しました。この1時間の出来高3666BTCは24時間で最大です。

もっとも8万ドルは維持できず、直後の1時間で7万8825ドルまで押し戻されました。その後は7万8500〜7万9200ドルで膠着しています。24時間の出来高は3万113BTCと前日の1万5204BTCから倍増し、恐怖・貪欲指数は73「Greed」と前日の66から一段と上昇しました。

相場を動かした背景

金と同時に買われ、金利は下がらないまま

今回の上昇で目立つのは、BTCと金が同じ方向に動いた点です。BTCが7万6670ドルから8万ドルへ上昇した米国時間に金も水準を切り上げ、24時間では1.384%高となりました。金利低下が理由であれば米国債が買われて利回りが下がるはずですが、8月24日の30年債利回りは5.23%と、財務省が買い戻しの拡大を発表する前の8月18日の5.28%とほぼ同水準に戻っています。

市場ではこの動きを、金利ではなく債務の側から説明する見方が出ています。Sygnumの最高投資責任者ファビアン・ドーリ氏は「米国の債務コスト管理が政策の優先課題になったことで、通貨価値の希薄化という物語が再燃した」と述べ、金と銀がBTCと同時に上昇した点を指摘しました。サクソバンクのオーレ・ハンセン氏も「買い戻しは一時的な流動性支援にとどまり、財政やインフレのリスクにほとんど対処していない」と述べています。ただしこれらは解釈であり、当日の需給データが希薄化への備えを裏づけているわけではありません。

8万ドル手前で強まった売り持ち

価格が8万ドルへ接近する過程で、先物のポジションは売り方向へ傾き直しました。Binance先物の口座ベースのロング・ショート比率は、8月24日7時の1.078から一貫して低下し、24日23時に1を割り込みました。25日8時時点では0.942で、口座数では売り持ちが買い持ちを上回っています。

建玉も24時間で1723BTC増えており、上昇に対して新規の売り持ちが入ったことを示しています。8万ドル到達直後の1時間で7万8825ドルまで押し戻されたのは、この水準に戻り待ちの売りが控えていたためとみられます。ただし資金調達率は0.0100%と横ばいで、レバレッジの過熱は確認されていません。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

まず中長期の位置づけを確認します。週足では価格7万8766ドルが200週移動平均線6万4580ドルを約21.9%上回り、20週線6万9941ドルも上回っています。週足MACDのヒストグラムは+2034.9とプラス幅を一段と拡大しました。焦点は50週線8万1093ドルで、現在値からの距離は約2.9%まで縮まっています。100週線8万9007ドルはなお上方にあり、下降トレンドからの戻りという位置づけは変わりませんが、50週線を回復できるかが中期トレンド転換の分岐となります。8万ドル到達は、この壁を目前にした攻防です。

日足チャート

日足では、価格が20日線6万7544ドル、50日線6万5506ドル、100日線6万6165ドル、200日線6万9122ドルをすべて上回り、強気の並びを維持しています。MACDのヒストグラムは+1656.1です。

注目したいのはボリンジャーバンドで、上限が7万8941ドルまで切り上がり、価格7万8766ドルはその内側へ戻りました。バンド上限を超えた状態は3営業日ぶりに解消され、過熱はやや和らいでいます。上値メドは8万0000ドル、その上が週足50週線8万1093ドルです。下値メドは当面バンド上限の7万8941ドル近辺、その下は200日線6万9122ドルまで水準が離れます。

4時間足チャート

4時間足は、価格が20期間7万7573ドル、50期間7万1628ドル、100期間6万7748ドル、200期間6万5982ドルをすべて上回り、トレンドは上向きを保っています。

ただしMACDのヒストグラムは-230.6と3日連続でマイナス圏にあり、価格が上昇してもモメンタムは回復していません。上値メドはバンド上限7万9127ドル、その上が8万0000ドルです。下値メドは20期間移動平均7万7573ドル、次いでバンド下限7万6019ドルとなります。

1時間足チャート

1時間足では、価格7万8766ドルが一目均衡表の雲7万7773〜7万8785ドルの内側にあり、方向感が失われています。転換線7万9234ドル、基準線7万8335ドルで、価格は先行スパンA 7万8785ドルのすぐ下です。MACDのヒストグラムは-13.9とほぼゼロです。

当日の下値サポートは20時間平均7万8338ドルと基準線7万8335ドル、その下が雲下限7万7773ドル、さらにバンド下限7万6716ドルです。上値レジスタンスはバンド上限7万9961ドルと8万0000ドルとなります。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binanceで10万7280BTCです。24時間で1723BTCの増加と、前日の693BTC減少から増加に転じました。8月25日1時に10万8343BTCまで積み上がったあと、やや減少しています。価格の上昇に合わせて新規のポジションが入った動きです。

資金調達率はBinanceの確定値で8回連続の0.0100%と横ばいで、レバレッジの過熱を示す水準ではありません。直近24時間で目立った清算は確認されていません。8万ドル超は薄商いで値動きが荒くなりやすいとの指摘も報じられており、水準を回復した場合の振れには注意が必要です。

清算ライン

上方では8万0000ドルが意識され、この水準を超えると買い戻しが上昇を加速させる可能性があります。口座ベースで売り持ちが優勢な状態が続いているため、上抜けた場合の反応は速くなりやすい地合いです。

下方では1時間足の基準線7万8335ドル、雲下限7万7773ドル、4時間足の20期間移動平均7万7573ドル、さらに24時間安値7万6670ドルが支えとなります。上位トレーダーの建玉比は2.026倍とロングに偏っており、これらを割り込む展開では投げが出やすい構造です。

ETF

米現物BTC ETFの8月24日分は、暫定値で2080万ドルの流入です。ただしブラックロックのIBIT、フィデリティのFBTC、アークのARKBという主要3本が未報告で、確定値ではありません。判明しているのはビットワイズBITBの300万ドル、MSBTの140万ドル、グレースケールのミニ商品の1640万ドルにとどまります。

直近の確定値では、8月17日から21日まで5営業日連続で流入し、週間合計は約19億1780万ドルでした。直前週の約3億8520万ドルの純流出から反転しており、8月24日の確定フローが出るまでは、この流入が続いているかを判断できません。大口・長期保有者の動向は、Strategyの保有が2週連続で横ばいという点以外は取得できていません。

本日のデイトレ注目材料

本日25日は、21時15分に週次のADP雇用(前回9500人)、23時にCB消費者信頼感(前回90.8)が発表されます。いずれも単体でBTCを大きく動かす指標ではありませんが、米景気の底堅さが確認されれば長期金利の上昇を通じて上値を抑える可能性があります。翌26日21時30分には7月のPCEコア物価指数(予想は前月比0.2%、前年比3.3%)とGDP改定値(予想1.5%、前回2.1%)が控え、今週の山場となります。

27〜29日にはジャクソンホール会議が開かれ、今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への影響」です。ウォーシュFRB議長にとって初の基調講演で注目度が高いと報じられており、Capital.comのダニエラ・ハソーン氏は、追加引き締めを遠ざける内容なら弱いドルと低金利の環境が保たれる一方、タカ派サプライズは利益確定を招きうるとの見方を示しています。

上抜けシナリオとしては、8万0000ドルを明確に上抜ければ、週足50週線の8万1093ドルが視野に入ります。口座ベースで売り持ちが再び優勢になっているため、この方向では買い戻しが上昇を加速させやすい地合いです。下抜けシナリオでは、1時間足の基準線7万8335ドルと雲下限7万7773ドルを割り込むと、4時間足20期間移動平均7万7573ドル、さらに24時間安値7万6670ドルを試す展開が想定されます。短期トレーダーが当日見るべきラインは、上値の8万0000ドルと下値の7万8335ドルです。

まとめ

25日のBTCは、米国時間に7万6670ドルから8万0000ドルまで上昇したあと、7万8500〜7万9200ドルで膠着しました。同じ時間帯に金も買われる一方、30年債利回りは5.23%と低下しておらず、上昇は金利低下を伴わない形で進んでいます。

短期の焦点は、8万0000ドルを回復して週足50週線8万1093ドルへ向かえるか、それとも7万8335ドルを割り込んで雲下限7万7773ドルまで水準を下げるかの分岐です。日足はバンド上限の内側へ戻って過熱が緩む一方、4時間足のMACDは3日連続でマイナス圏にあります。ETFの主要3本が未報告で需給の裏づけを欠くなか、まずは本日確定するフローが、8万ドル前後の水準に買いが伴っているかを測る手がかりとなります。