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ビットコイン、急騰後は7万7000ドル台で膠着|ETF流入は5営業日で19億ドル

2026年8月24日 08:47  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月24日午前8時時点で7万7484ドルと、前日から0.61%の上昇にとどまりました。8月19日から21日にかけて6万4000ドル台から7万9500ドルまで駆け上がった急騰は一巡し、週末は7万5546ドルから7万8053ドルのレンジで往復しています。

膠着の背景には、上昇を加速させたショートの買い戻しが一巡したことがあります。8月20日から21日にかけて約40億ドルのショートポジションが清算されたと報じられており、先物市場のポジションは既に買い方向へ傾き直しました。出来高は1万5204BTCと、高値をつけた8月21日の4万4340BTCから3分の1に減少しています。米現物BTC ETFは8月17日から21日まで5営業日連続で流入し、週間では約19億1780万ドルに達しました。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは8月23日午後(日本時間13〜17時)に24時間安値7万5546ドルまで押したあと切り返し、24日朝方の5〜9時に24時間高値7万8053ドルをつけました。値幅は約2500ドルで、8月21日の日中値幅6473ドルから大きく縮小しています。

上値は8月22日高値の7万8828ドル、さらに8月21日高値の7万9500ドルが抑えとして意識されます。下値は4時間足の20期間移動平均7万6619ドルと、24時間安値7万5546ドルが支えとなります。恐怖・貪欲指数は66「Greed」と前日の71から低下し、貪欲圏にとどまりつつも過熱はやや後退しました。BTCドミナンスは59.15%へ上昇しています。

相場を動かした背景

ショート清算の一巡とポジションの反転

今回の急騰を加速させたのは、ショートポジションの強制的な買い戻しでした。8月20日から21日の2日間で約40億ドルのショートが清算され、木曜日の清算額は2021年以来の記録だったと報じられています。LO:TECHのアダム・モーガン・マッカーシー氏は「水曜の7.1%上昇のうち半分以上が1時間に、その日の出来高の約3分の1で起きた。ショートスクイズの特徴だ」と指摘しました。

その燃料は既に消費されています。Binance先物の口座ベースのロング・ショート比率は、8月21日の0.944から1.074へ反転し、口座数でも買い持ちが優勢に戻りました。上位トレーダーの建玉比は1.726倍から2.071倍へ上昇し、ネットロングが積み上がっています。買い戻しが上昇を押し上げる局面は終わり、ポジションの偏りは買い方向へ移りました。なお、上昇の起点となった米長期金利の低下も既に巻き戻っており、30年債利回りは8月19日の5.19%から21日には5.27%へ、10年債は4.65%から4.74%へ戻しています。

ETF流入は8月20日がピーク

需給面では、米現物BTC ETFへの資金流入が上昇を支えました。8月17日は2億9750万ドル、18日は1億8930万ドル、19日は5億1720万ドル、そして20日は6億0630万ドルと、日を追って拡大しました。20日はブラックロックのIBIT単体で5億0300万ドルを集めています。直前週(8月10〜14日)が約3億8520万ドルの純流出だったことを踏まえると、需給は明確に反転しました。

ただし21日の流入は3億0750万ドルと、前日の半分程度へ減速しています。価格の高値7万9500ドルが21日だったことを踏まえると、流入のピークは価格のピークより1日早く訪れました。週明けにフローが再び拡大するかが、需給の持続性を測る材料となります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

まず中長期の位置づけを確認します。週足では価格7万7484ドルが200週移動平均線6万4288ドルを約20.5%上回り、20週線6万9528ドルも回復しました。週足MACDのヒストグラムは+1370とプラス幅を拡大しています。もっとも50週線8万1818ドル、100週線8万8873ドルはなお上方にあり、下降トレンドからの戻りという位置づけは変わりません。現在値から約5.6%上に位置する50週線8万1818ドルが、戻り相場から中期のトレンド転換に移れるかどうかの分岐となります。この大局を前提に、短中期の各時間軸を見ていきます。

日足チャート

日足では、価格が20日線6万6798ドル、50日線6万5199ドル、100日線6万6156ドル、200日線6万9041ドルをすべて上回り、強気の並びを維持しています。MACDのヒストグラムは+1625.4と、前回のプラス幅からさらに拡大しました。

一方、ボリンジャーバンドはバンド幅が急拡大し、価格は上限7万6989ドルをわずかに上回った状態が続いています。上値メドは8月21日高値の7万9500ドル、その上が週足50週線の8万1818ドルです。下値メドはバンド上限7万6989ドル、次いで200日線6万9041ドルとなります。

4時間足チャート

4時間足は、価格が20期間7万6619ドル、50期間6万9808ドル、100期間6万6951ドル、200期間6万5620ドルをすべて上回り、トレンドは上向きを保っています。

ただしMACDのヒストグラムは-399.3とマイナス圏に転じており、上昇の勢いは明確に減速しました。上値メドはバンド上限の7万9579ドル、下値メドは20期間移動平均の7万6619ドルです。この7万6619ドルを維持できるかが、短期トレンド継続の条件となります。

1時間足チャート

1時間足では、価格7万7484ドルが20時間平均7万7027ドルと50時間平均7万7271ドルのすぐ上にあり、方向感に乏しい状態です。一目均衡表の雲は7万7141〜7万7187ドルと極端に薄く、価格はその直上に位置しています。MACDのヒストグラムは+62.0とほぼ中立です。

当日の下値サポートは20時間平均7万7027ドル、次いで基準線7万6799ドル、その下がバンド下限7万5961ドルです。上値レジスタンスは24時間高値7万8053ドル、ほぼ同水準にバンド上限7万8094ドルがあります。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binanceで10万5389BTCです。24時間で約693BTCの減少となり、8月23日19時の10万7297BTCから継続的に減少しています。価格が高値圏を保つなかで建玉が積み増されていない点は、新規の資金流入が細っていることを示しています。

資金調達率はBinanceの確定値で8月22日1時以降、8回連続で0.0100%と横ばいです。過熱を示す水準ではなく、レバレッジの偏りは限定的といえます。直近24時間で目立った清算は確認されていません。

清算ライン

ロング・ショート比率が0.944から1.074へ反転し、上位トレーダーの建玉比が2.071倍まで上昇したことで、ポジションの偏りは買い方向へ移りました。上昇を加速させる買い戻し圧力は減退し、代わりに下落局面ではロングの投げが出やすい構造へ変化しています。

上方では8月22日高値7万8828ドル、8月21日高値7万9500ドルが意識されます。下方では4時間足の20期間移動平均7万6619ドル、次いで24時間安値7万5546ドルが支えとなります。出来高が3分の1に減るなかでの高値圏保ち合いのため、どちらかに振れた際は値動きが速くなりやすい点に注意が必要です。

ETF

米現物BTC ETFは8月17日から21日まで5営業日連続で流入し、週間合計は約19億1780万ドルに達しました。直前週の約3億8520万ドルの純流出から明確に反転しており、機関投資家の需要が急騰の裏づけとなりました。

もっとも、8月20日の6億0630万ドルをピークに21日は3億0750万ドルへ減速しています。8月22〜23日は週末のためETFの取引はなく、週明けのフローが焦点となります。大口保有者や長期保有者の売買動向については、今回は数値を取得できていません。

本日のデイトレ注目材料

本日24日は米国の主要な経済指標の発表予定がなく、材料難のなかで需給主導の値動きになりやすい地合いです。25日は日本時間3時にベッセント財務長官の発言、21時15分に週次ADP雇用、23時にCB消費者信頼感(予想90.3、前回90.8)が予定されています。

週の山場は26日21時30分のPCEコア物価指数とGDP改定値で、インフレの再加速が示されれば長期金利の上昇を通じてBTCの上値を抑える可能性があります。27〜29日にはジャクソンホール会議が開かれ、今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への影響」です。決済やステーブルコインに関する言及があれば反応する余地があります。個別の講演日時は現時点で未公表です。

上抜けシナリオとしては、24時間高値7万8053ドルとバンド上限7万8094ドルを明確に上抜ければ、8月22日高値7万8828ドル、その上の8月21日高値7万9500ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、1時間足基準線7万6799ドルと4時間足20期間移動平均7万6619ドルを割り込むと、24時間安値7万5546ドル、さらに4時間足バンド下限7万3659ドルを試す展開が想定されます。短期トレーダーが当日見るべきラインは、上値の7万8053ドルと下値の7万6619ドルです。

まとめ

24日のBTCは、7万9500ドルまでの急騰が一巡し、7万5546〜7万8053ドルの狭いレンジで週末を消化しました。上昇を加速させたショートの買い戻しは終わり、口座ベースのロング・ショート比率は1.074へ、上位トレーダーの建玉比は2.071倍へと、ポジションは買い方向に傾き直しています。

短期の焦点は、7万8053ドルを上抜けて8月21日高値7万9500ドルを目指せるか、それとも7万6619ドルを割り込んで急騰分の消化に向かうかの分岐です。出来高が高値時の3分の1に減り、4時間足のMACDもマイナスに転じたなかで、値動きを再び動かす材料は限られます。まずは週明けのETFフローが、急騰を支えた買いがまだ続いているかを判断する最初の手がかりとなります。