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アンソロピック、8月末にもIPO公開申請へ|規模はスペースX超えの可能性

2026年8月21日 11:51  Arai Yu

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米ブルームバーグは20日、AI開発企業アンソロピック(Anthropic)が、8月末にも新規株式公開(IPO)に向けた書類を公開提出する準備を進めていると報じました。同社はIPOの規模について試算を進めており、関係者によると、スペースXが6月に記録した世界最大のIPOと同等か、それを上回る規模を想定しています。

比較対象となるスペースXは6月のIPOで5億5,560万株を1株135ドルで売り出し、750億ドルを調達しました。これはサウジアラムコの従来記録を大幅に上回る史上最大のIPOです。さらに引受証券会社には最大8,330万株を追加取得できるオーバーアロットメント枠が設定されており、すべて行使された場合の売り出し規模は約862億ドルに達します。

ブルームバーグによると、アンソロピックは現在、このスペースXの記録に並ぶか上回ることを視野にIPOの数字を精査しています。一方、最高財務責任者(CFO)のクリシュナ・ラオ氏が最近行った投資家向け説明では、具体的なIPO評価額については明らかにされなかったとしています。現時点で売り出し株数や公開価格、最終的な調達額は確定していません。

大型IPOが検討される背景には、アンソロピックの急速な売上成長があります。同社の年間売上高ランレートは2025年末時点の約90億ドルから、2026年5月には470億ドル、7月末には650億ドル超まで拡大しました。半年余りで7倍を超える水準まで伸びた計算で、企業向けを中心としたClaudeの利用拡大が成長を支えています。

さらに同社は、2028年の売上高を約1,900億〜2,000億ドルと見込んでいると報じられています。IPOを巡っては現在の利益水準だけでなく、こうした将来の売上高を基準に企業価値を算定する動きがあり、銀行や投資家はスペースXのほか、パランティアやクラウドフレアなどを比較対象として検討しています。スペースXも上場時には将来の事業規模を織り込んで評価された企業の一つです。

今回報じられた8月末の公開提出が実現すれば、6月の機密提出からIPO手続きがさらに一段進むことになります。公開されるS-1では、これまで外部から見えにくかった業績や事業リスク、資金使途などが明らかになる可能性があります。今後は、アンソロピックが実際にどの程度の株式を売り出し、スペースXの750億ドルという史上最大のIPO調達額に迫る条件を提示するかが焦点となります。

画像:Shutterstock