暗号資産(仮想通貨)市場は7月30日から31日午後にかけて、主要3銘柄が狭い値幅でもみ合いました。地政学リスクや原油高を受け、ビットコイン(BTC)は30日朝に6万3247ドルまで押された後、6万4000ドル台へ切り返しました。
31日朝に6万5000ドルを試すも届かず、午後は6万4000ドル台前半で小動きです。イーサリアム(ETH)とXRPも同様です。
BTC、リスクオン回帰で6万5000ドル手前へ反発|イランショック沈静化で株急騰も高値は失速
ビットコイン、6万5000ドルを試すも失速

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは30日朝、レバレッジの効いた買い建ての巻き戻しに加え、中東情勢の緊迫や原油急騰を受けて6万3247ドルまで下げました。
もっとも下値では買いが入り、6万4000ドル台を回復。31日朝にかけて水準を切り上げ、10時半すぎには一時6万5305ドルまで駆け上がりました。ただ6万5000ドルの節目では売りに押し戻され、午後は6万4000ドル台前半で伸び悩んでいます。
現在値は6万4322ドルで、24時間では0.6%高です。度重なる売りをこなした底堅さと、上値の重さが同時に確認された値動きです。
イーサリアム、1900ドル台でもみ合い

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも30日朝に1875ドルの安値をつけた後、切り返しました。31日朝には1933ドルまで買われましたが、その後は水準を切り下げ、現在値は1905ドルです。24時間ではほぼ横ばいの0.2%高にとどまります。BTCと歩調を合わせ、1900ドルを挟んだ一進一退が続いています。
固有の手がかりは乏しく、地政学や原油をにらんだ全体の地合いに沿った動きにとどまっています。
リップル、1.08ドル近辺で小幅高

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は30日朝の1.062ドルを安値に、31日未明には1.093ドルまで水準を切り上げました。現在値は1.08ドルで、24時間では0.5%高です。3銘柄では始値比の上げ幅がやや大きいものの、値幅は限られます。もっとも下値では押し目買いも入り、崩れにくい値動きでした。
BTCの6万5000ドル攻防をにらんだ連動的な動きが中心で、単独で買いを集める材料は乏しい状況です。
悪材料でも下げ渋り、6万5000ドルに跳ね返される
30日の下押しの背景には、複数の逆風が重なりました。イランが米軍に向けて弾道ミサイルを発射し、原油相場が一晩で8%あまり急騰しました。
前日のFOMCがタカ派的と受け止められたことも重しとなり、リスク回避の売りが広がりました。ここにレバレッジ買い建ての投げが加わり、BTCは6万3000ドル台へ沈みました。それでも売り一巡後は値を戻し、悪材料を受け流す底堅さをみせています。一方で6万5000ドルの節目は戻り売りに阻まれ、上値の重さも残りました。
月末の物価指標と中東情勢
当面の焦点は、月末に公表される米PCE(物価指標)とFedの利上げ観測の行方です。上振れなら利上げ警戒が再燃し、暗号資産の重しとなりかねません。中東情勢と原油高も引き続き波乱要因です。緊張が高まれば、リスク資産全体が揺れかねません。
目先はBTCが6万3000ドルの下値支持と6万5000ドルの上値抵抗、ETHは1900ドル、XRPは1.08ドルの維持が焦点です。