ビットコイン(BTC)は21日8時時点で6万5204ドル前後で推移しています。24時間騰落率は+0.82%と反発しました。
週末にかけて安値6万3100ドルまで下押しし、200週移動平均線(6万3329ドル)と日足の50日移動平均線(6万3247ドル)が重なる下値の集中帯を一時割り込みましたが、すぐに買い戻されて6万5799ドルまで水準を切り上げています。
値動きの振り返り

直近24時間のBTCは、下ヒゲを付けてから切り返す展開となりました。20日8時から13時は6万4500〜6万4900ドルで推移しましたが、20日14時以降に水準を切り下げ、20日17時台に24時間安値6万3100ドルを付けています。この安値は200週線(6万3329ドル)と日足MA50(6万3247ドル)の直下にあたり、割り込みは一時的で、すぐに買いが入りました。
反発の起点となったのは6万3100〜6万3300ドルの集中帯です。20日20時に6万5002ドルへ戻したのち、21日0時に6万4416ドルから6万5599ドルへ急伸し、21日3時に24時間高値6万5799ドルを付けました。その後は6万5100〜6万5400ドルで高止まりしています。上値は6万5799ドルで抑えられ、下値は200週線近辺、上値は6万5800ドルが意識される構図となっています。
相場を動かした背景
200週線と日足MA50の集中帯を防衛
今回の反発の起点は、明確なニュース材料ではなく、下値の節目での買い戻しでした。そのなかでBTCは、200週線(6万3329ドル)と日足MA50(6万3247ドル)が重なる6万3200〜6万3300ドル帯まで下押しし、安値6万3100ドルで一時この帯を割り込みました。しかし下げは続かず、6万5799ドルまで約2700ドル切り返しています。
注目したいのは、この反発がレバレッジの積み増しを伴っていない点です。価格が上昇するなかで、BTC先物の建玉(OI)はドル建てで-0.30%とほぼ横ばいで推移しました。ロング/ショートのアカウント比率は1.21(ロング約54.8%、ショート約45.2%)と、前回の1.40(ロング約58.3%)から正常化しています。資金調達率も0.0060%と過熱感のない水準です。先物の投機的な買いが主導した上昇ではなく、下値での押し目買いが支えた戻りとみられます。
FOMCブラックアウト下の様子見
発言材料の面では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月18日からブラックアウト期間に入り、FRB高官の新規発言が途絶えました。次回会合は7月28〜29日です。会合を前に手掛かりが乏しく、週末は薄商いのなかでの値動きにとどまりました。
テクニカル分析
日足チャート分析

日足は、MA20(6万3515ドル)とMA50(6万3247ドル)を上回り、MA20がMA50の上に位置する並びを回復しました。MACDは325.2でシグナル(-0.2)を明確に上抜け、0ラインを超える強気転換となっています。ヒストグラムも325.4と拡大しています。MA100(7万0252ドル)、MA200(7万2970ドル)は大きく下回っており、大局は下降トレンドの範囲にとどまります。
上値メドは30日高値6万5799ドル、下値メドはMA20・MA50が集中する6万3247〜6万3515ドル帯です。戻りに勢いは出ていますが、上位の移動平均線までは距離があります。
4時間足チャート分析

4時間足は、全移動平均線を上回る強気配列を回復しました(MA20=6万4572ドル、MA50=6万4120ドル、MA100=6万3734ドル、MA200=6万2712ドル)。7月17日に崩れた配列が立て直されています。押し目は移動平均線が集中する6万4100〜6万4600ドル帯で拾われやすいとみられます。
MACDは292.9でシグナル(221.9)を上回りますが、ヒストグラムは縮小しており、上昇の勢いはやや一服しています。中期の上値メドは6万5799ドル、下値メドはMA50の6万4120ドルです。
1時間足チャート分析

1時間足は全移動平均線を上回り、短期トレンドは上向きです。MACDは210.2でシグナル(175.4)を上回り0以上を維持していますが、ヒストグラムは縮小しています。サポートはMA20の6万4794ドルとMA200の6万4079ドル、レジスタンスは24時間高値6万5799ドルです。
本日は6万4794ドルを維持できれば高止まりが続きやすく、6万5799ドルを上抜ければ一段高となりやすいとみられます。割り込む場合は6万4079ドルが目先の支持となります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
BTC先物のOIは10万1300 BTC(約66.0億ドル)で、24時間前の10万2348 BTC(約66.2億ドル)からドル建てで-0.30%とほぼ横ばいでした。価格が+0.82%上昇するなかでOIが増えていないことは、この反発が先物のレバレッジ主導ではないことを示しています。
直近24時間の清算総額は約2億6946万ドルで、ロングとショートはほぼ拮抗(約50.8%対49.2%)と報じられています。下値での売り方の投げと、戻り局面での買い方の利食いが交錯したとみられます。短期では、レバレッジの偏りが解消された分、下方向の清算に巻き込まれるリスクは前回より軽くなっています。
注目清算ライン

上値では24時間高値6万5799ドルを超えられるかが焦点で、抜ければ上方向の清算を巻き込んだ加速が起きやすいとみられます。下値では6万3700ドル、さらに200週線の6万3329ドルを割り込むと、下方向に値幅が伸びやすくなります。
資金調達率が0.0060%とプラス圏にあるため、6万5800ドルを抜けられない場面では、ロングの利食いに押されやすい点に注意が必要です。
ETF・需給動向
米現物BTC ETFの単日フローは、7月17日が純流入 約1億3200万〜1億3600万ドルと報じられました。IBITが主導し、FBTCは約430万ドルの小幅流出でした。これで7月14日(+約1億8100万ドル)、15日(+約1億800万ドル)を含む4営業日連続の純流入となります。7月13日の約4億3000万ドルの純流出からは資金が明確に戻っています。
4日連続の流入は200週線近辺の下値の支えと整合的ですが、6万5800ドルの上値を抜ける決め手とまではなっていません。
本日のデイトレ注目材料
FOMCブラックアウト期間中(7月18日〜)でFRB高官の発言もなく、明確なマクロ材料を欠く手薄な地合いです。今週の米指標は後半に集中し、7月24日(金)に7月S&P Global製造業・サービス業PMI速報値(22時45分)と6月新築住宅販売件数(23時)が予定されています。
次回FOMCは7月28〜29日で、これらが次の変動要因となります。材料難のなか、本日は200週線近辺の下値防衛が続くか、6万5800ドルの上値を抜けられるかというテクニカルが主戦場となりそうです。
上抜けシナリオとしては、24時間高値6万5799ドルを明確に上抜ければ、30日高値6万6446ドル、その先は日足MA100の7万0252ドルが視野に入ります。日足MACDが0ラインを上抜けて強気に転じた点は追い風です。下抜けシナリオでは、1時間足MA200の6万4079ドルを割り込むと4時間足MA50の6万4120ドルを経て、日足MA20・MA50(6万3247〜6万3515ドル)と200週線(6万3329ドル)が重なる集中帯が下値の要となります。
ここを終値で割ると中長期の支持を失い、4時間足MA200の6万2712ドル以下も視野に入ります。短期トレーダーが本日見るべきラインは、上が6万5799ドル、下が6万4079ドルと200週線の6万3329ドルです。
まとめ
BTCは200週線と日足MA50の集中帯を防衛し、6万5799ドルまで反発しました。OIの横ばいとロング比率の正常化から、この戻りは先物のレバレッジ主導ではなく、下値での押し目買いとETFの4日連続流入が支えたとみられます。
目先は6万5799ドルを上抜けて一段高に進むか、6万4079ドルを割って200週線の集中帯を再び試すかの分岐にあります。数日間下値の警戒線となっていた200週線が支持として二度機能した意味は大きく、本日の手薄な地合いでこの水準を維持できるかどうかが、週後半のPMIとFOMCを控えた地合いを左右するでしょう。
