仮想通貨(暗号資産)市場は7月7日から8日午前にかけて反落しました。前日はトランプ大統領の擁護発言を追い風にビットコインが6万4000ドル台に乗せましたが、この日は6万4000ドルの節目を再び上抜けできませんでした。
押し上げ効果が一巡したところに利益確定売りが出て、3銘柄そろって上げ幅を消しています。様子見も重なり、戻りの重さが意識されています。
ビットコイン、6万4000ドルの壁で伸び悩み|弱い米雇用が支えるも、FOMC議事要旨に警戒
BTC、6万4000ドルを再び上抜けできず6万2000ドル台へ反落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは7月8日未明、一時6万4134ドルまで上昇し、2度目の6万4000ドル台回復を試しました。しかしこの水準を維持できず、その後は戻り売りに押されて下落しました。現在は6万2582ドルと24時間で約1.4%安です。
7月7日の日中は6万3000ドル台でもみ合い、この節目が明確な上値の壁となりました。7月1日の安値から約8%戻した後の反落で、下げ幅そのものは限定的です。ただ、上抜けに必要な新規の買いが続かなかった点に戻りの重さがにじみます。同水準の再突破が引き続きのカギです。
ETH、1800ドルを維持できず反落

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも同じ形でした。7月8日未明に一時1808ドルまで上昇し、1800ドルの節目をいったん回復しましたが、上抜けを固められずに失速しました。現在は1745ドルと24時間で約2.0%安で、1800ドルまで約55ドル手前の水準です。
1800ドルは6月上旬に下抜けたラインで、戻り局面では上値抵抗として意識されやすく、この日も跳ね返されました。1800ドルの回復が目安です。
XRP、材料出尽くしで3銘柄最弱

XRP/USDT 1時間足チャート
リップルは3銘柄のなかで最も弱く、24時間で約3.5%安の1.093ドルとなりました。7月7日早朝の1.1483ドルを高値にじり安が続いています。
7月6日にリップル社が欧州でMiCAのフルライセンスを取得しましたが、その恩恵はリップル社の事業やステーブルコインRLUSDに向かうもので、XRPの需要には直結せず、売りが出ました。直近高値の1.15ドル手前を回復できるかが目安です。
トランプ効果の一巡と議事要旨待ちで利益確定売り
今回の反落の背景には、上げ材料の一巡があります。7月6日のトランプ大統領の暗号資産擁護発言による押し上げ効果が薄れ、6万4000ドルの壁を前に利益確定売りが優勢となりました。米国株では、中国企業の自社AIチップ開発報道で半導体株が売られましたが、金や債券は落ち着き全面的な売りではありません。
ホルムズ海峡付近のLNG船攻撃による原油反発も、インフレ再燃の警戒材料です。次の6月FOMC議事要旨の公表を控えた様子見も広がりました。
FOMC議事要旨と3銘柄の注目ライン
当面の焦点は日本時間7月9日未明の6月FOMC議事要旨です。市場が警戒するのは利下げでなく追加利上げで、タカ派的な文言なら戻りの重しとなりかねません。本命は翌週7月14日の6月消費者物価指数(CPI)で、鈍化すればリスク選好が戻りそうです。
注目ラインは、ビットコインが6万4000ドルの再突破と6万2000ドルの維持、イーサリアムが1800ドルの回復、リップルが1.15ドル手前の回復です。
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