7月8日、メタプラネット(3350)の株価は前場を227円前後で推移し、前引けは前日比+1円(+0.44%)にとどまりました。前日7日に4営業日続伸が途切れた後、7日・8日はともに221〜229円の狭いレンジでの膠着となり、年初来安値192円からの戻り局面はいったん一服しています。
背景には、ビットコイン(BTC)が6万4000ドルの節目を前に上値が重くなり、6万2000ドル台へじり安となっている状況があります。BTCは米国の戦略準備金構想への期待も需要材料に6万4000ドル近辺まで水準を切り上げてきましたが、この壁を明確に超えられず調整に転じており、日経平均が3営業日続落するリスクオフの地合いも重なって、連動銘柄である同社株の上値を抑えています。
ビットコイン、6万4000ドルの壁で伸び悩み|弱い米雇用が支えるも、FOMC議事要旨に警戒
当日の値動き

7日は232円と続伸してスタートし、寄り付き直後に高値239円まで買われましたが、日経平均が大幅続落する地合いの中で失速し、安値221円まで押されて終値226円(−0.44%)と小反落しました。上ヒゲを残す形で4営業日続伸が途切れ、戻り一服が意識される展開となりました。
8日は221円と小安く寄り付いた後、高値229円まで戻す場面がありましたが、上値の重さは変わらず227円前後での膠着となっています。前場の出来高は約815万株と前日から細り、PTSも227円と日中値に沿った水準です。7日・8日を通じて221〜239円の値幅にとどまり、方向感の乏しい小動きが続いています。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
日足では7月1日の年初来安値192円から6日まで4営業日続伸したものの、7日に高値239円をつけた後に失速し、上値抵抗の存在が意識される形となりました。25日移動平均線が位置する230円近辺が戻り売りの壁として機能しており、この水準を出来高を伴って上抜けられるかが戻り相場継続の分岐点となります。
3カ月リターンは−25.7%、1年リターンは−85.4%と長期の下降トレンドは続いています。5日移動平均線を挟んだ横ばい圏での推移となっており、当面は192円の年初来安値と230円台の抵抗線に挟まれたレンジ内での方向感探しが続くとみられます。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
1時間足では、7日の高値239円が目先の天井として明確に意識され、その後は水準を切り下げる展開となりました。8日は221円で寄り付いた後、229円まで戻したものの上値を抑えられ、狭いレンジでのもみ合いに移行しています。
短期的には229円が上値レジスタンス、7日・8日にそろって下値となった221円がサポートとして意識されます。221円を割り込むと200円台前半の水準が下値目処となる一方、229円を上抜ければ7日高値239円への再挑戦が視野に入ります。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
BTC保有量は4万3000BTC、平均取得単価は1533万1546円、取得総額は6593億円です。最新の買い増しは2026年6月30日付の2823BTCで、本日時点で新たな買い増し発表はありません。円建てBTC価格が1020万4566円とじり安になったことで、Bitcoin NAV(評価額)は4388億円、未実現損益は−2205億円(−33.4%)と前営業日(−2174億円・−33.0%)から含み損がやや拡大しました。
企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.89倍と1倍割れが続いていますが、株価の下支えとBTCの調整により、7月3日の0.87倍から3営業日連続で小幅に切り上がっています。時価総額2921億円・企業価値3893億円がBitcoin NAV4388億円を下回る状態は続いており、1株あたりNAV(希薄化前)342.47円に対し株価227円はなお3割超のディスカウント水準です。負債残高754億円と優先株残高236億円を合わせたレバレッジ比率は17.2%、BTCイールド(年初来)は+9.61%となっています。
今後の株価の焦点
短期的には7日・8日の下値である221円がサポート、8日高値229円と25日移動平均線が控える230円近辺が上値レジスタンスとなります。230円台を明確に回復すれば戻り相場の再開が意識される一方、221円を割り込むと200円の心理的節目、さらに年初来安値192円が下値目処として意識されます。
材料面では、BTCが6万4000ドルの壁を突破できるかが最大の焦点です。米国の戦略準備金構想は、購入権限の具体化に向けた発表への期待が中期的な需要ストーリーとして意識されているものの、現時点では公開市場での購入は確認されておらず、思惑先行の段階にとどまります。この期待が実際の政策進展につながるか、また現物ETFへの資金流入が続くかが、BTC相場と同社株の方向を左右します。
加えて、日経平均をはじめとする外部環境の悪化が続くかも注目されます。BTC連動性の強い同社株は、暗号資産市況・準備金思惑と全体地合いのリスクオフの綱引きの中で推移する展開となりそうです。0.89倍にとどまるmNAVの1倍回復に向けては、BTCの一段高か新たな買い増し材料が焦点となります。
