7月3日、メタプラネット(3350)の株価は前場を215円前後で推移し、前日比+8円(+3.86%)と続伸しています。7月1日に年初来安値192円を付けた直後、7月2日に発表したビットコイン(BTC)の追加買い増しが反発の起点となり、2営業日で安値から約12%のリバウンドとなりました。
同社は7月2日、2823BTCを追加取得し保有量が4万3000BTCに到達したと発表しました。これにより米Strategy、Twenty One Capitalに次ぐ世界3位の企業BTC保有者に浮上し、保有量の節目到達と序列上昇のニュースバリューが売り込まれていた株価を押し上げる格好となっています。BTC価格が6万ドルを回復し一時6万2200ドルまで上昇したことも、連動銘柄である同社株の追い風となりました。
ビットコイン、一時6万2000ドルまで上昇|弱い6月雇用統計で利下げ期待回復、本日は米休場で薄商い
当日の値動き

7月2日は始値204円と前日終値200円から買い先行でスタートし、寄り付き前に発表された追加買い増しを手掛かりに高値211円まで上昇しました。その後はやや上げ幅を縮めたものの終値207円(+3.50%)で引け、出来高は1670万株と商いを伴う反発となりました。
7月3日は215円と大きく窓を開けて寄り付き、直後に高値218円を付けました。その後210円まで押す場面がありましたが下値は堅く、11時時点では215円(+3.86%)で推移しています。前場の出来高は約792万株、PTSも214.8円と日中値に沿った水準で、年初来安値192円からの切り返しが継続しています。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
日足では6月22日の245円から6月26日の197円まで急落した後、200円近辺での持ち合いを経て7月1日に年初来安値192円を付け、そこから陽線2本で切り返す形となっています。安値更新後の即日反発は短期的な売り一巡を示唆し、5日移動平均線を上抜けたことで下げ止まりの初動がうかがえます。
一方、中長期では3カ月リターン−27.9%、1年リターン−86.3%と下降トレンドが継続しており、25日移動平均線が位置する230円台が当面の上値の目処となります。本格的なトレンド転換には、6月26日の急落で空けた価格帯の回復と出来高の持続が必要とみられます。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
1時間足では、7月2日の寄り付き後に買い増し発表を織り込みながら211円まで上値を伸ばし、後場は207円前後で高値圏を維持しました。夜間から翌朝にかけてBTCが6万2000ドル台へ上昇したことを受け、7月3日は215円へのギャップアップで始まっています。
寄り直後の218円がタッチ後に押し戻された短期レジスタンスとなり、押し目は210円で吸収されました。210円が短期サポート、218円が上値の壁という値幅の中で、高値圏を維持したまま方向感を探る展開です。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
同社のBTC保有量は4万3000BTC、平均取得単価は1533万1546円、取得総額は6593億円です。最新の買い増しは2026年6月30日付の2823BTCで、取得単価は1271万2055円と平均単価を大きく下回る水準での取得となりました。円建てBTC価格993万3663円に基づくBitcoin NAV(評価額)は4271億円、未実現損益は−2321億円(−35.2%)と依然含み損を抱えていますが、安値での買い増しにより平均単価は従来から低下しています。
企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.87倍と1倍割れが続いており、時価総額2754億円・企業価値3725億円がBitcoin NAV4271億円を下回る評価が続いています。1株あたりNAV(希薄化前)は333.37円で、株価215円はこれに対しても大幅なディスカウント水準です。負債残高748億円と優先株残高236億円を合わせたレバレッジは17.5%にとどまり、BTCイールド(年初来)は+9.61%となっています。
今後の株価の焦点
短期的には210円の下値サポートと、7月3日高値218円の上値レジスタンスが焦点です。218円を出来高を伴って上抜ければ25日移動平均線が控える230円台までの戻り余地が意識される一方、210円を割り込むと200円の心理的節目、さらに年初来安値192円が再び視野に入ります。
材料面では、BTCが6万ドル台を維持できるか、そして7月2日夜に付けた6万2200ドルを超えて上値を伸ばせるかが最大の変数です。米国のBTC現物ETFへの資金フローや米マクロ指標も引き続き株価を左右します。
また、世界3位となった保有量の今後の積み増しペースや、0.87倍にとどまるmNAVの1倍回復も注目点です。7月2日に開示されたQ2のビットコインインカム事業は収益17.47億円と前四半期比41%減でしたが、通期見通しは据え置かれており、Q3のオプション収益回復とあわせて買い増し原資の確保状況が焦点となります。
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