ビットコイン(BTC)は6月29日8時時点で5万9426ドルと、前日比-0.96%で取引されています。
直近24時間は、6万ドルを挟んだ狭いレンジでの安値もみ合いが続き、週明け早朝には5万8905ドルまで下押ししました。6月25日のPCE(個人消費支出)物価指数を受けて約21か月ぶりの安値をつけて以降、相場は安値圏で膠着しています。市場が最も意識しているのは、今週の米雇用統計を前にした様子見の地合いです。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間のBTCは、28日(日)は終日6万ドル前後でもみ合い、17時(日本時間、以下同じ)に24時間高値の6万0545ドルをつけました。
その後は週明けにかけてじり安となり、29日7時に24時間安値の5万8905ドルをつけています。8時時点では5万9426ドルで推移しており、週末を通じて5万8000ドル台後半から6万0900ドルの狭いレンジにとどまりました。
6月25日にPCEを受けて5万8115ドルまで下落して以降、相場はこの安値圏で底値を探る展開が続いています。週末は出来高も少なく、方向感の乏しい動きとなりました。上値では6万0500ドル付近、下値では5万8900ドル付近が、それぞれ短期的に意識された格好です。
相場を動かした背景
6万ドル割れの安値もみ合いと雇用統計待ち
足元の膠着の背景にあるのは、重要な経済指標を前にした様子見です。
BTCは先週のPCEで約21か月ぶりの安値をつけたあと、6万ドルを挟んだ安値圏で横ばいを続けています。市場の関心は、今週発表される米国の6月雇用統計(NFP)に移っています。今週は独立記念日(7月4日)を控えた祝日短縮週にあたり、雇用統計のほか、ISM製造業・非製造業指数や、ウォーシュFRB議長のシントラでの講演も予定されています。次回のFOMCは7月28〜29日です。
注目されるのは、PCEでインフレの高止まりが確認された直後だという点です。雇用統計が強い結果となれば、高金利が長期化するとの観測が強まり、リスク資産であるBTCの下押し材料になりやすくなります。逆に雇用の鈍化が示されれば、利上げ警戒が和らいで反発の余地も出てきます。結果を見極めたいとの空気が強く、当面はレンジ内での値動きが続きやすい状況です。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート

日足では、現在値5万9452ドルがMA20(6万2924ドル)、MA50(6万9466ドル)、MA100(7万1561ドル)、MA200(7万5718ドル)のすべてを大きく下回っています。6万ドルを挟んだ安値圏での横ばいが続き、下落基調のなかで底値を探る局面です。
中長期目線での上値メドは6万0545ドルの24時間高値とMA20の6万2924ドル、下値メドは5万8905ドル、さらに6月25日の安値5万8115ドルが意識されます。
戻りを試すにはまず6万2000ドル台のMA20を回復する必要があり、当面は安値圏での底固めを見極める展開が続きやすい地合いです。
4時間足チャート

4時間足でも、現在値はMA20(6万0056ドル)、MA50(6万1807ドル)、MA100(6万3153ドル)、MA200(6万5231ドル)をすべて下回っています。ただし、MA20の6万0056ドルの直下に近接しており、6万ドル前後が戻りの最初の関門となります。
この水準を回復できれば下げ渋りが続きやすく、逆に5万8900ドルを割り込むと、再び6月25日の安値5万8115ドルを試す展開が意識されます。
1時間足チャート

1時間足では、現在値がMA20(5万9888ドル)、MA50(6万0152ドル)、MA100(6万0189ドル)、MA200(6万1810ドル)をすべて下回っています。5万9900〜6万0200ドルに移動平均線が集中しており、戻り売りの目安となっています。
短期トレーダーが当日見るべきラインは、この5万9900〜6万0200ドルの集中帯を上抜けて定着できるかどうかです。上抜ければ反発の足掛かりとなる一方、5万8900ドルを割り込むと下値模索が強まりやすくなります。
サポートは5万8905ドルと5万8115ドル、レジスタンスは5万9900〜6万0200ドルの移動平均線集中帯と6万0545ドルとなります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
未決済建玉(OI)は小幅に減少しました。Binance先物では約24時間前の62.0億ドル(約10万2995BTC)から60.7億ドル(約10万2779BTC)へと、価格の小幅安に伴ってドル評価額がやや目減りした程度で、契約数はほぼ横ばいです。レンジ内の値動きのため、大規模な清算は確認されていません。
注目したいのは小口の持ち高です。小口投資家のロング/ショート比率は2.37と高止まりしており、下落局面でも逆張りの買いを維持しています。一方、上位トレーダーの比率は1.22と相対的に慎重です。資金調達率は+0.0029%とほぼ中立で、過熱感は乏しい状況です。
注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、下方向が5万8900ドル割れから5万8115ドルにかけて、上方向が6万0200〜6万0500ドルにかけてです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで2.3659、上位トレーダーの建玉ベースで1.2248となっています。
小口のロングが高止まりしたまま5万8900ドルを割り込むと、ロング清算を巻き込んで下げが速まりやすい水準です。逆に戻りを試す場合も、6万0200〜6万0500ドルでは戻り売りに押されやすく、今週の雇用統計などのイベントの前後では、薄商いのなかで一方向に振れやすい点を意識しておきたいところです。
ETF動向
米現物BTC ETFのフローは流出基調が続いています。6月26日は純流出約4.45億ドルで、7営業日連続の流出となりました。6月24日も約4.69億ドルの流出で、6月22〜26日の週間流出は約17.9億ドルに達しています。流出の多くはBlackRockのIBITによるものです。
これらの流出規模は新規供給を上回っており、需給面での重しとなっています。機関マネーの流出が続く間は下値が重くなりやすく、フローが流入へ転じるかどうかが、相場の底入れを見極めるうえでの重要な手掛かりになります。
本日のデイトレ材料
本日(6月29日・月曜)は、米国の大型経済指標の確定した予定は確認できていません。今週は独立記念日を控えた祝日短縮週で、ISM製造業・非製造業指数や、米6月雇用統計(祝日の関係で木曜の7月2日が有力)が焦点となります。あわせて、ウォーシュFRB議長のシントラでの講演や、6月30日の四半期末に伴うリバランスの動きにも目を配っておきたいところです。
短期の市場テーマは、雇用統計を待つ様子見がどこまで続くか、ETFの流出という構造的な売りがいつ和らぐか、そして安値圏で底堅さが確認できるか、という点です。とくに小口の逆張りロングが高止まりしているだけに、5万8900ドルを維持できるかが下値の分岐点になります。
上方向の焦点は6万0000〜6万0200ドルで、移動平均線が集中する戻り売りの目安です。ここを回復できれば6万0545ドル、さらに4時間足MA50の6万1807ドルが視野に入ります。下方向の焦点は5万8900ドルで、これを割り込むと6月25日の安値5万8115ドル、その先は5万8000ドル割れが意識されます。
短期トレーダーがまず見るべきは、6万ドル前後の回復可否と、5万8900ドルの攻防です。
まとめ
本日のBTCは、6万ドルを挟んだ安値圏での膠着が続き、週明け早朝には5万8905ドルまで下押ししました。先週のPCEで約21か月ぶりの安値をつけて以降、相場は底値を探る展開が続いており、ETFの流出も下値を重くしています。
短期的には、6万ドル前後の回復可否と5万8900ドルの攻防が焦点となり、今週の雇用統計が相場の次の方向を決める分岐点となりそうです。小口の逆張りロングが高止まりするなか、薄商いの安値圏での急変動と、週後半のイベントに備えておきたい一週間の入り口です。
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