本日7月2日(木)21:30に、米国の6月雇用統計が発表されます。
雇用統計は米国経済の基礎体力を示す重要指標として位置づけられており、株式市場や為替市場を通じてビットコイン価格にも影響を与えやすい材料とされています。
足元のビットコインは6月に約20%下落し、昨日には一時5万7,950ドルと約21カ月ぶりの安値をつけました。現在は6万ドル前後まで買い戻され、大台を挟んだ神経質な攻防が続いています。相場の重要な分岐点で迎える今回の雇用統計に、市場の注目が集まっています。
雇用統計(6月)の前回値と予想
| 日付 | 重要度 | 時刻 | イベント | 前回 | 予想 |
|---|---|---|---|---|---|
| 7/2(木) | ★★★ | 21:30 |
雇用統計(6月) ・平均時給(前月比) ・非農業部門雇用者数 ・失業率 |
0.3% 172K 4.3% |
0.3% 114K 4.3% |
今回の雇用統計では、賃金の動き、雇用の増減、そして失業率の水準が同時に示されます。これらを総合的に見ることで、米国労働市場の現状を把握することができます。
平均時給(前月比)
平均時給は、労働者の時間当たり賃金の変動を示す指標です。
賃金の伸びは、消費動向やインフレ圧力の把握に用いられており、金融政策判断の材料としても重視されています。
予想を上回った場合
インフレ懸念が強まり、利下げ観測が後退しやすくなります。
米金利・ドルが上昇しやすく、ビットコインには下押し圧力がかかりやすいと整理されています。
予想を下回った場合
インフレ圧力の緩和が意識されます。
金利低下が進めば、ビットコインは上昇方向に反応しやすくなります。
非農業部門雇用者数(NFP)
非農業部門雇用者数(NFP)は、米国経済全体の雇用創出状況を示す代表的な指標です。
企業の採用動向を通じて、景気の拡大・減速を判断する材料として広く利用されています。前回は172Kと市場予想を大きく上回る強い結果となりましたが、今回は114Kへの鈍化が予想されており、労働市場の勢いが続いているかが焦点となります。
予想を上回った場合
景気の底堅さが意識され、利下げ観測が後退しやすくなります。
金利上昇を通じて、ビットコインは調整しやすい展開となります。
予想を下回った場合
景気減速懸念が強まり、初動はリスク回避の動きが出やすくなります。
ただし、利下げ観測が強まれば、反発に転じる可能性もあります。
失業率
失業率は、労働市場の需給バランスを示す指標で、家計の安定性や消費動向を測る材料として注目されています。
予想を上回った場合
景気後退懸念が強まり、株安とともにビットコインも売られやすくなります。
予想を下回った場合
労働市場の安定が意識されますが、強すぎる場合は金利上昇を通じてビットコインの重しになる可能性があります。
発表前に注目したいビットコインのラインとは
足元のビットコインは、昨日一時5万7,950ドルと約21カ月ぶりの安値をつけた後、6万ドル前後まで買い戻されており、大台を挟んだ攻防が続いています。
直近の下落の背景には、ビットコインETFからの記録的な資金流出があります。6月の月間流出額は約40億ドルと過去最大を記録し、機関投資家の売り圧力が相場の重荷となってきました。一方で、大口投資家(クジラ)が直近2週間で27万BTC超を買い集めたとのデータもあり、下値では着実に買いが入っている状況です。
下値の焦点は5万8,000ドルのサポートです。今回の雇用統計が強い結果となり利下げ観測が後退すれば、このラインを試す展開が想定され、明確に割り込むと5万4,000ドル方向への一段安リスクが高まります。
一方、弱い結果となり利下げ期待が再燃すれば、売られすぎの反動も加わって反発しやすくなります。まずは上値抵抗として意識される6万2,000ドル台の回復が焦点となり、突破できれば6万4,000ドル方向への戻りも視野に入ってきます。
前回の雇用統計が予想を大幅に上回った経緯もあり、今回も市場予想からの振れ幅次第で相場が大きく動く可能性があります。発表前後はボラティリティが一段と高まりやすいため、ポジション管理には十分な注意が必要です。
参考元:investing
画像:shutterstock
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