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ビットコイン、 6万ドル割れで5万8000ドル台まで下落|FRBタカ派と金利上昇で続落か

2026年7月1日 08:51  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は7月1日朝にかけて、5万8645ドル前後で推移しています。直近24時間では-2.65%と続落し、節目の6万ドルを明確に割り込んで年初来安値圏まで水準を切り下げました。市場がこの局面で最も強く意識したのは、タカ派的なFRBと米金利の上昇によるリスクオフです。

利回りを生まないビットコインには資金が向かいにくく、安値圏に押し込まれる展開となりました。恐怖・貪欲指数は15と「極度の恐怖」に沈んだままで、投資家心理の冷え込みが続いています。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間の高値は6万0296ドル、安値は5万8201ドルでした。6月30日の日本時間午前帯に6万0296ドルをつけたあとは終始上値が重く、6万ドルの心理的節目をはっきりと割り込みました。その後は売りが続き、7月1日にかけて5万8201ドルまで下げ幅を広げています。

下値では5万8100〜5万8200ドルが意識され、いったんは下げ止まる動きもみられましたが、戻りは限定的で、5万9700〜6万0800ドルや6万ドルの節目では上値を抑えられました。年初来安値の手前にあたる5万8131ドル付近が、目先の重要な支持帯として強く意識されています。出来高は約1万9466BTC(約11.5億ドル相当)で、安値圏での荒い値動きが続いています。

相場を動かした背景

タカ派FRBと米金利上昇

今回の下落で最も影響が大きかったのは、タカ派的なFRBと米金利の上昇です。FRBが金融政策を巡ってタカ派的な姿勢を示したことで利上げ警戒が再燃し、米10年債利回りは4.467%まで上昇しました。米求人件数が約2年ぶりの高水準となったことも、底堅い労働市場を通じて金利の先高観を後押ししています。金(ゴールド)が利上げ観測とドル高を背景に2013年以来最大級の四半期下落となったことも、金利上昇局面の地合いを映しています。

こうした環境では、利回りを生まない投機的な資産であるビットコインには資金が向かいにくくなります。加えて、6月30日は第2四半期(Q2)の最終日にあたり、米株はS&P500とナスダックが2020年以来最高の四半期を記録、ナスダックは同日+1.52%と堅調でした。

投機的なマネーがAI・テック株に集中する一方で、ビットコインは2022年以来となる2四半期連続の四半期マイナスへと沈み、株高とクリプト安というリスクの分岐が鮮明になりました。金利上昇とAI株へのマネー集中が重なり、クリプトへの資金流入が細ったことが、今回の下げを増幅させた可能性があります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

現在価格5万8645ドルは、MA20(6万2714ドル)、MA50(6万8568ドル)、MA100(7万1384ドル)、MA200(7万5399ドル)のすべてを大きく下回っています。移動平均線は上から長期・中期・短期の順に並ぶ完全な下落配列となっており、中長期トレンドは下向きが鮮明です。

MA200との乖離が大きく、戻りを試しても各移動平均線が抵抗となりやすい局面です。上値のメドはまずMA20の6万2700ドル付近、下値のメドは5万6000ドル、さらに5万4500ドルが意識されます。

4時間足チャート

4時間足でも、価格はMA20(5万9733ドル)、MA50(6万0696ドル)、MA100(6万2622ドル)、MA200(6万4319ドル)をいずれも下回っています。安値圏でのもみ合いとなっていますが、戻り売りが優勢な地合いです。中期トレンドの転換を見極めるうえでは、6万0800ドル付近を4時間足の終値で回復できるかどうかが分かれ目となります。

これを上抜けられない限り、戻りは限定的との見方が優勢です。上値のメドは5万9700〜6万0800ドル、下値のメドは5万8100ドル、割れた場合は5万6000ドルが視野に入ります。

1時間足チャート

短期も下向きで、価格はMA20(5万8927ドル)、MA50(5万9533ドル)、MA100(5万9854ドル)、MA200(6万0690ドル)のすべてを下回っています。サポートは24時間安値の5万8201ドル、そして年初来安値の手前にあたる5万8131ドルです。

レジスタンスは5万8700〜5万9700ドルのもみ合いゾーン、続いて6万ドル、6万0800ドルとなります。当日特に見るべきラインは、下値の5万8100ドルを維持できるか、上値の6万0800ドルを回復できるかの2点です。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉(OI)は直近24時間で、約10万2069BTC(約61.6億ドル)から約10万8479BTC(約63.5億ドル)へと増加しました。価格が下落するなかでOIが積み上がっており、新規の戻り売りやショートといった弱気ポジションが増えていることを示唆します。資金調達率はBinanceで+0.0065%(8時間あたり)とほぼ中立で、過熱感は見られません。

短期トレードでは、ボラティリティが高く(ATRは約805ドル)、タイトな逆指値は値動きのノイズで狩られやすい点に注意が必要です。5万8700〜5万9700ドルはダマシの多い無方向ゾーンで、明確なブレイクを確認してからの対応が無難とみられます。

注目清算ライン

ポジションの偏りをみると、全体の建玉口座比率は2.88と個人勢が大きくロングに傾いている一方、上位トレーダーのポジション比率は1.30にとどまります。個人のロング偏重は、下落時にロング清算が連鎖しやすいことを意味します。

下値では5万8100ドルを割り込むとロングの強制ロスカットが加速しやすく、その先は5万6000ドルが意識されます。逆に上値では6万0800ドルを奪還できれば、ショートの踏み上げが入る余地があります。

ETF動向

米現物ビットコインETFは、月曜の単日で約2億3110万ドルの流出を記録しました。6月の累計流出は約43億ドルと月間ベースで過去最大級に膨らみ、4月末以降では約67億ドルの流出が続いています。流出基調が長引いていることが、現物の需給を弱め、安値圏での重しとなっています。

本日のデイトレ材料

本日は、金利観に直結する米経済指標と要人発言が相次ぐため、ビットコインも反応しやすい一日となりそうです。18時にユーロ圏CPI速報、18時30分に米チャレンジャー人員削減数が発表されます。

米国関連では、21時15分に米ADP雇用者数、22時45分に米S&Pグローバル製造業PMI、23時に米ISM製造業景況指数と同・価格指数が控えています。さらに22時にはFRBのウォッシュ理事、ECBのラガルド総裁、英中銀のベイリー総裁が相次いで発言する予定で、タカ派・ハト派いずれの示唆も金利観を動かす材料になり得ます。

上方向の焦点は、まず無方向ゾーン上限の5万9700ドル、続いて6万ドル、そして地合い転換のラインとなる6万0800ドルです。下方向では24時間安値の5万8201ドル、その下の死守ラインである5万8100ドルが焦点で、ここを割れると5万6000ドルが意識されやすくなります。

当日は、5万8100ドルを維持できるか、6万0800ドルを奪還できるかを軸に値動きを追うのが分かりやすいでしょう。

まとめ

足元のビットコインは、タカ派的なFRBと米金利の上昇によるリスクオフを主因に、6万ドルを割り込んで年初来安値圏まで水準を切り下げました。現物ETFの記録的な流出という需給面の重しも重なり、各時間軸で移動平均線を下回る弱い地合いが続いています。

短期的には、5万8100ドルを維持できるか、それとも6万0800ドルを取り戻して流れを変えられるかが当面の分岐点です。本日は米ADPやISM、要人発言が金利観を通じて方向を左右しやすいため、指標発表前後の値動きと上記のラインを丁寧に確認していきたいところです。

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