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ビットコイン、6万ドル回復で反発|週足RSIに底打ち思惑、6月のETF流出は過去最悪

2026年6月30日 08:33  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

ビットコイン(BTC)は6月30日8時時点で6万0334ドルと、前日比+1.60%で取引されています。

直近24時間は、29日午前につけた5万8900ドルを安値に反発し、心理的節目の6万ドルを回復しました。先週は2024年9月以来となる弱い週足の終値をつけたものの、週初は買い戻しが入っています。市場が意識しているのは、売られ過ぎからの反発と、週足のRSI(相対力指数)が示す底打ちの可能性です。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分チャート

直近24時間のBTCは、29日11時に24時間安値の5万8900ドルをつけたあと反発し、6万ドルを回復しました。

日中から夜にかけては6万ドル台を維持し、29日21時に24時間高値の6万0780ドルをつけています。その後も6万0400ドル前後で底堅く推移し、8時時点では6万0334ドルとなっています。

これまで安値圏での膠着が続いていましたが、売られ過ぎの反動から6万ドルを上抜けて定着しつつあります。下値では5万8900ドル付近、上値では6万0780ドル付近が、それぞれ短期的に意識された格好です。

相場を動かした背景

売られ過ぎからの反発と週足RSIの強気ダイバージェンス

今回の反発の背景にあるのは、急落による売られ過ぎの反動と、テクニカル面での底打ちシグナルです。

BTCは先週、2024年9月以来となる弱い週足の終値(5万9500ドル割れ)をつけました。しかし週初は買い戻しが入り、6万ドルを回復しています。注目されているのが、週足のRSIで観測される「強気ダイバージェンス」です。これは価格が安値を切り下げる一方で、RSIは安値を切り上げる現象で、下落の勢いが弱まり底打ちに向かう可能性を示すシグナルとして意識されています。

恐怖・貪欲指数は12と「極度の恐怖」が続いており、悲観が極まった水準にあります。こうした売られ過ぎの状態からの反発であり、短期的な買い戻しが値を押し上げたとみられます。ただし、上位の移動平均線は依然として遠く、戻りはあくまで下落基調のなかの反発と位置づけられます。

6月のETF流出は過去最悪

一方で、下値を重くしてきた構造的な要因が、ETFからの記録的な資金流出です。

米現物BTC ETFの6月の月間純流出は約40.6億ドルに達し、2024年1月の上場以降で最悪の月となりました。このうちBlackRockのIBITが約30億〜33億ドルを占めています。6月22〜26日の週間でも約17.9億ドルが流出しており、機関マネーの流出が6月の下落を主導しました。本日で月をまたぐことになり、こうした流出が落ち着くかどうかが、反発が続くかを見極めるうえでの鍵になります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

日足では、現在値6万0334ドるがMA20(6万2861ドル)、MA50(6万9031ドル)、MA100(7万1477ドル)、MA200(7万5558ドル)のすべてを下回っています。安値圏から反発したものの、主要な移動平均線は依然として上方にあり、戻りは下落基調のなかの反発と整理できます。

中長期目線での上値メドは6万0780ドルの24時間高値とMA20の6万2861ドル、下値メドは5万8900ドル、さらに5万8115ドルが意識されます。

戻りを続けるには6万2000〜6万3000ドル台のMA20を回復する必要があり、まずは6万ドルを維持できるかが反発継続の条件です。

4時間足チャート

4時間足では、現在値がMA20(6万0122ドル)を回復した一方、MA50(6万1317ドル)、MA100(6万2941ドル)、MA200(6万4762ドル)は下回っています。短期の支持線を取り戻した段階です。

MA20の6万0100ドル前後が短期の支えに変わりつつあり、この水準を維持できれば戻りを試しやすくなります。上値の目安はMA50の6万1317ドル、その先はMA100の6万2941ドルです。割り込むと、再び安値圏での攻防になりやすい構図です。

1時間足チャート

1時間足では、現在値がMA20(6万0065ドル)、MA50(5万9982ドル)、MA100(6万0028ドル)を上回り、MA200(6万1313ドル)は下回っています。6万ドル前後に移動平均線が集中し、これを支えに推移しています。

短期トレーダーが当日見るべきラインは、この6万0000〜6万0070ドルの集中帯を維持できるかどうかです。維持できれば6万0780ドルや、MA200が位置する6万1313ドルの回復を試す展開となり、割り込むと反発は失速しやすくなります。

サポートは6万0000〜6万0070ドルの移動平均線集中帯と5万8900ドル、レジスタンスは6万0780ドルと6万1313ドルのMA200となります。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉(OI)は、ドル建てで増加しました。Binance先物では約24時間前の60.7億ドルから61.6億ドルへと、価格の反発に合わせてポジションが積み増されています。BTC建てでは約10万2779BTCから約10万2069BTCとほぼ横ばいです。

注目したいのは需給の偏りの変化です。小口投資家のロング/ショート比率は前日の2.37から2.04へ低下し、過熱気味だった逆張りロングがやや整理されました。一方、上位トレーダーの比率は1.22から1.29へ上昇しており、反発局面でロングを積み増しています。資金調達率も+0.0085%とプラス幅が広がり、買い戻しが優勢になっています。前日までの極端な偏りはやや和らいでいます。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、上方向が6万0780ドルから6万1300ドルにかけて、下方向が5万8900ドル割れです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで2.0377、上位トレーダーの建玉ベースで1.2918となっています。

上値の6万0780〜6万1300ドルにはショートの清算が溜まりやすく、上抜け時には踏み上げで上昇が加速しやすい水準です。逆に6万ドルを割り込むと、戻りを試したロングの清算で反発が失速しやすくなります。資金調達率がプラスに傾くなかでの戻りは、上値での利益確定にも押されやすい点を意識しておきたいところです。

ETF動向

米現物BTC ETFのフローは、6月を通じて記録的な流出となりました。6月の月間純流出は約40.6億ドルと、2024年1月の上場以降で最悪の月となり、その大半をBlackRockのIBITが占めています。6月22〜26日の週間でも約17.9億ドルが流出しました。

この記録的な流出が6月の下落を主導しました。本日で月をまたぐため、フローが流入へ転じる、あるいは流出が和らぐかどうかが、相場の底入れを見極めるうえでの重要な手掛かりになります。

本日のデイトレ材料

本日は四半期末・月末にあたり、リバランスに伴う売買や、週足・月足の終値の水準に注目が集まります。今週は独立記念日を控えた祝日短縮週で、ISM製造業・非製造業指数や、米6月雇用統計が焦点です。あわせて、ウォーシュFRB議長のシントラでの講演にも目を配っておきたいところです。次回のFOMCは7月28〜29日です。

短期の市場テーマは、売られ過ぎからの反発がどこまで続くか、6月に記録的だったETFの流出が月替わりで和らぐか、そして今週の雇用統計を前に上値を追えるか、という点です。上方向の焦点は6万0780ドルで、これを上抜ければMA200が位置する6万1313ドルや4時間足MA50の6万1317ドルが視野に入ります。下方向の焦点は6万0000〜6万0120ドルの移動平均線集中帯で、ここを割り込むと5万8900ドル、さらに5万8115ドルが意識されます。

短期トレーダーがまず見るべきは、6万ドル前後の維持と6万0780ドルの上抜け可否です。

まとめ

本日のBTCは、5万8900ドルの安値から反発して6万ドルを回復し、週足RSIの強気ダイバージェンスが底打ちの可能性として注目されています。もっとも、日足では依然として主要な移動平均線をすべて下回っており、6月のETF流出も過去最悪を記録するなど、戻りはまだ下落基調のなかの反発の段階です。

短期的には、6万ドルの維持と6万0780ドルの上抜けが反発継続の条件となり、月替わりでのETFフローの変化と今週の雇用統計が次の方向を決める分岐点となりそうです。深い恐怖が残るなかでの反発だけに、上値追いには慎重さも残る一日です。

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