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ビットコイン、テック株安継続で6万ドル割れ|一時5万9100ドルへまで下落、本日PCE控え警戒感

2026年6月25日 08:33  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

ビットコイン(BTC)は6月25日8時時点で6万0906ドルと、前日比-2.64%で取引されています。

直近24時間は、前日から続くテック株安の流れに巻き込まれて急落し、心理的節目の6万ドルを割り込んで一時5万9102ドルまで下落しました。出来高は急増し、投げ売り的な動きとなっています。市場が最も意識しているのは、半導体・AI関連株の調整に端を発したリスクオフの継続です。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、24日は終日6万2600〜6万3200ドルで推移し、20時(日本時間、以下同じ)に24時間高値の6万3239ドルをつけました。

しかし、夜にかけて米テック株安が再燃すると急落し、22時に6万1338ドル、25日0時に6万0250ドルと水準を切り下げました。25日2時には24時間安値の5万9102ドルをつけ、6万ドルを明確に割り込んでいます。

もっとも、6万ドル割れの水準では買い戻しも入り、6時にかけて6万1110ドルまで戻したあと、8時時点では6万0906ドルで推移しています。上値では6万3200ドル付近が戻りを抑え、下値では5万9100ドル付近がひとまずの支えとして意識された格好です。

相場を動かした背景

テック・AI売りの継続と6万ドル割れ

今回の急落の直接の要因は、前日から続く世界的なテック株安です。

これまで買いが集中していた半導体・AI関連株の調整が続き、リスク資産全般から資金を引き上げる動きが止まりませんでした。BTCもリスク資産の一つとして換金売りにさらされ、まず6万3000ドルを失い、続いて心理的節目の6万ドルも割り込みました。安値の5万9102ドルをつける過程では出来高が急増しており、ポジションを投げる動きが一気に強まったことがうかがえます。

恐怖・貪欲指数は17まで低下し、「極度の恐怖」が一段と深まりました。6万ドル割れの水準では買い戻しも入りましたが、上値は重く、戻りは限定的にとどまっています。

本日のPCEと明日の大型オプション満期

目先は、相場の方向を左右し得る二つのイベントが控えています。

一つは本日25日に公表される5月のコアPCE(FRBが重視する物価指標)で、日本時間21時30分に発表されます。インフレの高止まりが示されれば、高金利長期化観測を通じて一段安につながりやすく、逆に鈍化が確認されれば反発の余地も出てきます。

もう一つは、明日26日に迎える約106億ドルのBTCオプションの満期です。四半期で最大級の規模で、約80%が権利行使価格から外れた状態とされ、満期の前後では値動きが増幅されやすくなります。今後48時間は、節目の6万ドルを維持できるかを試す重要な局面となります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

日足では、現在値6万0900ドルがMA20(6万3365ドル)、MA50(7万1122ドル)、MA100(7万2022ドル)、MA200(7万6349ドル)のすべてを下回っています。6万ドルの節目を一時割り込み、下落基調が一段と進んだ形です。

中長期目線での上値メドは6万3239ドルの24時間高値とMA20の6万3365ドル、下値メドは5万9102ドル、さらに5万8000ドルが意識されます。

戻りを試すにはまず6万3000ドル台のMA20を回復する必要があり、それまでは戻り売りが優勢になりやすい地合いです。

4時間足チャート

4時間足でも、現在値はMA20(6万3009ドル)、MA50(6万3627ドル)、MA100(6万3733ドル)、MA200(6万7192ドル)をすべて下回っています。短中期の支持線を割り込み、戻りの鈍い展開が続いています。

戻り売りの目安としては、MA20の6万3009ドルや、6万3600〜6万3700ドルに集中するMA50・MA100が意識されます。下値メドは5万9102ドル、その先は5万8000ドルです。

1時間足チャート

1時間足でも、現在値はMA20(6万1494ドル)、MA50(6万2357ドル)、MA100(6万3314ドル)、MA200(6万3685ドル)をすべて下回っており、急落からの戻りは限定的にとどまっています。

短期トレーダーが当日見るべきラインは、まず6万ドルを維持できるかどうかです。維持できれば下げ渋りから反発を試す一方、6万1500ドルのMA20を回復できないうちは戻り売りに押されやすく、5万9102ドルを再び割り込むと下値模索が強まりやすくなります。

サポートは6万0000ドルと5万9102ドル、レジスタンスは6万1494ドルのMA20と6万2357ドルのMA50となります。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉(OI)は、ドル建てでは小幅に減少した一方、BTC建てでは増加しました。Binance先物では約24時間前の61.8億ドル(約9万8805BTC)から61.3億ドル(約10万0784BTC)へと、ドル評価額は価格下落で目減りしたものの、契約数は増えています。急落の局面で新規の売買が積み増されたことを示しています。

注目すべきは需給の偏りです。小口投資家のロング/ショート比率は前日の2.08から2.57へとさらに急騰し、下落局面で逆張りの買いを極端に積み増しています。一方、上位トレーダーの比率は1.11と中立に近く、慎重な姿勢です。資金調達率は-0.0029%とマイナスに転じており、ショート優勢の兆しがうかがえます。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、下方向が5万9102ドル割れから5万8000ドルにかけて、上方向が6万1500〜6万2400ドルにかけてです。ロング/ショート比率はグローバル口座ベースで2.5676、上位トレーダーの建玉ベースで1.1119となっています。

小口のロングが極端に膨らんだまま5万9102ドルを割り込むと、ロング清算が連鎖して下げが加速しやすい水準です。逆に戻りを試す場合も、6万1500〜6万2400ドルでは戻り売りやショートの再構築に押されやすく、本日のPCEや明日のオプション満期の前後では、上下どちらにも振れやすい点を意識しておきたいところです。

ETF動向

米現物BTC ETFのフローは流出基調が続いています。直近では4営業日連続の流出となり、6月23日はBlackRockのIBITを中心に約1.82億ドルの純流出、6月22日も約6830万ドルの純流出でした。直近30日間では約63.5億ドルと、2024年1月の上場以降で最大の流出規模です。

もっとも、週間ベースの流出ペースは直近で大きく鈍化したとの指摘も出ています。大規模な流出は依然として下値の重しですが、流出の鈍化が続けば、下げ止まりを見極めるうえでの手掛かりになります。

本日のデイトレ材料

本日(6月25日・木曜)の最大の材料は、5月のコアPCEと1〜3月期GDP確報の同時公表です(日本時間21時30分)。コアPCEはFRBが重視する物価指標であり、高止まりが示されれば高金利長期化観測を通じて一段安につながりやすく、逆に鈍化が確認されれば反発の余地も出てきます。あわせて、明日26日には約106億ドルのBTCオプション満期が控えており、四半期で最大級の規模だけに、満期の前後で値動きが増幅されやすい点も意識しておきたいところです。

短期の市場テーマは、テック株安に伴うリスクオフがこのまま続くのか、それとも6万ドル割れの水準から自律反発に向かうのか、という点です。とくに小口の逆張りロングが極端に膨らんでいるだけに、6万ドルを維持できるかが下値の分岐点になります。上方向の焦点は6万1500〜6万2400ドルで、1時間足のMA20・MA50が控える戻り売りの目安です。ここを回復できれば6万3000ドル台の移動平均線帯が視野に入ります。下方向の焦点は5万9102ドルで、これを割り込むと5万9000ドル、さらに5万8000ドルが意識されます。

短期トレーダーがまず見るべきは、6万ドルの維持と6万1500ドルの回復可否、そして21時30分のPCE公表前後の急変動です。

まとめ

本日のBTCは、テック株安の継続を受けたリスクオフに巻き込まれ、心理的節目の6万ドルを割り込んで一時5万9102ドルまで下落しました。日足では主要な移動平均線をすべて下回り、ETFの流出も続くなか、戻りの鈍い地合いが続いています。

短期的には、6万ドルの維持と5万9102ドルの攻防に加え、本日のPCEと明日の大型オプション満期が相場の分岐点となります。小口の逆張りロングが極端に膨らみ、節目を割れば清算が加速しやすいだけに、イベント前後の急変動には警戒を続けておきたい一日です。

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