ビットコイン(BTC)は6月10日8時時点で6万1753ドル付近で推移しています。直近24時間では序盤に6万3594ドルまで上値を試したものの買いは続かず、一時6万0780ドルまで下押しする場面がありました。24時間の騰落率は-2.50%です。
市場で特に意識されているのは、企業の買い増しとETF資金の復帰を支えに戻していた反発が失速し、再び6万ドルの防衛ラインが視野に入ってきたことです。恐怖・貪欲指数は10と極度の恐怖の領域に沈んでおり、今夜の米消費者物価指数を前に神経質な地合いが続いています。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
24時間の高値は6万3594ドル、安値は6万0780ドルで、値幅はおよそ2800ドルに達しました。24時間前は6万3336ドル付近にあり、9日午前の時間帯に高値6万3594ドルをつけたとみられます。その後は戻り売りに押される展開となり、9日の海外時間から10日早朝にかけて6万0780ドルまで下落しました。
安値圏では買い戻しが入り、現在は6万1753ドル付近まで持ち直しています。下値では6万0780ドル近辺が反発の起点となった一方、上値は6万3500ドル台で抑えられており、短期的には6万ドルの心理的節目と6万3500ドル台のレジスタンスに挟まれた値動きが意識されています。
相場を動かした背景
買い戻し主導の反発が失速、焦点は6万ドル防衛へ
今回の値動きの主役は、買い戻しを支えに戻していた反発の失速です。BTCは数日前に2024年以来となる6万ドル割れを記録しましたが、8日にStrategyが1550BTCを約1億100万ドルで買い増して保有を84万5256BTCへ積み増したことに加え、上場来最長クラスとなっていた米現物BTC ETFの連続流出が一巡して資金が流入に転じたことが支えとなり、6万3000ドル台まで値を戻していました。
しかし買いの勢いは続かず、直近24時間では再び2.5%下落して6万0780ドルまで売られています。下値の買い手が現れた一方で戻り売りの圧力もなお強く、反発が本格的な底入れにつながるかはまだ確認できていません。市場の焦点は6万ドルの節目を守り切れるかどうかに移りつつあり、今夜発表される米消費者物価指数がその試金石になるとみられます。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足は5月から続く下落トレンドのさなかにあり、数日前には2024年以来となる6万ドル割れの場面もありました。短期から中期の移動平均線は下向きを続けており、価格はこれらを下回って推移しています。戻りを試す場面でも上値は重く、中長期では下方向への警戒が拭えない形状です。
上値メドは6万3500ドル、その上は6万6000ドルが意識されます。下値メドは6万ドルで、ここを明確に割り込むと一段安につながりやすい点に注意が必要です。
4時間足チャート分析

4時間足では6万0780ドルで下げ止まったものの、戻りの上値は6万3500ドル台で抑えられています。8日からの反発が続かず再び下値を試したことで、戻り売り優勢の地合いが改めて確認された格好です。中期的には6万3500ドル台を明確に上抜けられるかどうかが反転の分岐点となります。
上値メドは6万3500ドル、抜ければ24時間高値の6万3594ドルが視野に入ります。下値メドは6万0780ドルで、割り込むと下押し圧力が強まりやすいでしょう。
1時間足チャート分析

1時間足は24時間安値6万0780ドル近辺での揉み合いを経て、6万1000ドル台後半までやや持ち直した水準にあります。短期トレンドは安値圏での方向感の定まらない展開で、反発の勢いは限定的です。
短期トレーダーが本日見るべきラインは、下値では6万ドルの心理的節目、上値では戻り売りが出やすい6万3000ドルです。サポートは6万0780ドルと6万ドル、レジスタンスは6万3000ドルと6万3594ドルを意識したいところです。
デリバティブ動向
OI・清算動向
直近の急落局面で、BTC先物の未決済建玉は約25%減の約232億ドルまで縮小し、数か月ぶりの低水準となりました。背景には総額15億〜17億ドル規模の清算があり、その大半をロングが占めています。レバレッジをかけた強気のポジションが強制的に整理されたことで、相場の下げが増幅された構図です。
資金調達率は中立からマイナス圏で推移しており、過熱したロングの整理は進みました。もっとも、建玉にはなおロング寄りの偏りが残っているとみられ、短期トレードでは追加の振り落としと、売られすぎの反動による急な戻りの双方に注意が必要です。
注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、下が6万ドル割れ、上が6万3000〜6万4000ドルの価格帯です。6万ドルを割り込む場面ではロング清算を巻き込んで下げが加速しやすく、数日前の安値圏を再び試す展開につながりかねません。
一方、6万3000〜6万4000ドルにかけてはショートの清算が交錯しやすく、上抜けると踏み上げ的な上昇が出やすい水準です。トレーダーとしては、6万ドル割れの下放れと6万3000ドル超えの急変動、双方向の振れを警戒したい局面です。
ETF動向
米現物BTC ETFは、上場来最長クラスとなる約13営業日連続・累計40億ドル超の純流出が一巡し、足元では資金が流入に転じています。もっとも流入の規模はまだ限定的とみられ、相場の流れを変えるには至っていません。資金の復帰が8日からの反発のきっかけになった一方で、価格は再び下落しており、流入が定着するかどうかが反発の持続性を見極めるうえで重要な判断材料となります。
本日のデイトレ注目材料
本日の最大の注目材料は、21時30分に発表される5月の米消費者物価指数です。インフレの強弱はドルと金利の振れを通じてBTCのリスク選好に直結します。結果が市場予想を上回れば利下げ期待の後退からBTCの上値が重くなりやすく、下回れば売られすぎの反動を後押しする可能性があります。
極度の恐怖が続く地合いでは発表前後に値が一方向へ振れやすく、ポジション管理には注意したいところです。短期の市場テーマは、CPI後のドルと金利の反応、6万ドルの防衛、そしてETFへの資金流入が定着するかどうかの3点に集約されます。上方向の焦点は戻り売りとショート清算が交錯する6万3000ドルで、ここを超えると24時間高値の6万3594ドルが視野に入ります。
下方向の焦点は24時間安値の6万0780ドルから6万ドルにかけての価格帯で、清算が集中しやすく、割り込むと下げが加速するリスクがあります。短期トレーダーが本日見るべきラインは、下値の6万ドルと上値の6万3000ドルです。
まとめ
本日のBTC相場で短期的に注目すべきは、6万ドルの節目を守り切れるかどうかと、21時30分の米消費者物価指数に対するドルと金利の反応です。
買い増しとETF資金の復帰で戻した反発は失速しており、下値の買い手と戻り売りの綱引きが続いています。極度の恐怖が支配する地合いだからこそ、イベント通過後の方向性を冷静に見極めたい一日です。
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