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ビットコイン・イーサリアム・リップル下落|米利下げ期待後退で資金流出、仮想通貨市場に緊張感

2026年6月5日 13:56  6月5日 14:04  Arai Yu

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6月4日から5日にかけての暗号資産市場は、主要3銘柄がそろって下値を試す展開となりました。期間の入り口ではビットコインが6万7000ドル付近を保ち、下げ一巡を意識する向きもありましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が後退するなかで、リスク資産から資金が抜ける流れが続きました。

転機となったのは4日のアジア時間です。市場では2026年内の利下げ見送り観測が強まり、上昇するゴールドやAI関連株へ資金がシフトする構図が鮮明になりました。流動性に敏感な暗号資産は売りに押され、ビットコイン・イーサリアム・リップルはいずれも期間内に直近の安値を更新したうえで、終盤にかけてやや値を戻す動きとなりました。

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ビットコイン、一時6万1千ドル台へ急落

BTC/USDT 1時間足チャート

ビットコインは期間序盤に6万7119ドルの高値を付けた後、上値の重さが意識されると下落基調を強めました。4日の日中には売りが加速し、レバレッジ解消の動きも重なって一時6万1557ドルまで突っ込み、節目の6万2000ドルを割り込む場面がありました。

その後は売り一巡感から買い戻しが入り、5日朝にかけて6万4353ドルまで値を戻しました。足元では6万2836ドル付近で推移しており、24時間で約2.4%の下落となっています。上値では6万4000ドル台の戻り売り、下値では6万1000ドル台の維持が当面の焦点です。

イーサリアム、1733ドルまで下押し後に小反発

ETH/USDT 1時間足チャート

イーサリアムも同様の流れをたどりました。期間序盤の1875ドル付近から水準を切り下げ、4日夜には1733ドルまで下落して期間内の安値を付けました。リスク回避の売りが主導するなか、戻りの鈍さが目立つ展開でした。

その後は1788ドル付近まで持ち直したものの、勢いは限定的で、足元では1729ドル前後で推移しています。24時間の下落率は約4.3%とビットコインを上回り、上値の重い地合いが続いています。

リップル、1.24ドルから1.14ドルへ下落

XRP/USDT 1時間足チャート

リップル(xrp)は3銘柄のなかで下げが最もきつくなりました。期間入り口の1.24ドル付近から売りに押され、4日の日中に1.14ドルまで下落しました。テクニカル面でも下値支持を相次いで割り込み、弱い形状が意識されています。

終盤は1.18ドル付近まで小幅に戻したものの、戻りは限定的で、足元は1.14ドル前後での推移です。24時間で約5.8%安と下落率は最大で、1.10ドル台の維持が次の焦点となります。

利下げ期待の後退でゴールド・AI株へ資金シフト

期間中盤まで市場が織り込んでいたのは、米国の物価高止まりとFRBの利下げ慎重姿勢でした。市場では2026年内の利下げ見送り確率が7割近くまで高まり、政策金利が高止まりするとの見方が、金利を生まない暗号資産には重しとして意識されていました。

そうしたなか、Presto Researchは「ビットコインの今年の大きな下落局面は、ゴールドやAI関連株の上昇と一致してきた」と指摘しています。投資家が利下げ期待を引き下げるなかで、限られた資金がより選好される資産へ向かい、暗号資産から流動性が抜ける構図が今回の下落の背景にあったとみられます。

焦点は米物価指標とFRB発言、ETF流出の行方

今後は米国の物価指標やFRB高官の発言を通じて、利下げ観測がどう修正されるかが最大の焦点です。あわせて、記録的な流出が続く米現物ビットコインETFの資金動向も、地合いを左右する材料として注視されます。

価格面では、ビットコインが6万1000ドル台を維持できるか、イーサリアムは1700ドル、リップルは1.10ドルの下値支持を守れるかが、当面の下げ止まりを見極めるうえでの目安となります。

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