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ビットコイン、下落後6万3000ドル台へ反発| 売られすぎの巻き戻しか、本日の米雇用統計に注視

2026年6月5日 08:59  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は6月5日8時時点で6万3604ドル付近で推移している。直近24時間では一時6万1383ドルまで急落したあと6万4000ドル手前まで買い戻され、足元は6万3000ドル台後半に持ち直した。24時間の騰落率は-1.39%とマイナス圏ながら、値幅の大半は安値からの戻しで取り戻した格好だ。

恐怖・貪欲指数は一時11と2026年の最低圏まで沈み、足元も12の極度の恐怖にとどまる。市場が最も意識しているのは、極端に売られすぎた状態からの自律反発が本物の底入れにつながるのか、それとも一時的な戻りにとどまるのか、という見極めである。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

24時間の高値は6万4764ドル、安値は6万1383ドルで、値幅はおよそ3400ドルに達した。24時間前は6万4502ドル付近にあり、序盤に高値6万4764ドルをつけたあとは売りに押される展開となった。その後の急落局面で6万2000ドルを割り込み、安値6万1383ドルまで下押ししたとみられる。

ただし安値圏では買い戻しが入り、6万4000ドル手前まで急速に戻したあと、現在は6万3604ドル付近で推移している。下値では6万1000ドル台前半が反発の起点となり、上値は6万4000〜6万4800ドルで抑えられた。短期的には、この6万1000ドル台前半の下支えと6万4000ドルの戻り売りに挟まれた値動きが意識されている。

相場を動かした背景

極度の恐怖と売られすぎからの自律反発

今回の値動きの主役は、極端な売られすぎからの自律反発である。BTCは5月中旬以降に約20%下落し、週間でも約13%下げて2月以来の安値圏まで沈んだ。日足の相対力指数は18前後と過熱した売られすぎ水準を示し、恐怖・貪欲指数も一時11と2026年で最も低い極度の恐怖まで落ち込んだ。

こうした行き過ぎたセンチメントの下で6万1383ドルまで突っ込んだ反動から、6万4000ドル手前までの戻りが入った。過去にも日足の相対力指数が20を割り込んだ局面では48〜72時間以内に短期的な戻りが入りやすい傾向があり、今回もその典型的なパターンに沿った動きとみられる。

もっとも、戻りはあくまで売られすぎの巻き戻しの範囲であり、下落トレンドそのものが転換したと判断できる材料はまだ確認されていない。本物の底入れになるかどうかは、買い戻しが続き、値動きとフロー面で明確な反転が確認できるかにかかっている。

テクニカル分析

日足チャート分析

日足は5月の高値から一段安となり、2月以来の安値圏で推移している。約20%規模の調整が進み、短期から中期の移動平均線はいずれも下向きを続けていることから、中長期の方向性は下落基調が継続している。価格はこれらの移動平均線を下回って推移しており、戻りを試す場面でも上値は重い状況だ。

上値メドは直近で崩れた6万6000ドル、その上は7万ドルが意識される。下値メドは6万1000ドル台で、ここを明確に割り込むと2月につけた安値の水準が次の目安となる。なお、移動平均線やオシレーターの個別の数値は今回の調査では確認できていない。

4時間足チャート分析

4時間足では6万1000ドル台前半で反発し、6万3000ドル台後半まで戻す動きとなった。ただし戻りの上値は6万4000ドル手前で抑えられており、依然として戻り売りが優勢の地合いが続いている。

中期的には、6万4000ドルを明確に上抜けできるかが本格的な反転かどうかの分岐点となる。上値メドは6万4000ドル、抜ければ24時間高値の6万4764ドルが視野に入る。下値メドは24時間安値の6万1383ドルで、ここを割れると下押し圧力が強まりやすい。

1時間足チャート分析

1時間足では24時間安値6万1383ドルから買い戻しが入り、6万3000ドル台後半まで持ち直した。短期トレンドは安値からの自律反発局面にあるが、上値は6万4000ドルの戻り売りで頭打ちとなっており、方向感は定まっていない。

短期トレーダーが当日見るべきラインは、下値では6万1000ドル台前半の下支え、上値では6万4000ドルの戻りの壁となる。サポートは6万1383ドル、レジスタンスは6万4000ドルと6万4764ドルを意識したい。

デリバティブ動向

OI・清算動向

未決済建玉は大きく縮小した。BTC先物の建玉は5月初旬のピークである約420億ドルから約250億ドルまで減少し、およそ6か月ぶりの低水準となった。背景には、単日で15億〜18億ドル規模に達した清算カスケードがあり、過剰に積み上がっていたロングが強制的に整理された。これは2月以来の規模で、レバレッジ解消が下落を増幅させたかたちだ。

資金調達率も5月初旬のプラス基調から中立〜マイナスへ転換しており、過熱したロングが一巡してレバレッジ構造はいったんリセット方向に向かっている。短期トレードでは、巻き戻しの反発が出やすい一方で、戻りの鈍さや追加の振り落としに引き続き注意が必要だ。

注目清算ライン

ロングとショートの比率はなお約2.23対1とロング優勢が残っており、ポジションの偏りは完全には解消されていない。下値では6万1000ドル割れがロング清算を誘発しやすく、突っ込むと下げが加速するリスクがある。

一方、上値では6万4000〜6万5000ドルにかけて戻り売りとショート清算が交錯しやすく、ここを超えると踏み上げ的な動きが出やすい。トレーダーとしては、6万1000ドル割れの下放れと6万4000ドル超えの踏み上げ、双方の振れに警戒したい。

ETF動向

米現物BTC ETFは5月中旬以降、12営業日連続で純流出となり、累計の流出額は約36億ドルに達した。これは上場来でも最長クラスの連続流出で、一貫して資金が流出超で推移している。

フローの方向は明確に流出で、5月中旬以降の約20%下落と時期が重なっており、機関マネーの逃避が今回の調整の構造的な背景となっている。足元の反発が続くかどうかを見るうえでも、この流出が止まるか反転するかが重要な判断材料となる。

本日のデイトレ注目材料

本日の最大の注目材料は、21時30分に発表される5月の米雇用統計だ。雇用の強弱はドルと金利の振れを通じてBTCのリスク選好に直結する。結果が強ければ利下げ期待が一段と後退してBTCの上値が重くなりやすく、逆に弱ければ売られすぎの反発に追い風となる可能性がある。

発表前後はボラティリティが高まりやすく、極度の恐怖が広がる現在の地合いでは値が一方向に振れやすい点に注意したい。短期の市場テーマは、売られすぎからの反発が続くか、ETFの流出が止まるか、そして雇用統計後のドルと金利の反応に集約される。上方向の焦点は6万4000ドルで、戻り売りとショート清算が交錯する節目であり、ここを上抜ければ6万4764ドル、さらに6万6000ドルが視野に入る。

下方向の焦点は6万1383ドルから6万1000ドルで、24時間安値かつ清算が集中しやすい水準にあたり、割り込むと下げが加速し2月の安値圏が意識される。短期トレーダーが本日見るべきラインは、下値の6万1000ドル台前半と上値の6万4000ドルとなる。

まとめ

本日のBTC相場で短期的に注目すべきは、6万1000ドル台前半の下支えを保てるか、そして6万4000ドルの戻り売りを上抜けられるかという二つのラインだ。

恐怖・貪欲指数が2026年最低圏まで沈み、相対力指数も売られすぎを示すなかで自律反発が入ったが、ETFの連続流出やレバレッジ整理の流れは続いており、戻りが本物の底入れにつながるかはまだ確認できていない。最大の分岐点は21時30分の米雇用統計で、その結果次第で今週の方向性が左右される一日となりそうだ。

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