2011年12月ごろに鋳造されたCasasciusの物理ビットコインが、2026年6月上旬に初めてオンチェーンで移動しました。移動したのは25BTCで、足元の価値は約178万ドルです。鋳造当時の価値は100ドル未満だったとされ、15年近い保有で評価額が大きく膨らみました。
ホログラムを剥がすとBTCを移せるが、未開封品の価値は失われる
今回動いたのは、米国のMike Caldwell氏が2011年から2013年にかけて作成したCasasciusコインのうち、Series 1の25BTC版です。Casasciusは、見た目は金属製の記念コインですが、内部にビットコインの秘密鍵を封入した「使える物理ビットコイン」として知られています。
表面のホログラムシールは改ざん防止の役割を持ち、剥がすと秘密鍵にアクセスできます。保有者はその鍵を使って中のBTCを通常のウォレットへ移せますが、その時点で未開封品としての収集価値は永久に失われます。デジタル資産を取り出す行為が、そのまま現物コレクションとしての価値を壊す構造です。
Casascius公式FAQでは、こうした物理コインはビットコインを保有するための媒体として設計されていたことが示されています。一方で、初期ビットコイン文化を象徴するアイテムとしての側面も強く、未開封のまま残る個体は暗号資産市場の歴史を物理的に保存した存在でもあります。
参考元:casascius公式
画像:shutterstock

