Hyperliquidの独自トークンHYPEを巡り、暗号資産(仮想通貨)市場の内側にとどまらない評価が広がっています。Bitwiseの最高投資責任者マット・ホーガン氏は5月19日、Hyperliquidを「暗号資産アプリではなくスーパーアプリ」と位置づけ、対象市場は「600兆ドル規模のグローバル資産市場」だと示しました。

直近ではRWA取引の拡大や現物ETFの上場、Coinbase・Circleとの連携強化が相次ぎ、HYPEはAQAv2発表後の24時間で17%上昇しています。
ホーガン氏は5月19日、「Hyperliquid is not a crypto app. It’s a super app. … targeting the $600 trillion global asset market」と投稿しました。投資家がHyperliquidを暗号資産向けの取引基盤としてではなく、より広い資産市場を取り込むサービスとして見始めていることを示す内容です。
この見方が注目されるのは、対象市場の大きさが大きく異なるためです。暗号資産市場全体を前提にした評価ではなく、株式や実世界資産を含むグローバル資産市場まで視野に入るなら、HYPEの値動きは単なるトークン物色では説明しにくくなります。
実際、Hyperliquid上のRWA未決済ポジションは26億ドルに達し、2カ月前の約2倍に拡大しました。未決済ポジションは、まだ反対売買や決済が終わっていない建玉の総額を示す数字で、取引参加者がどれだけ資金を預けているかを測る目安になります。
5月19日にはTrade.xyzでSpaceX株のプレIPO永久先物の取引も始まりました。未上場株に連動する商品がオンチェーンで扱われる動きは、暗号資産ネイティブの銘柄だけを並べる段階から一歩進んだことを意味します。
ETF上場と提携拡大が資金流入の経路を広げました
資金の入り口も広がっています。5月15日には、BitwiseのHYPE現物ETF『BHYP』が取引を開始し、初日の売買代金は約431万ドルと報じられました。現物ETFは、暗号資産を直接保有しない投資家でも証券口座経由で値動きにアクセスしやすくする仕組みで、HYPEへの投資経路が一段と広がった形です。
同じ時期に、HyperliquidはAQAv2を発表しました。CoinbaseとCircleとの提携を含み、USDC移行を進める内容で、発表後24時間でHYPEは17%上昇しました。年初来では77%高となっており、単発の材料ではなく、流動性や決済基盤の強化を伴うニュースが買いを呼び込んだことがうかがえます。
取引基盤の拡張と投資商品の整備が同時に進んでいる点も見逃せません。市場内で使われる場と、市場外から資金が入る導線が並行して整備されると、トークンの評価は機能面と資金面の両方から押し上げられやすくなります。Hyperliquidではその動きが短期間に重なりました。