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ビットコイン、価格8万ドル目前で反落|ペンタゴン「機雷除去に半年」報告が原油高・インフレ懸念を再燃させる

2026年4月24日 09:00  Arai Yu

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  • ビットコイン(BTC)は4月24日8時時点で7万7500ドル付近で推移しています。前日には2月上旬以来となる7万9388ドルまで上昇し、節目の8万ドルに迫る場面がありましたが、ペンタゴン(米国防総省)のホルムズ海峡に関する報告をきっかけに原油価格が急騰しました。

    インフレ長期化への懸念が広がり、リスク資産全般に売りが入っています。直近24時間では約0.5〜0.7%の小幅下落となりました。

    値動きの振り返り

    BTC/USDT 30分足チャート

    直近24時間のBTCは、4月22日のニューヨーク夕方(日本時間23日早朝)にかけて7万9388ドルの高値をつけました。トランプ大統領によるイラン停戦の無期限延長表明と、Strategyによる25.4億ドル規模のBTC大量購入が重なり、買いが集中した局面でした。

    しかし4月23日に入ると、ペンタゴンの機雷除去見通し報告と米海軍によるイランタンカー3隻の拿捕報道を受けて原油が上昇。BTCは7万7400ドル付近まで押し戻されました。7万7000〜7万7300ドル付近で買いが入り、下げ止まっています。

    上値では7万9000ドル付近の21週EMAが明確なレジスタンスとして機能し、利食い売りを誘いました。下値では7万6800ドル付近がサポートとして意識されています。

    相場を動かした背景

    ペンタゴンのインフレ警告と原油急騰

    ペンタゴンが米議会への非公開ブリーフィングで、ホルムズ海峡に敷設された機雷の除去に最低6か月を要するとの見通しを示しました。同海峡は世界の海上石油輸送量の約20%が通過する要衝であり、この報告はエネルギー供給の正常化が長引くことを意味します。

    Brent原油は1バレル103ドル、WTIは95ドルまで上昇しました。米10年債利回りも4.32%に達し、金融環境のタイト化がリスク資産全般の重しとなっています。停戦延長自体はポジティブ材料でしたが、「停戦しても海峡の安全確保には長期間かかる」というペンタゴンの報告が市場の楽観を打ち消し、BTCは7万9388ドルから反落しました。

    ビットコイン(BTC)テクニカル分析

    日足チャート分析

    日足では50日・100日移動平均線を上回り、MACDも週足でゴールデンクロスを形成しています。中期モメンタムは改善傾向にあります。ただし200日EMAが約8万4000ドル付近に位置しており、11月のデスクロスが示す構造的な下降トレンドは解消されていません。

    8万〜8万4000ドルの抵抗帯を日足終値で上抜けない限り、戻り売り圧力が残る可能性があります。上値メドは8万ドル、8万1500ドル、8万4000ドル。下値メドは7万6800ドル、7万5000ドル、7万3000ドルです。

    4時間足チャート分析

    4時間足では上昇チャネル上限付近で失速し、21週EMA(7万9000ドル)で2度目の反落となりました。7万6800ドルのサポート維持が次の方向性を決める分岐点です。割り込めば7万5700ドル、さらに7万4000ドル台まで調整余地が広がります。

    逆に出来高を伴って7万9000ドルを超えれば、ショートスクイーズから8万ドルを試す展開が想定されます。

    1時間足チャート分析

    1時間足では7万9388ドルからの戻りが続き、短期トレンドは下向きに転じつつあります。サポートは7万7000ドルと7万6800ドル、レジスタンスは7万9000ドルと8万ドルです。

    本日は7万6800ドルの攻防が焦点で、時間足終値でこのラインを割れば下方リスクが拡大します。7万9000ドル上抜けなら8万ドルへの再トライが視野に入ります。

    デリバティブ動向

    OI・清算動向

    BTC先物OIは約595億ドルに達し、24時間で約7.26%増加しました。過去最高水準に迫っています。直近24時間のBTC清算額は約7290万ドルで、前日の大規模ショートスクイーズ(全暗号資産合計4.16億ドル)からは落ち着きましたが、レバレッジの積み上がりは続いています。ファンディングレート46日連続マイナスはFTX破綻以来最長であり、上方ブレイク時のスクイーズリスクが高い一方、利確売り時の急落リスクも共存しています。

    注目清算ライン

    上方向は8万ドル超にショート清算帯が集中しており、突破すればスクイーズを伴った急騰の可能性があります。下方向は7万4000〜7万5000ドル付近にロング清算帯が密集しており、7万6800ドルのサポートが崩れた場合は清算連鎖による急落に警戒が必要です。

    ETF動向

    米現物BTC ETFは4月22日に2.38億ドルの純流入を記録し、5日連続の流入となりました。週間15億ドル超は1月中旬以来もっとも強いペースです。2026年の年初来累計フローは約2.45億ドルのプラスに転じ、1〜3月の4か月連続流出からの反転が鮮明になっています。IBITが流入額の40〜60%を占め、機関投資家の安定した買いがBTCの下値を支えています。

    本日のデイトレ注目材料

    本日4月24日(木)は、日本時間21時30分に米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。前回207Kと強い数字だったため、今回も堅調であれば利下げ先送り観測が強まり、リスク資産への逆風となる可能性があります。

    地政学面では、バンス副大統領らがイスラマバードで米・イラン第2ラウンドの和平交渉に臨みます。4月23日にはトランプ大統領がホルムズ海峡での機雷敷設船への攻撃を命じたとの報道もあり、交渉の進展次第で原油とBTCが大きく動く展開が見込まれます。

    上方向の焦点は7万9000ドル(21週EMA)と8万ドルです。突破すればショートスクイーズから8万1500ドル方向への加速が見込まれます。下方向の焦点は7万6800ドルで、割り込めば7万4000〜7万5000ドルのロング清算帯が意識されます。7万6800〜7万9000ドルのレンジを基本にしつつ、ブレイク方向への追随を意識しておきたいところです。

    まとめ

    停戦延長で一時は8万ドルに迫ったBTCですが、ペンタゴンの機雷除去見通しが冷水を浴びせ、原油高とインフレ懸念が再び上値を重くしています。ETF流入は安定する一方、上昇が先物主導でスポット需要が伴っていない点は注意が必要です。7万6800ドルのサポート維持が本日の相場を左右する重要なラインとなります。和平交渉と経済指標の両面から、方向感が出るタイミングを見極めたい局面が続きます。

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