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ビットコイン・イーサリアム・リップル上昇|イラン戦争長期化で仮想通貨市場は急落後に反発

2026年3月30日 13:23  Arai Yu

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2026年3月29日から30日にかけての暗号資産(仮想通貨)市場は、中東の地政学リスクとそれに伴うマクロ経済の不確実性に大きく揺さぶられる展開となりました。

米国とイスラエルによるイランへの軍事行動が5週目に突入する中、紛争の長期化観測が浮上し、原油価格が急騰しています。この動きがインフレ再燃と金融引き締めへの警戒感を呼び起こし、株式市場とともに暗号資産市場の重しとして意識されました。

30日に入ると、株式市場が軟調な展開となる一方、暗号資産市場は一定の底堅さを見せ、主要銘柄は反発基調へと転じています。

BTC価格6万6000ドル攻防、米国務長官の「イラン戦争長期化」発言でリスクオフ継続

ビットコイン、一時6万4000ドル台まで下落後に反発

BTC/USDT 1時間足チャート

指定期間の初期である29日未明、BTCは約6万8400ドル付近で推移していましたが、その後強い売り圧力に直面しました。29日の取引時間中に心理的節目である6万5000ドルを割り込み、一時6万4785ドルの安値を記録しています。

この下落過程で、過去24時間に86,277人のトレーダーがロスカットされ、2億7800万ドルが消失しました。そのうち2億3400万ドルはロングポジションによるものです。

30日に入ると安値圏での買い戻しが優勢となり、6万6000ドルのサポートラインを回復。
30日正午時点では約6万7140ドルまで反発し、前日比プラス圏へと浮上しています。

イーサリアム、一時1950ドル付近まで下落後に回復

ETH/USDT 1時間足チャート

29日のスタート時点では2060ドルから2080ドル付近で推移していましたが、市場全体のリスクオフ地合いを受けて下落に転じました。

29日後半から30日未明にかけて一時1950ドル付近まで値を下げましたが、BTCの反発に追随する形で急速に買い戻され、30日正午時点では約2034ドルへと回復しています。

リップル、一時1.29ドル付近まで下落後に回復

XRP/USDT 1時間足チャート

29日初めに約1.33ドルから1.35ドル付近で推移していました。

市場全体の調整局面において一時1.29ドル付近まで下落しましたが、30日朝方から反発基調に転じ、30日正午時点では約1.35ドルまで回復しています。

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イラン戦争の長期化観測と原油高騰

今回の市場心理を最も強く支配したのは、中東情勢の緊迫化とエネルギー市場への波及です。報道によると、ルビオ国務長官がG7外相に対し、イランとの戦争がさらに2週間から4週間続く可能性を非公式に伝えたとされています。

この紛争長期化の観測は原油市場に即座に反映されました。2月末の開戦時に1バレル70ドル程度だったブレント原油価格は、3月29日時点で111〜116ドルへと急騰しており、開戦前と比較して50%以上の上昇を記録しています。

原油高は物流コストの上昇を通じて広範なインフレ圧力となります。
市場参加者は「原油高によるインフレ再燃」がFRBの利下げシナリオを後退させ、最悪の場合は利上げに踏み切る可能性すらあると警戒を強めており、リスク資産からの資金流出を引き起こしました。

BTC6万6000ドル攻防、主要3銘柄の焦点整理

ビットコインでは、まず6万6000ドルのサポートラインが重要視されています。
一方で、上方向では6万8000ドル台を回復・定着できるかが、地合い改善の確認ポイントとなります。

イーサリアムでは、いったん下げ止まった2000ドル近辺を維持できるかが焦点です。
反対に、2030ドル台から2050ドル台をしっかり回復できれば、短期的な自律反発が続く余地も意識されます。

リップルでは、反発後の1.33ドル〜1.35ドル近辺を維持できるかが目先のポイントです。
一方で、上値では1.35ドル台を明確に上抜けて定着できるかが、買い戻し継続の判断材料となりそうです。

今後の焦点は、引き続き原油価格の動向とマクロ経済指標の発表に移ります。
ホルムズ海峡を巡るリスクが続く限り、エネルギー価格の高止まりは避けられず、インフレ圧力を通じてFRBの金融政策に影響を与え続ける可能性があります。

地政学リスクという外部要因に振り回されやすい環境が続く中、暗号資産市場が株式市場の下落に対してどこまで独自の底堅さを維持できるかが、次のトレンドを見極める鍵となります。