2025年5月、暗号資産取引所Bybitは、USDT(テザー)を用いたグローバル株式の直接取引サービスを開始しました。これにより、暗号資産ユーザーが従来の金融市場にアクセスする新たな道が開かれました。
Bybit、USDTを用いたグローバル株式の直接取引を開始
暗号資産と伝統的金融市場の融合
Bybitは、同社のGold & Forex(MT5)プラットフォームを拡張し、USDTを用いた78銘柄のグローバル株式の直接取引を可能にしました。
これにより、Apple、Tesla、Meta、Nvidia、Amazon、Microsoftなどの主要企業の株式にアクセスできるようになりました。
従来、暗号資産を保有する投資家が株式市場に参入するには、暗号資産を法定通貨に換金し、別の証券口座を開設する必要がありました。
しかし、Bybitの新サービスにより、USDTを直接利用して株式取引が可能となり、取引の手間が大幅に削減されました。
CFDモデルによる取引
Bybitの株式取引は、差金決済取引(CFD)モデルを採用しており、実際の株式を保有することなく、価格変動に対して投資することができます。
取引手数料は1株あたり0.04 USDTで、1注文あたりの最低手数料は5 USDTです。
さらに、2025年6月2日から6月15日までの期間中、すべてのユーザーに対して手数料が50%割引されるキャンペーンが実施されます。
暗号資産ユーザーへの新たな投資機会
Bybitは、これまで暗号資産取引に特化していましたが、今回のサービス拡張により、株式、金、原油、指数、外国為替などの伝統的な金融商品へのアクセスも提供することになりました。
これにより、暗号資産ユーザーは、従来の金融市場への投資を一つのプラットフォームで行うことができるようになります。
想定される影響コインとその理由
USDT(Tether)
影響度
高
理由
今回のサービスの基軸通貨であり、取引需要が直接的に増加する可能性が高いです。
より多くの投資家がUSDTを保有・利用することで、流動性がさらに向上します。
BIT(BitDAO / Mantle)
影響度
中
理由
Bybitが支援するDAO系トークンです。
Bybitのエコシステムが拡張することで、間接的に関心と需要が高まる可能性があります。
BNB(Binance Coin)
影響度
中
理由
同様のサービスをBinanceが導入する可能性があるため、業界の競争による再評価の動きに影響します。
比較対象として意識されやすいと考えられます。
まとめ
Bybitの新サービスは、暗号資産と伝統的金融市場の融合を象徴する動きです。
特に、USDTのようなステーブルコインを用いた株式取引は、法定通貨を介さずに投資を行う新たな手段として注目されています。
また、CFDモデルを採用することで、ユーザーは実際の株式を保有することなく、価格変動に対して柔軟に投資を行うことができます。
これにより、暗号資産ユーザーが伝統的な金融市場に参入するハードルが下がり、投資の多様化が進むと考えられます。
今後、他の暗号資産取引所も同様のサービスを提供する可能性があり、暗号資産と伝統的金融市場の融合がさらに進展することが予想されます。
このような動きは、投資家にとって新たな機会を提供するとともに、金融市場全体の構造にも影響を与える可能性があります。

