Lisk(リスク)とは

リスク(Lisk)とは、スマートコントラクトやサイドチェーンの機能を持つDPoSと呼ばれる承認システムを用いるアプリケーションのプラットフォームです。同じくスマートコントラクトを構築するイーサリアムと似た性質を持ちますが、大きな違いとして、サイドチェーンと呼ばれる機能を持っています。

簡単な説明をすると、メインのブロックチェーンに問題が生じた場合に開発者が対処しやすく、サイドチェーン上で新しい仮想通貨の発行やサービスの開発も行う事ができます。

この利便性を向上させるアップデートの発表が8月に行われ、わずか2週間で価格が4倍に向上しました。



Liskの最新チャート分析!相場から見る価格推移

では、リスクは今までどのような値動きをしてきたのか。以下のグラフをご覧ください。


(2017年9月25日現在)

これが、リスクの価格の推移です。発行された直後に資産家の大きな金額の流出入によって価格の乱高下が起きましたが、その後は比較的安定期が続きます。その後、2017年に入ると、2度値段の変動が起きます。


1度目は、5月終わりから6月にかけての価格の急騰と下落です。値段が上昇した5月24日は、リスクが発行されてからちょうど一周年の記念日でご祝儀相場が関係していたと考えられます。また、6月1,2日にベルリンで行われたBlockchain Expo 2017もリスクが初めて大規模なカンファレンスで宣伝された機会であったこともあり、価格変動に影響していたと考えられます。その後は、ビットコインの分裂騒動の話題に注目が集まり始めたからか、仮想通貨全体で値段が下落していきます。それに伴い、リスクの価格も半減しました。


2度目の価格変化は、8月の後半からの上昇です。この時は、わずか2週間程度で価格が4倍になっています。その理由としては、リスク財団(Lisk foundation)のCEOであるMax Kordek氏が9月にリスクのアップデートをすることを8月のはじめに発表したからだと考えられます。その期待感から値段が好投したのではないでしょうか。

ただ、9月21日に、アップデートを12月に延期すると発表されると、値段は乱高下を繰り返す様になりました。


このように、リスクのトレードをする上で集めたい情報としては、仮想通貨関連の規制や取引所の情報、ビットコインの情報だけでなく、リスク自体に直接関係するものも挙げられます。特に、今後アップデートが上手く実行されるかどうかは値動きに強く関係すると考えられます。


Liskの問題と将来性は?コインオタクの見解


ここまでリスクの値動きの説明をしてきましたが、結局その価格を決めるのはリスクの機能とその有用性です。そこで、ここではその仕組みをイーサリアムと比較しながら説明していきます。


サイドチェーンにDappsを作るごとにマイニングの仕組みを作らなければならない!

リスクとイーサリアムの最も大きな違いは、Dappsと呼ばれる分散型アプリケーションの基盤がサイドチェーンになることです。つまり、メインのブロックチェーンとなるリスクのブロックチェーンにスマートコントラクトを直接記入していくのではなく、一つ一つのDappsにそれぞれコードを記入していくという仕組みになっているのです。そして、メインのチェーンには、それぞれのサイドチェーンへのリンクのようなものが記入されていく、といったイメージです。

この仕組み自体は、スケーラビリティを大幅に向上させることを可能にし、バグが見つかった時などの修正も容易にするなどメリットが大きいのですが、一方で作業を煩雑なものにしてしまう部分もあります。

イーサリアムではコードをプログラミングするだけで作動するのに対し、リスクの場合はブロックチェーンを立ち上げた状態で、コーディングを行わなければいけません。そのため、新しくDappsを作るたびにマイニングの仕組みを作る必要があるのです。なので、イーサリアムに比べてスマートコントラクトを作成する手間がかかってしまうと言えます。


サイドチェーンの詳しい説明はこちらをご覧ください。

 

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イーサリアムに淘汰されてしまう可能性がある

リスクはサイドチェーンなどの特徴を持っている一方で、イーサリアムは先行者優位と大きな市場規模を有しています。また、開発チーム自体の規模も上回っているわけではないため、開発人数や利用者の少ないブロックチェーンにありがちな攻撃を受けやすいという可能性もあります。

そのような点から、リスクが今後イーサリアムを上回ることができず、価格が暴落するということもあるかもしれません。

イーサリアムについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

 

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イーサリアムのスマートコントラクトの問題を解決できる可能性がある!!

しかしながら、12月に行われるリスクのアップデートは大きなチャンスも有しています。

そのアップデートは、

・Lisk Core 1.0のスタート

・開発キットの配布

・リブランディング

の3つの特徴があります。


リスクは今まで準備途中である、と言われていました。実際に、そのシリーズは「Lisk Core 0.・・・」として発表されており今回が本格的な始動というスタンスだと予想されます。

また、年末に開発キット(SDK, Software Development Kitと呼ばれている)が配布されると言われており、開発言語がJavascriptであることからも大量の開発者がイーサリアムよりも簡単にソフトウェアを作ることができる環境が生まれる可能性を秘めています。

さらに、「どんな人でも簡単に使用することができる」ように、新しいロゴやインターフェースのデザインを行なっているそうです。もしかすると、リスクという名前自体も変わってしまうかもしれません。これは9月に行われるそうです。


Liskの仕組みとは?どんな特徴があるの?


LIskの概要

では、ここでリスクの概要を簡単にまとめます。

仮想通貨名リスク(Lisk)
開発組織Lisk Foundation
公開日2016年5月24日
承認システムDPoS *1
コインの発行上限上限なし *2
ブロック報酬4LSK/ブロック
ブロック生成速度約10秒

*1  Delegated Proof of Stake *2  発行枚数は減少 *3 来年は3LSK/ブロック

【マイニングの承認システム】DPoSとは

マイニングの承認システムは、PoW(Proof of Work)やPoS(Proof of Stake)などがありますが、リスクの承認システムはDPoSと呼ばれるものです。(リスクにおけるマイニングは、フォージング(鋳造)と呼ばれます)

DPoSとは、Delegated Proof of Stakeの略であり、間接民主制のような承認システムです。まず、リスクを持っている人たちの中で投票が行われ、取引の承認者を誰にするのか、ということを決定します。そして、選出された承認者がブロックを生成することができる、という仕組みです。

これによって、リスクは承認速度を10秒程度に抑えることを可能にしています。リスクを持っている人たちがあらかじめ承認者を選ぶことができるようになっているので承認速度を早められるからです。

スマートコントラクト

ここまでリスクを説明する中で、スマートコントラクトという言葉がなんども出てきたと思いますが、これはイーサリアムと同じようにリスクの大きな特徴です。

これは、「プログラミングによって書かれた契約」です。実は、この考え方自体はビットコインの誕生よりも昔のことで、1997年にNick Szabo氏が発表した論文で提唱された概念なのです。例えば、お金を貸し借りすること、返すこと、オンラインでお金を払うことなども全て契約ということができます。それらの契約をプログラミングによって自動で執行するのがスマートコントラクトです。

ブロックチェーン上のスマートコントラクトは、契約をプログラムで用いて定義し、何か特定の条件を満たした時に、仮想通貨などのデジタル情報で取引を行う、という仕組みになっています。このコードを仮想通貨特有のブロックチェーンに書き込むことで契約を改ざんすることや契約を無視することを防ぐことができるのがメリットとして挙げられます。


スマートコントラクトの詳しい内容についてはこちらをご覧ください!

 

時価総額第二位の仮想通貨イーサリアムの最大の特徴であるスマートコントラクトですが、なにがすごいのかわかっていない人も多いかと思います。そのスマートコントラクトを、具体的にできることから将来性まで考察しました。

 

Liskのメリット





それでは、リスクにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

サイドチェーンにスマートコントラクトを書ける!

まず、サイドチェーンにスマートコントラクトが書けるということがイーサリアムと比較した時の最大のメリットです。先ほども説明したように、ブロックチェーンがメインの部分とサブの部分に別れており、サブの部分がサイドチェーンと呼ばれます。そして、新しい機能の付与やデバッグを行おうと思った時はサイドチェーンを書き換えるだけで容易に変更ができるのです。これによって、迅速な対応ができるため、機能の向上を飛躍的なスピードで行うことができます。


スマートコントラクトのコードがJavascript

コードがJavascriptであることもメリットの一つです。例えば、イーサリアムはsolidityという独自の言語を用いなければプログラミングを行うことができないため、誰でも気軽に開発に参加することができません。一方でJavascriptの場合は、既存の開発者が非常に多いことやライブラリやドキュメントが多様であることからも使用言語としては便利な面が多いのではないかと思います。もちろん、浮動小数点を計算する際に面倒である、といったような部分もありますがプロの開発者なら対応できる程度のハードルであると思います。


スケーラビリティ問題が起きづらい

上記に書いたサイドチェーンを活用すると、スケーラビリティ問題が起こる可能性を減少させることすらできます。なぜなら、メインのブロックチェーンに記載される情報はサイドチェーンのリンクのみだからです。そして今後機能を拡張していく際はサイドチェーンにコードを記入していけば良いのでイーサリアムと比べてスケーラビリティは高いと考えられます。


スケーラビリティ問題について詳しくはこちらをご覧ください!

 

ビットコインの値動きにも大きく影響し、ビットコインの分裂騒動にも大きく関係しているスケーラビリティ問題ですが、実際に何がそんなに騒がれるのか、わかっていない方も多いのではないでしょうか。詳しく知らない方でもわかりやすいように解説します!

 



開発者チームが活発

開発者チームが活発に活動しているかどうかもどの仮想通貨を投資対象とするかという点で大事な基準です。リスクの場合は、予定されているアップデートに向けて開発キットの作成や新しいブランディング戦略の策定が行われていることが報告されています。開発に関しても、マーケティングに関しても、積極的な活動が確認できることは好材料なのではないでしょうか。


Liskのデメリット


では、リスクにはどのようなデメリットが存在するのか。次はそれについて説明します。

イーサリアムに対して新規性が少ない

ここまで、イーサリアムとリスクの違いについて、サイドチェーンの存在や開発言語の違いなどを挙げて説明してきましたが、裏を返せばそれ以外に特筆すべき違いがない、ともいうことができます。


つまり、現時点で仮想通貨で2位の市場規模を誇り、ICOや開発のための環境としても不動の地位を築きつつあるイーサリアムに対して上回ることが出来る!と断言するのも難しいのが現状です。


【Liskの入手方法】オススメの取引所3選

Coincheck (コインチェック)

リスクを取引できる日本の取引所は、今の所はコインチェックだけです。日本円でリスクを購入することができます。そして、日本の取引所なので掲示板のチャットなど日本語の情報も多く、スマホアプリをダウンロードすればいつでも取引が行えるし、チャートも見やすいので使いやすいです。

デメリットを挙げるとすれば、売値と買値の価格差(スプレッド)が存在し、価格の3%前後を手数料として支払わなければいけないという点です。手数料があまりにも高いのでう短い期間で取引をするのは難しいかもしれません。


Coincheckで取引を始める!


コインチェック(Coincheck)は、これから仮想通貨を始めたい人におすすめしたい日本最大級の仮想通貨取引所です。なぜ人気なのか、なぜ初心者におすすめなのか、コインチェックの特徴を分かりやすくまとめて皆さんの最初の一歩を後押します!

 

Bittrex (ビットトレックス)

今、世界で一番人気の仮想通貨取引所です。日本の取引所ではないので、英語で全て書かれているところが難点かもしれませんが、取り扱っている仮想通貨が非常に多いこと(100近く!)や、手数料が0.25%ほどと極めて安いことが魅力です。

英語がもし出来るなら、チャレンジしてみてもいいかもしれません!


Bittrexで取引を始める!

Bittrex(ビットトレックス)とはアメリカに本社がある仮想通貨取引所です。Bittrex(ビットトレックス)の特徴は?強みは?取扱通貨数が世界一?絶対に知っておきたい情報、コインオタクが全部教えます!


Poliniex(ポロニエックス)

Poloniex(ポロニエックス)もBittrex(ビットトレックス)と同じように海外の取引所です。手数料の安さや取引できる仮想通貨の種類の豊富さは、Bittrexと同じく大きな魅力です。それぞれ、取り扱っている仮想通貨が微妙に異なるので、取り扱い仮想通貨ごとに使い分けてみるのもいいかもしれません。


poloniexで取引を始める!

ポロニエックスは、グローバルで使われている世界最大級の仮想通貨取引所の1つで、日本でも上級者がよく使っていると言われています。そんなポロニエックスの概要や、メリットデメリット、使い方などについてまとめました。


【Liskの保管方法】ウォレット2選



リスクを保管するためにはウォレットが必要です。では、どんなウォレットを選べばいいの?と思う人もいるかもしれません。そこで今回は、リスクを安全に保管でき、使いやすいウォレットを2点紹介します!


Lisk Nano

1つめのウォレットは、Lisk Nanoというウォレットです。このウォレットは、リスクを運営している組織が公式に提供しています。また、PCウォレットなので、webに保管するよりもセキュリティとしては安全です。唯一デメリットを挙げるとすると、毎回ログインするたびにバックアップパスコードを入力しなければならないことが挙げられます。パスの管理には注意しましょう!

ただ、公式発行しているウォレットであることもあり、使ってみるにはオススメです。

Lisk Nanoとは?


取引所のウォレット

ハッキングのリスクはもちろんありますが、オンライン上の取引所に預けてしまうのもありです!もし、自分でオフラインで管理するためのバックアップパスコードの保管が不安、などのことがあれば取引所に預けておきましょう!



Liskについての気になるQ&A

フォージング・マイニングはどうやるの?誰にでもできるの?

ビットコインやイーサリアムの様に、リスクもマイニングを行うことができます。ただ、リスクの場合はフォージング(Forging)と呼びます。フォージングとは「鋳造」という意味です。DPoSと呼ばれる承認方法によって承認された人は手数料に加えて、新しく鋳造されたLiskが発行されます。
実際にフォージングを行うには、リスクの公式ページでリリースされているLisk Coreをダウンロードする必要があります。ただ、DPoSによって承認されるには、元々のリスク保有量がどれくらい大きいかが関わってくるため、収益化が難しいかもしれません。よって、本格的にフォージングに参入する場合を除き、あんまりオススメできません。。。



Liskのアップデートはいつ?価格変化に影響はあるの?

リスクは、Lisk FoundationのCEOが大型アップデートを8月初旬に発表して以来、その価格は期待感から大きく高騰してきました。実際に、アップデートの内容もすでに発表されており、外部のマーケティング会社と連携するなどその本気度が伺えます。
ただ、当初予定していた9月のアップデートから12月に延期すると発表されたことから値段が下落する、という事件も起きました。今後、また延期するという発表もあるかもしれません。ただ、その発表をするとしても12月に入ってからだと思われるので、一度値段が安定してからは12月に向け値段が上がって行くかもしれません



マイクロソフトと提携しているって本当?

どの仮想通貨に投資するかを考えるにあたって、その信頼性は非常に重要です。そしてその基準にどんな企業と提携しているのか、というものがあります。
では、リスクはどんな企業と提携しているのかということなんですが、実はマイクロソフトと提携しているわけではありません。よくネット上でマイクロソフトと提携していると紹介されることが多いですが、正確にはマイクロソフトが法人向けに提供しているクラウドサービスであるMicrosoft Asureとの提携が行われているのです。同サービスは他にもStorjcoinなどのコインとも提携しており、仮想通貨を利用して新しいプラットフォームを作ろうとしているのは間違いないと思います。



Liskまとめ

リスクは、良く比較されるイーサリアムほどの市場規模(イーサリアムの時価総額は3兆円で、リスクの時価総額は760億。2017年9月26日現在)は持っていませんが、サイドチェーンに始まる独自の技術から、大きな可能性も持っています。技術者コミュニティが活発であること、大型アップデートを12月に控えていることを考えると、今後の値動きも大きいかもしれません。

今後もニュースを積極的に発信して行くのでぜひチェックしてください!