こんにちは、コインパートナーです。9月28日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。
先週のビットコイン(BTC/USDT)は、約1か月続いた7万5000ドル〜8万2400ドルのレンジ上限を9月21日に上抜け、ここから一気に急騰しました。上抜けをきっかけにショートポジションの強制決済が連鎖するショートスクイーズが発生し、翌22日には一時8万7000ドル台と、1月以来およそ8か月ぶりの高値をつけています。CoinGlassのデータによると、この局面では暗号資産市場全体で約10億ドル規模のポジションが清算され、そのうち約9億ドルがショートでした。
さらに米国のビットコイン現物ETFには、9月21日〜25日の5営業日で約24億ドルの資金が流入しており、単なる踏み上げだけでなく現物の買いも伴った上昇だった点は評価できます。ただし週後半は米経済指標の強さから金利が再び上昇し、本日28日には金・銀の急落に連れ安する形で一時8万2700ドル付近まで下落。現在は8万2900ドル付近で推移しています。
テクニカル的には、これまでレジスタンスだった8万2400ドルがサポートとして機能するかどうかが今週最大の分岐点です。ここで支えられれば再び8万8000ドルを試す展開が期待できますが、割り込めばレンジ底値の7万5000ドル付近までの下落も視野に入ります。一方、日足ではMA(移動平均線)がゴールデンクロスしており、中長期的には上昇トレンドへ移行しつつある可能性が高いと見ています。
今週は9月30日(水)に米8月PCE(個人消費支出)物価指数、10月2日(金)に米9月雇用統計の発表が控えています。FRBが9月に約3年ぶりの利上げに踏み切った直後だけに、追加利上げ観測を左右する重要指標として、週後半にかけて大きな価格変動が予想されます。
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ビットコインテクニカル分析
BTC/USDT4時間足チャート
4時間足では、5月上旬と9月上旬の2度にわたって上値を抑えられてきた8万2400ドルのラインを、先週ついに上抜けました。チャート上の黄色い丸で囲った箇所を見ると、この価格帯がいかに強く意識されてきた水平線であるかが分かります。
上抜け後はショートスクイーズを伴って一気に8万7000ドル台まで上昇しましたが、その後は利益確定売りと金利上昇に押されて反落。現在はまさに上抜けた8万2400ドルのラインまで戻ってきて、サポートとして機能するかを試している局面です。
過去に何度も意識された水平線は、一度抜けると今度は逆の役割(レジスタンス→サポート)を果たしやすくなります。今回の8万2400ドルは誰が見ても明確なラインであるため、ここで反発できるかどうかに多くのトレーダーが注目しています。
上昇シナリオ(チャート緑ライン):
8万2400ドルがサポートとして機能し反発した場合、先週高値付近であり上昇チャネル上限とも重なる8万8000ドル付近を再び試す展開が期待できます。
下落シナリオ(チャート赤ライン):
8万2400ドルを明確に割り込んだ場合は、先週の上抜けがダマシとなり、レンジ内へ逆戻りする形になります。その場合はレンジ底値であり、9月中旬に反発した7万5000ドル付近までの下落を視野に入れる必要があるでしょう。
4時間足RSIは38〜50付近まで低下しており、急騰後の過熱感はすでに解消されています。一方で50を下回って売り優勢に傾いているため、8万2400ドルでの反発が確認できるまでは、新規のロングは狙わず様子見が賢明です。
BTC/USDT日足チャート
日足では、短期・中期のMAが長期MAを上抜けるゴールデンクロスが発生しており、年初から続いた下降チャネルを抜けたことと合わせて、中長期的には上昇トレンドへ移行しつつある可能性が高いと見ています。
現在の価格は8万2400ドルの水平線付近まで押しているものの、日足レベルではまだ上昇の途中にある一時的な調整と捉えられます。ただし、ゴールデンクロスが出たからといって上昇が約束されたわけではありません。急騰後は一度押し目を作ってから再上昇するのが典型的な値動きです。
注目したいのは、チャート上の黄色い点線の丸で囲った7万5000ドル付近です。この価格帯はレンジ底値の水平線サポートであると同時に、上昇してくる日足の中期MAと重なるポイントになると予想されます。一度大きめの押し目を作る場合は、この7万5000ドル付近で反発し、再び上昇に転じるシナリオを想定しています。
その後、再上昇の勢いが続けば、上昇チャネル上限の9万ドル付近を目指す展開も期待できます。
逆に7万5000ドルも明確に割り込んだ場合は、ゴールデンクロスがダマシとなる可能性が高まり、次の支持帯である6万6000ドル付近まで下値目処が切り下がる点には注意が必要です。
日足RSIは58〜62付近と、強気寄りながらも過熱感のない水準です。新規ロングを入れる場合は、7万5000ドル付近までの押し目を待つか、もしくは8万2400ドルのサポートを確認してからが基本戦略となります。
今週の注目指標
今週は週後半にかけてインフレと雇用の重要指標が続きます。9月の利上げ直後で、市場は「追加利上げがあるのか」に神経質になっているため、指標次第で大きく動く可能性があります。
・9月30日(水)21:30:米8月PCE(個人消費支出)物価指数+4-6月期GDP確報値
・10月2日(金)21:30:米9月雇用統計
9月の利上げと、今週の指標の位置づけ
前提として、FRBは9月16日に政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%としました。利上げは2023年7月以来、約3年ぶりです。ウォーシュFRB議長は会見でインフレが依然として高すぎるとの認識を示し、追加利上げの可能性を否定しませんでした。
予測市場のPolymarketでは、10月末の次回会合で追加利上げが実施される確率が6割台と、市場は追加利上げを優勢と見ています。今週のPCEと雇用統計は、この見方を強めるのか、それとも後退させるのかを判断する材料になります。
PCE物価指数:FRBが最も重視するインフレ指標
PCE物価指数はFRBが最も重視するインフレ指標です。前回のコアPCEは前年比3.3%と、目標の2%を大きく上回っています。
結果が市場予想を上回れば、追加利上げ観測が強まり、リスク資産であるビットコインには下落圧力がかかります。その場合、8万2400ドルのサポートを割り込むきっかけになる可能性があるでしょう。逆に予想を下回れば、金利への警戒が和らぎ、サポートからの反発を後押しする材料になります。
雇用統計:今週最大のイベント
今週最大の注目は、10月2日(金)の米9月雇用統計です。8月の雇用統計は非農業部門雇用者数が+16.2万人と市場予想を大幅に上回り、これが9月の利上げを後押しする大きな要因となりました。
①雇用が再び強い結果(下落圧力)
2か月連続で雇用の強さが確認されれば、10月の追加利上げがほぼ確実視され、ビットコインは7万5000ドル方向への押し目形成が加速しやすくなります。
②雇用が市場予想を下回る結果(上昇材料)
雇用の鈍化が示されれば、追加利上げ観測が後退し、買い戻しから8万8000ドルの再トライに向けた動きが出やすくなります。
なお、PCEの結果で方向が出たとしても、金曜日の雇用統計で反対方向に振られるケースは珍しくありません。週の方向性が本当に決まるのは金曜夜と考え、週半ばで大きなポジションを持ちすぎないようにしましょう。
金・銀の急落、中東情勢、Bitgetの出金再開
本日28日の早朝には、債券利回りの上昇と利上げ観測を背景に金と銀が急落し、ビットコインも連れ安となりました。「デジタルゴールド」として安全資産の受け皿になるのではなく、同じ方向に売られた点は、現時点のビットコインが金利に敏感なリスク資産として扱われていることを示しています。
また、ファンダメンタル面では米国とイランの交渉をめぐる情勢も引き続き重要です。イランをめぐるエネルギー価格の上昇はインフレの押し上げ要因となっており、交渉が進展して原油価格が落ち着けば利上げ観測の後退を通じてプラス材料に、決裂すれば逆風となります。
取引所関連では、約3億8750万ドル(約610億円)規模のハッキング被害を受けたBitgetが、本日28日から段階的に出金を再開し、10月2日には全資産の出金再開を予定しています。現時点で市場への大きな影響は見られませんが、出金再開に伴う資金移動で一時的に値動きが荒くなる可能性もあるため、頭の片隅に置いておきましょう。
今週の理想の注文ポイント
- エントリー:4時間足で8万2400ドルを割らずに反発を確認した後、8万3000ドル付近で買い注文
- 利益確定:8万6000ドルで部分利確、8万8000ドルで全利確
- 損切り:8万1500ドル下抜けで損切り
- エントリー:7万5000ドル付近への押し目で買い注文
- 利益確定:8万2000ドルで部分利確、8万8000ドルを目標に保有
- 損切り:7万3500ドル下抜けで損切り
- エントリー:8万2400ドルを明確に割り込んだ後、8万2000ドル付近への戻りで売り注文
- 利益確定:7万5500ドルで利確
- 損切り:8万3500ドル上定着で損切り
相場一言アドバイス
ショートスクイーズとは
ショートスクイーズとは、価格の上昇によって売り(ショート)ポジションの損切りや強制決済が連鎖的に発生し、それが「買い戻し」の注文となってさらに価格を押し上げる現象です。先週は8万2000ドル、8万4000ドル、8万5000ドルと、ショートが溜まっていた価格帯を順番に突破するたびに清算が起き、一気に8万7000ドル台まで駆け上がりました。
注意したいのは、強制的な買い戻しは一度出尽くすと、それ以上の買い支えにはならないという点です。ショートスクイーズによる急騰は勢いがある分、踏み上げが終わると反落しやすく、今回の8万2400ドルまでの押しもその典型と言えます。急騰を見て飛び乗るのではなく、押し目を待つ姿勢が大切です。
ゴールデンクロスを過信しない
ゴールデンクロスとは、短期のMAが長期のMAを下から上に突き抜けることで、上昇トレンド入りのサインとして広く知られています。
ただし、MAは過去の価格の平均であるため、サインが出るのは実際の値動きより遅れます。ゴールデンクロス直後に押し目を作るケースも多く、クロス後に価格が再び大きく下落して「ダマシ」に終わることもあります。ゴールデンクロスは「中長期の方向感」を確認する材料として使い、実際のエントリーは水平線やMAとの重なりといった具体的な価格帯で判断するのが有効です。
指標発表が続く週のリスク管理
今週はPCEと雇用統計という、金利見通しに直結する指標が水曜・金曜と続きます。特に利上げ直後のこの時期は、市場が指標の結果に過敏に反応しやすく、損切りだけを狩られて想定通りの方向に戻る、という展開も起こりがちです。
発表をまたぐ場合は、ロットを普段の半分以下に落とす、あるいは一度手仕舞って結果を見てから入り直す。この一手間が、急な値動きから資金を守ることにつながります。
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