ビットコイン(BTC)は11月6日午前8時時点で7万5718ドルと、前日同時刻から6.20%安です。24時間高値は5日10時50分の8万918ドル、24時間安値は6日0時50分の7万5568ドルで、値幅は6.63%でした。
米国市場でAI株が急落し、半導体株指数は12%安と2020年3月以来の下げとなりました。BTCはナスダック100先物と同じ時間帯に売られています。中間選挙後に回復した8万ドル台を割り込み、7万5000ドル台まで下げています。
本日は22時30分に10月の米雇用統計が発表されます。株安が続くかどうかを見るうえで、雇用統計を受けた米国市場の反応が焦点です。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは5日8〜20時台に8万228〜8万918ドルで推移していました。21時に英中銀が政策金利を3.75%から4.00%へ引き上げると、21時台は出来高861BTCを伴って8万ドルを割り込み、21時50分に7万9520ドルまで下げています。22時30分の米新規失業保険申請件数は18万9000件と予想の19万6000件を下回りましたが、22時台は7万9528〜7万9865ドルで動きませんでした。
23時30分に米国株の取引が始まると下げが加速し、23時台は出来高1617BTCで7万8057ドルまで下げました。0時台の出来高は6691BTCと24時間で最も多く、2番目の1時台の2.06倍です。0時台だけで7万8288ドルから7万5568ドルまで下げ、0時50分に24時間安値をつけました。
1時台は7万7006ドルまで戻しましたが続かず、4時台も7万6560ドルで上値を抑えられました。7時台に7万5600ドルまで下げ、8時は7万5718ドルです。24時間の出来高は2万5161BTCで、ETHは8.45%安、XRPは7.20%安、SOLは6.67%安でした。
相場を動かした背景
米国でAI株と半導体株が急落、ビットコインは7万5000ドル台まで下落
5日の米国市場では、半導体株指数が12.25%安、ナスダック100が6.36%安で引けました。いずれも2020年3月以来の大きな下げと報じられています。ナスダック総合指数は5.52%安、S&P500は4.36%安、ダウ平均は1833ドル安(3.44%安)で、恐怖指数と呼ばれるVIXは28.17まで上がりました。個別ではAMDが17.3%安、マイクロンが17.5%安、ブロードコムが10.4%安、エヌビディアが9.3%安です。
売りの背景として、民主党が上下院を握ったことで、AIデータセンターの建設が遅れるとの懸念が挙げられています。暗号資産ブローカーFalconXのジョシュア・リム氏は「データセンター建設が遅れる影響が意識され、新たな売りが戻った」と述べました。GSRのカルロス・グスマン氏も、AI投資の採算への疑問がすでに強まっていたところに選挙結果が加わったと指摘しています。テスラ株は10.8%安で、スペースXと合わせた時価総額の減少は4200億ドルを超えたと報じられました。
BTCはAI株の急落と同じ時間に下げています。ナスダック100先物は23時台に2.7%下げ、0時台に安値をつけました。BTCも23時台から0時台にかけて7万9662ドルから7万5568ドルまで下げ、7万5000ドル台に沈んでいます。ストラテジー株は9.3%安、コインベース株は9.7%安でした。一方、米2年債利回りは4.471%、10年債利回りは4.843%に下がっています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、9時に確定する今週の足が始値7万8354ドル、高値8万1196ドル、安値7万5568ドルで、7万5718ドルと陰線で推移しています。安値は50週線7万5553ドルのすぐ上で止まりました。価格は20週線7万3670ドルと200週線6万7765ドルを上回り、100週線8万9112ドルが上方にあります。RSIは48.9、MACDのヒストグラムは前週の確定値1279.3から710.0へ縮んでいます。
日足チャート

日足では、価格が20日線8万25ドル、50日線8万2054ドル、100日線7万6993ドルを下回り、200日線7万3241ドルを上回っています。RSIは37.7です。MACDラインは-1277.0でシグナル-985.7を下回っています。ヒストグラムは4日の足で確定した-165.4から、9時に確定する5日の足では-291.3とマイナス幅が再び広がっています。
ボリンジャーバンドは7万5599〜8万4452ドルで、幅は11.06%です。5日の足は高値8万918ドル、安値7万5568ドルの大陰線で、4日の上昇分をすべて打ち消しました。安値はバンド下限の付近にあります。直近の安値は10月30日の7万6326ドル、11月4日の7万5736ドル、5日の7万5568ドルと切り下がっています。
50日線と200日線の差は8813ドルで、ゴールデンクロスの状態は続いています。上値メドは100日線7万6993ドル、その上は20日線8万25ドルで、下値メドはバンド下限7万5599ドル、その下は200日線7万3241ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間線7万8043ドル、50期間線7万8301ドル、100期間線7万9817ドル、200期間線8万1478ドルをすべて下回っています。50期間線は200期間線を3177ドル下回り、デッドクロスの状態です。RSIは35.9です。
5日21時からの足は8万390ドルから7万5568ドルまで下げ、出来高9743BTCと直近4本で最も多い大陰線でした。続く1時からの足は7万7006ドルまで戻したものの7万6368ドルで引け、5時からの足は7万5600ドルまで下げています。MACDはライン-154.8がシグナル128.2を下回り、ヒストグラムは56.5、-129.7、-282.9とマイナスに転じて広がっています。
ボリンジャーバンドは7万4770〜8万1316ドルで、幅は8.39%です。上値メドは20期間線7万8043ドルと50期間線7万8301ドルで、下値メドは24時間安値7万5568ドル、その下はバンド下限7万4770ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線7万8516ドル、50時間線7万8736ドル、100時間線7万8140ドル、200時間線7万8345ドルをすべて下回っています。一目均衡表では転換線7万7648ドルが基準線7万8265ドルを下回り、価格は雲7万8466〜7万9033ドルの下、遅行スパン7万5718ドルも26本前の8万138ドルを下回る三役逆転の状態です。
MACDラインは-1024.7でシグナル-631.8を下回っていますが、ヒストグラムは-606.9から-392.8へ縮んでいます。RSIは24.8と売られすぎの水準です。ボリンジャーバンドは7万4407〜8万2625ドルで、幅は10.47%に広がりました。
サポートは7時台の安値7万5600ドル、24時間安値7万5568ドル、バンド下限7万4407ドルです。レジスタンスは4時台の高値7万6560ドル、1時台の高値7万7006ドル、転換線7万7648ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万4971BTCと、24時間で1068BTC減りました。急落した0時台に2891BTC減ったあと、1時台は2135BTC、2時台は943BTC増えています。資金調達率は0.0100%です。
暗号資産全体の清算は24時間で12億5191万ドルに達し、買い持ちが11億2000万ドルと89.5%を占めました。直近12時間では11億8000万ドルのうち10億7000万ドルが買い持ちで、米国株の下げに合わせて買い持ちの清算が連鎖したとみられます。
上値では、7万7006ドルを上抜けると売り持ちの買い戻しが入りやすくなります。下値では、7万5568ドルを割り込むと、急落後に入った買い持ちの清算が再び出やすくなる可能性があります。買い持ちへの偏りが大きいため、下方向の値動きが大きくなりやすい点には注意が必要です。
清算ライン
ロング・ショート比率は5日22時の1.393から6日8時に2.963まで上がり、急落後に買い持ちの口座が大きく増えました。上位トレーダーの建玉比も1.948から2.156に上がっています。

ETF
米現物BTC ETFの11月4日分は7460万ドルの流入で確定し、10月30日から3営業日続いた流出(合計11億5740万ドル)が止まりました。IBITは2億120万ドルの流出でしたが、FBTCが2億3670万ドルの流入です。上場以来の平均は8000万ドルの流入で、4日はほぼ平均並みでした。5日分は主要銘柄が未報告で、GBTCは4990万ドルの流出です。コインベース・プレミアムは-136.5ドルです。
オプションは本日17時に3万4760BTC、想定元本26.33億ドルの満期を迎え、プット・コール比率は0.38、マックスペインは7万9000ドルです。7日17時には5080BTCの満期を控え、マックスペインは7万8000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日の焦点は22時30分の10月の米雇用統計です。予想は6万5000人増(前回2万9000人増)、失業率は4.2%、平均時給は前月比0.3%増です。AI株の売りが続くなかで、雇用統計を受けて米国株が持ち直すかどうかが、BTCの戻りを左右する可能性があります。
7日0時にはミシガン大学消費者信頼感指数の速報値(予想48)が出ます。本日17時には3万4760BTCのオプション満期を迎えます。アジア株の先物は日本が約6%安、韓国と台湾が7%超安と報じられており、日中のアジア市場で半導体株の売りが続くかも見ておきたい材料です。
上抜けシナリオでは、7万6560ドルと7万7006ドルを上抜ければ、1時間足の転換線7万7648ドル、さらに4時間足の20期間線7万8043ドルを試す展開です。下抜けシナリオでは、7万5568ドルと50週線7万5553ドルを割り込むと、1時間足のバンド下限7万4407ドル、さらに20週線7万3670ドルが下値メドとなります。当日見るべきラインは、上値7万7006ドルと下値7万5568ドルです。
まとめ
6日のBTCは7万5718ドルと、前日同時刻から6.20%安でした。米国市場でAI株が急落し、半導体株指数が12%安、ナスダック100が6.4%安と2020年3月以来の下げとなるなか、BTCは0時50分に7万5568ドルまで下げ、7万5000ドル台に沈みました。
日足は100日線を割り込み、安値を切り下げています。1時間足のRSIは24.8と売られすぎの水準ですが、三役逆転で戻りは7万7006ドルの手前にとどまっています。買い持ちの清算は12億5191万ドルに達しました。
短期の焦点は、7万7006ドルの上抜けか7万5568ドル割れかです。本日の米雇用統計を受けてAI株の売りが一服するかどうかが、50週線のある7万5000ドル台を保てるかの分かれ目になる可能性があります。