ドイツのヒューマノイドロボット企業NEURA Roboticsは6月10日、Tether主導で最大14億ドルのSeries C資金調達を実施すると発表しました。ラウンドにはNvidia、Amazon、Qualcomm Technologies、Bosch、European Investment Bankなどが参加します。企業価値は約70億ドルとみられ、ヒューマノイドロボットと物理AI分野では過去最大級の資金調達の一つです。暗号資産(仮想通貨)企業が資金提供にとどまらず、ロボットの決済機能とAI基盤そのものに関与する案件として位置付けられます。
TetherがWDKとQVACをNeuraverseに統合
今回の資金調達で目を引くのは、Tetherの役割が単なる出資にとどまらない点です。NEURAのロボット基盤『Neuraverse』に対し、Tetherは自己保管型ウォレット開発キット『WDK』と、エッジAIランタイム『QVAC』を統合する方針を示しました。
WDKが入ることで、ロボットは外部の金融仲介に依存せず、ウォレットを自ら保持する設計を取り込みやすくなります。人がスマートフォンに決済機能を持つのと同じように、ロボット側が支払い受け取りの機能を備える形です。QVACはAI処理をクラウド任せにせず、端末側で実行しやすくする仕組みで、通信遅延や常時接続への依存を減らせる余地があります。
この組み合わせは、ロボットが作業するだけの機械から、判断し、取引し、サービスの対価を処理する主体へ近づくことを意味します。暗号資産業界で語られてきた『マシンエコノミー』が、ソフトウェア上の構想から物理世界の機器へ広がり始めた格好です。
参考元:cnbc
画像:shutterstock
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