ビットコイン(BTC)は8日朝の時点で6万3236ドル付近で推移し、24時間で約3.8%上昇した。前日にかけて24時間安値となる6万746ドルまで売られたものの、2月の安値圏にあたる6万ドルの心理的節目を割り込むことなく反発し、一時6万4234ドルまで値を戻しました。
恐怖・貪欲指数は12と極度の恐怖を示す水準にあり、市場心理が大きく冷え込んだ中での、売られ過ぎの反動による戻りが今回の値動きの主役となっています。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
直近24時間のレンジは、安値が6万746ドル、高値が6万4234ドルだった。寄り付きは6万900ドル付近で、まず売りが先行して安値の6万746ドルまで下押しする展開となったが、6万ドルの大台を前に下げ渋り、そこから切り返したました。
戻りの過程では6万4234ドルまで買われたものの、6万4000ドル台を維持できずに上値を抑えられ、現在は6万3236ドルへとやや押し戻されている。短期的には、下値で反発した6万746〜6万900ドルと、上値を抑えられた6万4000ドル台が、当面意識されやすい価格帯となるます。
相場を動かした背景
6万ドルの節目防衛と売られ過ぎの反動
今回の反発を主導したのは、新たな買い材料というよりも、6万ドルの節目を守ったことと、売られ過ぎの反動だ。BTCは7万1000〜7万2000ドル圏を割り込んで以降、調整局面が続いており、直近では6万ドル割れが目前に迫っていました。
24時間安値の6万746ドルは、2月につけた安値圏にあたる6万ドル前後の重要なラインの直上にあたり、ここを割り込まなかったことで、いったん下値を拾う動きが入った。恐怖・貪欲指数が12という極度の恐怖の水準まで低下していたことも、相場が短期的に売られ過ぎていたことを示しており、その反動が6万3000ドル台への戻りにつながったとみられます。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足では、7万ドル台を割り込んで以降の調整・下降基調が続いている。ただし直近では6万ドルの節目で下げ渋り、自律反発に転じた。中長期では依然として戻り売りに上値を抑えられやすい地合いだが、まずは下値の堅さが確認できるかが焦点となります。
上値のメドは6万4000ドル、これを超えると6万5000ドルが意識される。下値のメドは6万ドルで、ここを明確に割り込むと5万8000〜5万9000ドルまで下押しする余地があります。
4時間足チャート分析

4時間足では、6万746ドルで下ヒゲをつけて反発し、短期的には上向きに転じている。一方で6万4234ドルまで戻したところで上値を抑えられており、戻り売りの圧力が残っている点には注意が必要です。中期的には、6万4000ドル台を上抜けて固められるかどうかが、反発が続くかの分かれ目となります。上値のメドは6万4000ドル、下値のメドは6万746〜6万ドルとなります。
1時間足チャート分析

1時間足では、安値6万746ドルを起点とした短期の反発トレンドが続いています。サポートは直近で反発した6万746〜6万900ドル、その下に6万ドルの大台があます。レジスタンスは6万4000ドルで、ここを明確に上抜ければ6万4234ドルを超える戻りにつながりやすいです。
短期トレーダーにとっては、6万ドルを維持できるかと、6万4000ドルを上抜けできるかの2点が、本日の方向性を測るうえでの目安となります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
デリバティブ市場では、Binanceの無期限先物の建玉が約9万8615BTC、金額にして約62億ドル相当となっている。直近の急落局面では1日あたり約11億〜18億ドル規模の強制清算が発生し、その大半がロングの清算となりました。下落はショートの買い戻しではなく、レバレッジを効かせたロングが投げ売らされる形で加速しており、建玉は高値圏からいったんリセットされました。
資金調達率はBinanceで8時間あたり約0.0036%と、ほぼ中立から小幅プラスの水準にとどまり、過熱していたロング偏重はいったん解消されました。これは反発の土台としては比較的健全な状態といえます。ただし口座ベースのロング・ショート比率は約2.09倍とロングに傾いており、下値では再びロングの清算を誘発する余地が残る点には注意が必要です。
注目清算ライン

清算ラインの観点では、下方向は6万ドル前後にロングの清算が蓄積しているとみられ、この水準を割り込むと連鎖的な清算を巻き込んで下げが加速しやすいです。
一方、上方向は6万4000〜6万5000ドルにショートの清算が意識されており、ここを上抜けるとショートの買い戻しを巻き込んで戻りが伸びやすいです。下値では6万ドル割れ、上値では6万4000ドル超えが、それぞれ値動きが大きくなりやすいポイントとして警戒されます。
ETF動向
米現物BTC ETFは、5月15日から6月3日まで13営業日連続で純流出となり、累計で約44億ドルが流出した。直近で確認できる最新の単日フローでは、6月3日に約3.97億ドルの純流出を記録し、このうちIBITが約3.42億ドル、FBTCが約0.54億ドルを占めました。
連続流出は6月4日に約300万ドルの小幅な純流入でいったん止まっています。継続的な資金流出が6万ドル割れ目前までの下落を主導してきただけに、流出の一服と今回の反発は、売り圧力が和らぎつつあることを示す。ただし、持続的な純流入への転換はまだ確認されておらず、資金フローが再び流出に傾くかどうかは引き続き注視する必要があります。
本日のデイトレ注目材料
本日8日は、米国の主要な経済指標の発表予定が薄く、相場を直接動かすイベントは限られる。今週の最大の焦点は10日の21時30分に発表される5月のCPIで、翌11日にはPPIが続きます。物価指標の結果は利下げ観測を通じてBTCにも影響しやすく、結果次第で値動きが大きくなる可能性があります。
短期的なテーマは、6万ドルの節目を維持できるか、ETFの資金フローが流入へ転換するか、そして極度の恐怖からの反発がどこまで続くか、の3点だ。上方向は6万4000ドルが当面の焦点で、24時間高値であり戻り売りに上値を抑えられたラインにあたります。ここを上抜ければ6万5000ドルが次の目標となります。下方向は24時間安値の6万746ドルから6万ドルにかけてが焦点で、6万ドルを明確に割り込むと5万8000〜5万9000ドルまで下押しする余地がああります。
短期トレーダーにとっては、下値の生命線となる6万ドルと、反発が本物かを測る6万4000ドルの2本のラインが、本日の判断の軸となります。
まとめ
本日のBTC相場で短期的に注目したいのは、6万ドルの節目を維持できるかどうかです。24時間安値の6万746ドルで下げ止まり、極度の恐怖の中で6万3000ドル台まで戻したものの、上値は6万4000ドル台で抑えられており、反発が続くかは6万4000ドルの上抜けにかかっています。
ETFの資金流出が一服し、デリバティブのレバレッジもいったん冷えたことで反発の土台は整いつつあるが、個人の建玉はなおロングに傾き、市場心理も冷え込んだままです。10日のCPIを控えるなか、6万ドルと6万4000ドルのどちらに先に振れるかを見極めたいです。
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