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ビットコイン、6万4000ドル台へ続落|ETF流出長期化とAI株シフトが重し、2月安値圏の攻防が焦点

2026年6月4日 08:45  Arai Yu

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6月4日朝のビットコイン(BTC)は6万4910ドル前後で推移し、24時間で2.52%安と続落している。米現物BTC ETFからの資金流出が約10営業日連続で続くなか、機関マネーがAI関連株や大型IPOへとシフトする動きが意識され、戻りを売られやすい地合いが続いた。市場心理を示す恐怖・貪欲指数は前日の23から11「極度の恐怖」へと一段と悪化しており、買いの手控えと戻り売りが交錯する展開となっている。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間のBTCは、始値6万6586ドル付近から一時6万7516ドルへ戻りを試したものの上値は重く、その後は上値を切り下げながら6万4766ドルまで下落した。高値圏の6万7516ドルをつけたのは窓の前半、安値6万4766ドルをつけたのは窓の後半みられる。

6万7000〜6万7500ドルでは戻り売りに上値を抑えられる一方、6万4700〜6万4800ドルでは買い戻しが入り、いったん下げ渋った。年初来の重要サポートである2月安値圏(6万4000ドル前後)が3度目の再テスト局面にあり、短期的にはこの価格帯が攻防の中心として意識されている。出来高は約20.0億ドル規模だった。

相場を動かした背景

ETF流出の長期化とAI株・IPOへの資金ローテーション

今回の下落で最も効いているのは、米現物BTC ETFからの資金流出が長期化していることだ。流出は約10営業日連続で続き、累計では約29.7億ドルに達した。直近で開示された単日でも約4.8億〜5.2億ドルの純流出となり、6月の月間流出は約23億ドルと2026年最大のペースで進んでいる。

背景には、SpaceXやOpenAI、Anthropicといった大型IPOのパイプラインやAI関連株へと機関マネーが移動しているとの指摘がある。現物の継続的な需要剥落がBTCの上値を直接的に抑え、戻り売りの起点となっている。BTCドミナンスは55.46%とクリプト内では相対的に高いものの、これは資金がBTCに集中しているというより、アルトを含めた市場全体からの資金流出が進むなかでの数値である点には注意が必要だ。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、2025年10月6日につけた最高値12万6296ドルから約49%下落した水準にある。春先に9万6000ドル台への戻りを試した局面を失い、6月入り後は7万ドル、6万7000ドル、そして6万4000ドル台と節目を連続で割り込み、2月以来の安値圏まで下げてきた。

価格は主要な移動平均線を大きく下回っているとみられ、中長期では下落基調が続いている。上値のメドは7万ドル、下値のメドは2月安値圏の6万4000ドル、さらにその下は6万ドルが意識される。

4時間足チャート分析

4時間足では、戻りを試すたびに上値を切り下げる戻り売り優勢の形が続いている。6万7000〜6万7500ドルが戻り売りゾーンとして機能し、6万4700ドル付近が直近の下値支持となっている。

中期的には、6万7000ドルを回復できるか、それとも6万4000ドル台を守れるかが分岐点となる。上値メドは24時間高値の6万7516ドルから7万ドル、下値メドは6万4766ドルから6万4000ドルだ。

1時間足チャート分析

1時間足は下落基調で、戻りは限定的にとどまっている。短期トレーダーが当日見るべきラインとしては、サポートが6万4766ドル、次いで6万4000ドル、レジスタンスが6万7000〜6万7516ドルとなる。

6万4766ドルを明確に割り込めば6万4000ドルから6万ドルを試す展開、逆に6万7000ドルを回復できれば短期的な売り圧力はいったん和らぐ可能性がある。

デリバティブ動向

OI・清算動向

BTC先物の未決済建玉(OI)は約250億ドルへ低下し、半年ぶりの低水準となった。5月初旬の約420億ドルから大きく縮小しており、価格下落とともに建玉も圧縮されるデレバレッジが進んでいる。清算は直近24時間で全体約18.5億ドル、ロング約16.6億ドルに対しショート約2億ドルと、ロングに偏った建玉が崩れた格好だ。

資金調達率はオフショアの無期限取引でプラスから中立〜マイナスへ反転し、現物とCME先物の裁定で見るベーシスも年率12%から4〜5%へ急低下した。春の上昇局面で積み上がった過剰なレバレッジがほぼ一掃された状態であり、レバレッジの一巡は短期的な売り圧力の一服要因になり得る一方、需給が薄くなることで値動きは荒くなりやすい。薄商いでの上下のヒゲやダマシには注意したい。

注目清算ライン

注目すべき清算ラインは、上方向では7万ドル手前に積み上がるショートの清算帯、下方向では6万4000ドル割れに位置するロングの清算帯だ。価格がこれらのラインに近づくと、清算を巻き込んで一方向に動きやすくなる。とくに下値の6万4000ドルを割り込む場面では、ロング清算を起点に下げが加速しやすく、トレーダーとしては警戒が必要な水準である。

ETF動向

米現物BTC ETFは、直近で開示された単日で約4.8億〜5.2億ドルの純流出となった。流出は約10営業日連続で、累計では約29.7億ドル、6月の月間では約23億ドルと2026年で最大の流出ペースとなっている。現物ETFを通じた機関需要の継続的な剥落が、足元のBTCの上値を抑え、戻り売りの主因となっている。資金フローの方向が反転するかどうかが、相場の底入れを見極めるうえでの重要なシグナルとなる。

本日のデイトレ注目材料

本日6月4日(木)は、21時30分に米国の新規失業保険申請件数が予定されている。さらに翌6月5日(金)の21時30分には米5月雇用統計の発表が控えており、これが今週最大の山となる。労働市場が強ければ利下げ観測が後ずれしてリスク資産には逆風、弱ければ利下げ期待が近づき追い風という構図で、BTCも発表直後に大きく振れやすい。

短期の市場テーマは、ETF資金フローの方向、雇用統計を前にしたポジション調整、そして清算帯への接近である。上方向の焦点は、直近で割り込んだ節目であり24時間高値でもある6万7000〜6万7516ドルで、ここを回復できれば戻り売り圧力がいったん和らぐ可能性がある。

下方向の焦点は24時間安値の6万4766ドル、続いて2月安値圏の6万4000ドル、さらに割れた場合は6万ドルだ。短期トレーダーとしては、6万4766〜6万4000ドルの下値を維持できるか、それとも6万7000ドルを回復できるかを軸に、雇用統計前後のボラティリティに備えたい。

まとめ

本日のBTCは、ETF流出の長期化という構造的な需要剥落を背景に、清算カスケードとマクロのリスクオフが重なって2月安値圏まで下押しした。

短期的には、6万4000ドル台の下値を守れるか、6万7000ドルを回復できるかが当面の分かれ目となる。明日の米雇用統計を前に値動きは荒くなりやすく、下値の清算帯と上値の戻り売りゾーンの両にらみで臨みたい局面だ。

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