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米M2供給史上最高22兆ドル突破とビットコイン18万ドル到達説

2025年9月5日 12:02  11月18日 11:51  kishimoto

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米国のM2供給、過去最高の22兆ドル台に

2025年7月時点で、米国のM2マネーサプライは22.12兆ドルに達し、前月比0.43%増、前年同月比で4.82%の伸びを示しました。
これはコロナ禍後の金融緩和期を超える水準であり、名目上の流動性が過去最高に達したことを意味します。

この増加は主に中央銀行のバランスシート拡大や、商業銀行を通じた信用創造の影響によるものと考えられます。
M2の構成要素には現金、預金、マネーマーケットファンドなどが含まれており、経済活動への即時的な影響が大きい指標とされています。

画像を選択すると米国M2マネーサプライの公式統計HPへ移動します。

M2の拡大はビットコインにどのような影響を与えるのか

歴史的相関と価格上昇の関係

ビットコインとM2供給量の間には高い相関関係があると指摘されています。
特に2020年から2021年にかけてのビットコイン価格の上昇局面では、M2の急拡大が重要な要因の一つとされました。

一部の分析では、M2の増加とビットコイン価格の間におよそ30日から90日程度のタイムラグがあるとされ、今回のM2増加も今後数カ月以内に市場へ影響を及ぼす可能性があると見られています。

他の経済指標との複合的要素

一方で、マクロ経済全体を見ると、米国では雇用の鈍化や消費信用の伸び悩み、破産件数の増加など、景気減速の兆候も見られます。
M2は拡大しているものの、実質マネーサプライ(TMS)は停滞気味との分析もあり、金融緩和一辺倒ではない現状が読み取れます。

また、米連邦準備制度(FRB)の利下げ観測や、インフレ再燃への懸念など、金融政策の方向性もビットコインの価格形成に影響を与える重要な要素となっています。

年内にビットコインが18万ドルに到達する可能性について

M2の急激な増加がビットコイン価格にとって追い風になるという一般的な分析は複数見られます。
18万ドルという価格水準は、現在のビットコイン価格を大きく上回るものであり、達成にはM2以外にも以下のような複数の要因が好転する必要があります。

必要となる追加的な要素

  • 金融政策のさらなる緩和(利下げや量的緩和)
  • ビットコインETFを通じた機関投資家の継続的な資金流入
  • 規制環境の安定化と法的明確性の向上
  • グローバルでの政治・経済的不安定による逃避需要の高まり

これらの条件がすべて重なることで、ビットコインが年内に18万ドルへと向かうシナリオも描けるかもしれませんが、現時点ではそれを裏付ける材料は限定的であり、慎重な判断が求められます。

M2マネーサプライの定義

M2は、次のような要素で構成されています。

  1. M1(現金+当座預金)
    • 手元にある紙幣・硬貨(現金)
    • 銀行の当座預金や普通預金(すぐに引き出せる預金)
  2. 定期預金やマネーマーケットファンドなど
    • 一定期間引き出せないが、比較的短期間で現金化可能な資産
    • 金利がつく預金口座(CD:譲渡性預金なども含む)

つまり、M2は「現金化のしやすさ」と「使いやすさ」のバランスをとった通貨供給の指標であり、個人や企業が消費や投資に利用しやすい資金の総量を示します。

M2が注目される理由

経済活動の活発さを測る手がかり

M2が増加しているときは、世の中に出回っているお金が多い=消費や投資に向けられる資金が潤沢であることを意味します。
これにより、景気が加速する可能性があります。
逆に、M2の伸びが鈍化または減少している場合は、経済活動の停滞や金融引き締めの兆候と見なされることがあります。

インフレや資産価格との関連

M2の急拡大は、インフレ圧力や資産バブルの形成につながるリスクもあります。
特にコロナ禍後の金融緩和期には、M2の急増がビットコインや株式市場、不動産価格の高騰につながったと分析されています。
そのため、中央銀行(例:FRB)はM2の動向を重要な金融政策判断の参考材料としています。

暗号資産との関係

近年では、M2の増減がビットコインなどの暗号資産市場と強く関係しているとの分析も増えています。以下のような理由からです。

  • 中央銀行による通貨発行の増加(M2拡大)に対するインフレヘッジ手段としてビットコインが注目
  • マネーサプライが増えると、リスク資産に資金が流入しやすくなるため、ビットコイン価格の上昇圧力につながります
  • 実際に、M2の拡大とビットコイン価格には一定の相関関係(0.9以上)があるとするデータの存在

考察

M2供給の増加は市場にとって明確なポジティブ要因であり、特にインフレヘッジ資産としてのビットコインには追い風となりやすい環境です。
ただし、マクロ経済全体を見渡すと、信用収縮や景気後退の兆しも存在し、単純な「M2増=価格上昇」という構図では語れない状況にあります。

ビットコインはボラティリティが高く、また市場心理に大きく影響を受ける資産です。
M2の増加が示す流動性の拡大という側面は重要ですが、それに過度に依存せず、複数の要素を総合的に評価する姿勢が求められます。

18万ドルという目標は夢のある数字ではありますが、実現には「流動性」「マクロ環境」「投資家心理」「規制の安定」の四拍子が揃うことが前提条件となるでしょう。

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