世界最大の仮想通貨取引所CEOは、ビットコインが過去最高値まで回復するには「数か月から数年かかる」と自身の見解を述べた。

また、直近のピーク時に始動した仮想通貨関連プロジェクトは「窮地に陥る」可能性があると語った。

ビットコインが過去最高値に戻るまではしばらく時間がかかる

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創設者兼CEOチャンポン・ジャオは、英紙ガーディアンに対し、ビットコインのこれからの動きについて自身の見解を明かした。

ビットコインは昨年11月に6.9万ドル(約933万円)をうかがうところまで価値が上昇したが、反転してからは値下がりが続き、現在は2万ドル(約270万円)付近まで下落している。

※過去最高値の約933万円は現在の為替レート換算。当時の日本におけるビットコイン最高値は約770万円。

ジャオ氏によると、ビットコインの値段が過去最高値まで回復するまでには、少なくとも数か月かかるという。

史上最高値の6.8万ドルから2万ドルまで値下がりしたことを考えると、取り戻すのにはしばらく時間がかかるだろう。数か月から数年かかるかもしれない。

誰も未来を予測することはできない。

またジャオ氏は、ビットコインの価格状況は見方に左右されるということを補足。

現在私たちは、2万ドルはとても低いと思っている。しかし、2018年や2019年に、「2022年にはビットコインの値段が2万ドルになるよ」と教えたら、彼らは喜ぶだろう。2018年や2019年、ビットコインは3000ドル(約40.5万円)、6000ドル(約81万円)だった。

「仮想通貨の冬」が訪れているか尋ねられると、直近のピーク時に始動したゆえに際限のない支出を行っているようなプロジェクトは、「窮地に陥る」可能性があると答えた。

現在、多くのプロジェクトが窮地に陥っているのは確かだ。一旦最高値を記録すると、すべてのプロジェクトがその最高値を前提として資金を投入するからだ。だから値段が下がった今、まるで冬になったような気分になる。しかし、資金を温存しているプロジェクトはまだ大丈夫で、雇用も成長も続いている。

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