暗号資産(仮想通貨)を高く評価することで知られる、元スターバックスCEOハワード・シュルツ氏が大統領選挙出馬に前向きな姿勢を表明した。

暗号技術に好意的な人物が大統領になった際には、暗号資産(仮想通貨)市場は大きな飛躍を遂げるかもしれない。

仮想通貨支持者が大統領選挙出馬に前向きな姿勢

元スターバックスCEOハワード・シュルツ氏は、日本時間28日午前9時に大統領選挙出馬について「非常に前向きに検討している」と自身のTwitterで表明した。

シュルツ氏はスターバックスコーヒーの最高責任者(CEO)20年以上に渡って務め、1チェーン店であったスターバックスを世界有数のブランドに成長させた、確かな実績のある経営者だ。

暗号技術を高評価するシュルツ氏

シュルツ氏が暗号技術に言及し、初めて話題になったのは昨年1月のスターバックス四半期決算会議でのことだ。

同氏はビットコインが広く普及した通貨になるとは考えていないものの、暗号資産(仮想通貨)を支える基盤であるブロックチェーンは「計り知れないほどの可能性がある」と高い評価を下した。

スターバックス社は将来的に、ブロックチェーン技術と暗号資産(仮想通貨)を統合した支払いプラットフォームの導入を検討していると、当時シュルツ氏は述べていた。

しかし、この施策は同社が単に暗号技術を支持しているからではなく、暗号技術が消費者の未来を作る最善手段の1つだと考えているからだ、と暗号技術の価値を消費者視点で評価していると主張した。

昨年1月時点ではビットコインに懐疑的であったが、最近ではそのビットコインでさえも支持しているようだ。

ICE(ニューヨーク証券取引所の親企業)が運営する仮想取引所Bakktをスターバックス社支持していることが昨年夏に判明。

同取引所のビットコイン先物取引ローンチに協力していると報道された

スターバックスCEO時代に暗号資産(仮想通貨)技術に高評価を示していたシュルツ氏が大統領になることは、全米での本格的な暗号資産(仮想通貨)市場運用を開始する第一歩になるかもしれない。