三菱UFJ銀行、HSBC、Kinexys by J.P. Morgan、ソシエテ・ジェネラル-フォージ、スタンダードチャータードの5社は11月4日、シンガポールでトークン化金融市場の共通標準づくりを進める非営利団体「グローバル・レイヤー・ワン・オーガニゼーション(GL1 Org)」を設立した。
暗号資産(仮想通貨)を含むトークン化金融の相互運用性を高める枠組みが、シンガポール金融管理局(MAS)主導から業界主導へ移った。
GL1 Orgは、MASが主導してきたグローバル・レイヤー・ワン(GL1)イニシアチブを引き継ぎ、共通標準やフレームワークの開発と採用支援を担う。対象は金融機関に限らず、政策当局、市場インフラ事業者、フィンテック企業にも広げる。機関やインフラ、法域をまたぐ接続性の向上を通じ、トークン化金融市場の分断を減らす狙いだ。
普及の軸となるのは2つのツールキットだ。Market Infrastructure(MI)ツールキットは、市場インフラが相互接続に適しているかを評価し、設計を支援するための管理項目体系となる。Programmable Compliance(PC)ツールキットは、規制や政策上の要件をデジタル金融インフラに組み込む手法を示し、法域をまたぐ運用の整合を後押しする。
三菱UFJ銀行のデジタルアセット部門統括、マサシ・ワタナベ氏は「政策当局と金融機関の国際協調が将来の決済システム構築に不可欠であり、GL1 Orgは両者をつなぐ門であり橋になると信じている」と述べた。
MASのリオン・シンチョン副長官は、GL1 Orgの設立について、金融機関、インフラ事業者、政策当局を結集して共通標準とフレームワークを開発する重要な一歩だとしたうえで、業界主導組織への移行を歓迎すると表明した。
参考元:Global-layer-one