ハードウェアウォレット大手レジャー(Ledger)は10月7日、シンガポールで開いたTOKEN2049で、ビットコイン保有者向けの「Crypto Loan」を発表し、Ledger Walletアプリ内でcbBTCまたはwBTCを担保にUSDCまたはUSDTを借り入れられる機能の段階的な提供を始めた。
暗号資産(仮想通貨)を売却せずに流動性を確保する手段が、セルフカストディの鍵管理を維持したままウォレット内に組み込まれた形だ。
機能はモルフォ(Morpho)のオンチェーン融資基盤を、イールド.xyz(Yield.xyz)経由で統合して提供する。担保として差し入れたcbBTCやwBTCはMorphoのスマートコントラクトに移され、レジャー自身が貸し付けや資産保管を担う仕組みではない。
利用者はアプリ内でLTV(担保価値に対する借入比率)を監視でき、担保の追加、返済、追加借り入れ、引き出しにも対応する。主要な取引は「クリア署名」に対応し、内容を平易な文言で確認したうえで、Ledgerデバイス上で物理承認する必要がある。秘密鍵は引き続き同デバイス内に保持される。
条件面では、初期のLTVは50%前後に設定され、清算の目安となる閾値は86%前後となる。金利は変動制で、借入額に対して1%の手数料が発生する。ビットコイン価格の下落でLTVが上昇した場合は、担保追加か返済が必要になる。
参考元:Ledger