ビットコイン(BTC)は9月18日午前8時時点で7万6420ドルと、前日から0.98%上昇しました。24時間高値は9月17日21時30分台の7万7179ドル、24時間安値は17日8時台の7万5644ドルです。
上昇の背景は、FOMCを通過した米国市場の反発です。原油安と米金利低下を受けてナスダックは1.69%高で引け、BTCも21時30分に7万7179ドルをつけました。
同じ17日には、SECがトークン化株式の取引に5年間の免除を出し、暗号資産関連株が5%超上昇しています。本日は日銀が1.25%へ利上げするとの見方が強く、結果は正午から午後2時の間に公表される見通しです。
値動きの振り返り

BTCは17日8時台の7万5644ドルを安値に、日中は7万6000〜7万6500ドルで推移しました。上昇が始まったのは20時55分で、21時30分に24時間高値7万7179ドルをつけています。米新規失業保険申請件数の発表と同じ時刻です。
その後は上値が続かず、22時35分に7万6000ドルまで押し戻されました。米国株の取引開始直後にあたります。23時25分には再び7万7088ドルへ戻し、18日は7万6400〜7万6900ドルの範囲で推移して、8時時点は7万6420ドルです。出来高は21時台から23時台に集中しましたが、いずれも1000BTC前後で突出した時間帯はありません。
24時間の値幅は2.03%、出来高は1万1154BTCと前日の1万4816BTCから減りました。イーサリアム(ETH)は2.22%高とBTCを上回っています。米国の現物需要を示すコインベース・プレミアムは-66.9ドルで、前日の-56.59ドルからマイナス幅が広がりました。
相場を動かした背景
FOMC通過で米国市場が反発、金利と原油は低下
17日の米国市場は主要3指数がそろって上昇し、ナスダックが1.69%高、S&P500が1.14%高、ダウが0.62%高で引けました。米10年債利回りは4.94%、2年債は4.67%とそろって7bp低下しました。原油はブレントが0.95%安の104.82ドル、WTIが0.5%安の101.91ドルで清算しました。
材料は雇用指標です。21時30分発表の新規失業保険申請件数は前週比1万件減の19万6000件で、予想の20万7000件を下回りました。CMEフェドウォッチでは10月の追加利上げ確率が53.1%と、1週間前の27.2%から上昇しています。BTCはこの時刻に24時間高値7万7179ドルをつけたものの、30分で押し戻されました。CoinDeskは、暗号資産が相場を主導したのではなく株式に追随したと報じています。
SECがトークン化株式を解禁、クラリティ法案の否決後に規制側が先行
SECは17日22時、トークン化された米国上場株を扱う取引の場に、取引所としての登録義務を5年間免除する命令を出しました。自動マーケットメイカーと流動性プールを使った取引が対象で、スマートコントラクトは公開かつ監査可能で、パーミッションレスのチェーン上に置くことが条件です。流動性の出し手にはディーラー登録の免除も付きました。アトキンス委員長は「米国の資本市場をデジタル時代へ進める重要な一歩」と述べています。ブルームバーグは、15日のクラリティ法案の否決を受けてSECが指針を示したと位置づけました。
反応は関連株に出ました。コインベースが5.8%高、サークルが5.8%高、ロビンフッドが5.2%高で引けています。一方のBTCは、発表直後の22時25分から7万6000ドルまで下げており、直接の反応は確認できません。CFTCも18日1時50分に開発者向けの不訴追方針を示しました。議会が止まるなかで当局が相次いで動いています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、価格7万6420ドルが20週線6万9979ドルと200週線6万5475ドルを上回り、200週線からは16.7%上方にあります。50週線7万8725ドルは2305ドル上、100週線8万9385ドルはさらに上です。今週の足は始値7万6842ドル、高値7万9600ドル、安値7万4968ドルで、上下に長いヒゲを残したまま週末を迎えます。RSIは54.1、MACDのヒストグラムは+2279.0と前週から拡大しました。
日足チャート

日足では、価格が50日線7万2182ドル、100日線6万7785ドル、200日線7万0373ドルを上回る一方、20日線7万8031ドルを1611ドル下回っています。MACDラインは880.1でシグナル1620.1の下にありますが、ヒストグラムは-740.1と前日の-779.5からマイナス幅が縮小しました。RSIは51.0と50を回復しています。
ボリンジャーバンドは7万5173〜8万0890ドルです。安値は16日3時の7万4968ドル、17日3時の7万5065ドル、17日8時台の7万5644ドルと3日続けて切り上がりました。バンド下限との距離は1247ドルに広がっています。
8日に成立したゴールデンクロスは、50日線と200日線の差が1809ドルへ広がりました。上値メドは20日線7万8031ドル、下値メドはバンド下限7万5173ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格が200期間7万5762ドルを上回った一方、20期間7万6608ドル、50期間7万7105ドル、100期間7万8103ドルは上にあります。短期の平均線ほど価格に近く、戻りを試す位置です。RSIは45.5、バンドは7万4977〜7万8239ドルです。
17日21時からの足は、始値7万6482ドル、高値7万7179ドル、安値7万6000ドル、終値7万6780ドルで、出来高は3397BTCと直近の4時間足で最も多くなりました。上下にヒゲを残しており、雇用指標とSECの発表を挟んで方向が定まっていません。MACDのヒストグラムは+75.7で、4本続けてプラス圏です。
上値メドは20期間7万6608ドル、その上が50期間7万7105ドル。下値メドは200期間7万5762ドル、次いでバンド下限7万4977ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が50時間線7万6154ドルを上回る一方、20時間線7万6544ドル、100時間線7万6845ドル、200時間線7万7154ドルを下回っています。一目均衡表では転換線7万6674ドル、基準線7万6406ドルで、価格は雲7万5813〜7万7284ドルの中にあります。遅行スパンは26本前の7万6178ドルを上回りました。
MACDラインは76.7でシグナル109.3を下回り、ヒストグラムは-32.6とマイナスへ転じています。RSIは49.0です。ボリンジャーバンドは7万6296〜7万6792ドルで、幅は0.65%まで収縮しました。日銀の発表を前に値幅が細っています。
サポートはバンド下限7万6296ドル、50時間線7万6154ドル、17日22時台の安値7万6000ドル、雲下限7万5813ドル。レジスタンスは20時間線7万6544ドル、転換線7万6674ドル、バンド上限7万6792ドル、100時間線7万6845ドル、その上が24時間高値7万7179ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉は、Binanceで10万8213BTCです。24時間では316BTCの増加にとどまりましたが、17日23時台に943BTC増えたあと、0時台に756BTC減りました。米国株の時間帯に入った建玉が、その後に整理されています。
資金調達率は確定値で17日9時が0.0094%、17時が0.0033%、18日1時が0.0085%です。プラス圏での推移が続いており、買い持ちへの傾きは残っています。
清算ライン

ロング・ショート比率は1.44です。17日8時の1.521から一貫して低下し、個人の買い持ちは減り続けています。一方、上位トレーダーの建玉比は2.345と17日8時の2.31から上昇しました。価格が戻すなかで、個人が降りて上位層が持ち高を増やしました。
上値では転換線7万6674ドル、バンド上限7万6792ドル、24時間高値7万7179ドルが意識されます。下値では50時間線7万6154ドル、22時台の安値7万6000ドル、雲下限7万5813ドルです。
ETF
米現物BTC ETFの16日分は2億9590万ドルの純流出で確定しました。IBITが1億4410万ドル、ARKBが8440万ドル、FBTCが5270万ドルの流出で、流入はMSBTの350万ドルのみです。15日の4億5040万ドルと合わせ、9月8日以降の7営業日では10億4910万ドルが流出しました。17日分は未報告です。
JPモルガンは17日のリポートで、金ETFが今年の流出をすべて取り戻したのに対し、BTCのETFは半分の回復にとどまると指摘しました。ブラックロックのIBITの空売り残高は年内で最も高い水準にあり、金ETFのGLDは過去平均を下回っています。同社は、このヘッジ需要が減ればBTCが金に対して支えを得る可能性があるとしています。
本日のデイトレ注目材料
本日18日は日銀の金融政策決定会合の2日目です。ロイターによると、結果は正午から午後2時の間に公表され、政策金利は1.00%から1.25%へ引き上げられる見通しです。実現すれば1995年以来31年ぶりの高水準です。15時30分からの植田総裁の会見では、次の利上げの時期とペースが焦点です。FRBが利上げした直後だけに、日米の金利差と円相場を通じてリスク資産にも影響しやすい局面です。
指標では8時30分に全国コアCPI(予想1.8%)、22時15分に米鉱工業生産(予想0.3%)が発表され、22時30分にはボウマンFRB理事が発言します。17時にはオプション満期2万2562BTCを迎え、マックスペインは7万7500ドル、最大の建玉はプットが7万4000ドルの3035BTC、コールが7万9000ドルの1870BTCです。
上抜けシナリオでは、転換線7万6674ドルを回復すればバンド上限7万6792ドル、100時間線7万6845ドル、その上の24時間高値7万7179ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、50時間線7万6154ドルを割り込むと7万6000ドル、さらに雲下限7万5813ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万6674ドルと下値7万6000ドルとなります。
まとめ
18日のBTCは7万6420ドルと前日から0.98%上昇しました。FOMCを通過した米国市場で原油と金利が低下し、ナスダックが1.69%高となるなかで、BTCも21時30分に7万7179ドルまで上昇しています。ただし高値は続かず、22時台には7万6000ドルまで押し戻されました。
SECはトークン化株式の取引に5年間の免除を出し、コインベースなど暗号資産関連株が5%超上昇しました。クラリティ法案が否決された直後に当局が自ら動きましたが、BTC自身の値動きに直接の反応は出ていません。
本日の焦点は日銀です。1.25%への利上げは31年ぶりの水準で、正午から午後2時の間に結果が出ます。上値では転換線7万6674ドル、下値では7万6000ドルが分岐点で、総裁会見が示す次の利上げのペースと円相場の反応しだいで値幅が出やすくなります。
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