ビットコイン(BTC)は9月17日午前8時時点で7万5676ドルと、前日から0.01%高のほぼ横ばいでした。24時間高値は9月17日3時の7万6561ドル、24時間安値も同じ3時台の7万5065ドルです。
値動きを決めたのは17日3時のFOMCです。FRBが3年ぶりに25bpの利上げを決めると、BTCは声明の直後に7万6561ドルへ上昇し、ウォーシュ議長の会見が始まると7万5065ドルまで下落しました。イーサリアム(ETH)など主要な仮想通貨も同じ時間帯に乱高下しています。
利上げは事前にほぼ織り込まれており、価格は7万5000ドル台の発表前の水準へ戻りました。一方でドットチャートでは18人中16人が年内の追加利上げを見込んでおり、本日は21時30分の米新規失業保険申請件数など、米国時間の指標に注目が集まります。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは9月16日、7万5350ドルから7万6304ドルの範囲で推移しました。17時台に7万5350ドルまで下げたあと20時台に7万6304ドルへ戻し、22時台は米国株の取引開始とともに7万5589ドルまでじり安となっています。FOMCの発表直前となる17日2時台は、7万5768ドルで取引を終えました。
動いたのは17日3時台です。FOMCの声明が出た直後の3時5分台に24時間高値7万6561ドルへ上昇し、3時30分に始まったウォーシュ議長の会見の最中、3時35分台に24時間安値7万5065ドルまで下落しました。この1時間の出来高は3097BTCと24時間で最大で、2番目に多い4時台の958BTCの3倍を超えています。4時台に7万6180ドルへ戻したあとは7万5600ドル台から7万6400ドル台で推移し、8時時点で7万5676ドルです。
相場を動かした背景
FOMCが3年ぶりの利上げ、年内の追加利上げも
FRBは16日(日本時間17日3時)、政策金利の誘導目標を0.25%引き上げ、3.75%から4.00%としました。利上げは2023年7月以来3年ぶりで、ウォーシュ議長の就任後では初めての政策変更です。採決は12対0の全会一致でした。声明は「インフレは依然として高い。本日の措置は2%目標へのより適時な回帰を支える」とし、インフレの理由に挙げていた供給ショックへの言及を削除しました。ドットチャートでは、18人中16人が年内に少なくとももう1回の利上げを見込み、年末の中央値は4.1%と6月の3.8%から引き上げられました。2027年末も4.1%で、利下げは描かれていません。
ウォーシュ議長は会見で、利上げの基準を「基調的なインフレが目標へ明確に、十分な速さで向かっていると確信できること」とし、今回はそれが満たされなかったと説明しました。「広い意味での金融環境を引き締め的とは言い難い」とし、委員会で広く共有されたこの見方から「緩和の一部を取り除いた」と述べています。雇用、民間の所得、設備投資がいずれも改善しているとして景気の強さを強調し、会合の間に主要な商品価格が上昇したことにも触れました。インフレのリスクは上方向にあるとしています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、価格7万5676ドルが200週線6万5472ドルを15.6%上回る一方、50週線7万8713ドルを3037ドル下回っています。15日には339ドル差まで迫っていましたが、2日で再び3000ドル超離れました。MACDのヒストグラムは+2239.1とプラス圏です。
日足チャート

日足では、価格が50日線7万1925ドル、100日線6万7634ドル、200日線7万0317ドルを上回る一方、20日線7万8082ドルを2406ドル下回っています。MACDのヒストグラムは-805.8で、前日の-766.7からマイナス幅が広がりました。
価格はボリンジャーバンド下限7万5257ドルの上で推移しています。8日に成立したゴールデンクロスは、50日線と200日線の差が1608ドルに広がりました。上値メドは20日線7万8082ドル、下値メドはバンド下限7万5257ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格7万5676ドルが20期間7万6927ドル、50期間7万7368ドル、100期間7万8224ドルを下回り、200期間7万5763ドルもわずかに割り込みました。MACDのヒストグラムは-105.2で、前日の-169.3からマイナス幅が縮小しています。
上値メドは20期間7万6927ドル、下値メドはバンド下限7万4926ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、転換線と基準線がともに7万5813ドルで重なり、価格はこの水準と一目均衡表の雲7万5813〜7万7284ドルの下にあります。MACDのヒストグラムは+45.0とプラス圏です。
サポートはバンド下限7万5531ドル、日足バンド下限7万5257ドル、24時間安値7万5065ドル。レジスタンスは転換線7万5813ドル、バンド上限7万6225ドル、その上が24時間高値7万6561ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉は、Binanceで10万7933BTCです。24時間では441BTCの増加にとどまりましたが、FOMC直後の3時台に1187BTC増え、4時台に571BTC減っています。
資金調達率は確定値で9月16日9時が0.0040%、17時が0.0028%、17日1時が0.0053%です。前日につけた0.0098%から低下し、買い持ちのコストは落ち着いています。
清算ライン

ロング・ショート比率は2時の1.811から、FOMCを挟んで3時に1.616、5時に1.503まで急低下しました。8時は1.521です。前日まで続いた個人の買い持ちの偏りは、この乱高下で解消されています。一方、上位トレーダーの建玉比は2.337から2.310とほぼ変わらず、上位層は買い持ちを維持しています。
上値では転換線7万5813ドル、バンド上限7万6225ドル、24時間高値7万6561ドルが意識されます。下値ではバンド下限7万5531ドル、日足バンド下限7万5257ドル、24時間安値7万5065ドルです。上位層の買い持ちが厚いため、7万5065ドルを割り込んだ場合は清算が下げを速める要因になります。
ETF
米現物BTC ETFの15日分は、4億5040万ドルの純流出で確定しました。暫定値の7390万ドルから6倍に膨らみ、6月25日以来の流出規模です。FBTCが2億1480万ドル、IBITが1億6170万ドルの流出でした。16日分は暫定で1820万ドルの流出ですが、GBTC以外の銘柄は未報告です。
オプションでは18日満期の建玉が2万2463BTC、想定元本で約17.1億ドルです。プット・コール比率は0.81で、最大は7万4000ドルのプットの3131BTCです。マックスペインは7万7500ドルで、現在値より約1800ドル上にあります。25日の四半期満期は18万8158BTC、約143億ドルで、マックスペインは7万2000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日17日は、FOMC後の米国時間の指標が焦点です。21時30分に米国の新規失業保険申請件数(予想20.7万件、前回20.6万件)とフィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想31.3、前回47.4)、住宅着工件数が発表されます。ウォーシュ議長は会見で失業保険申請件数の4週平均を完全雇用と整合的な水準としており、雇用の強さが確認されれば年内の追加利上げの見方を支える材料となります。20時にはイングランド銀行が政策金利を発表し、3.75%での据え置きが予想されています。
18日17時には2万2463BTC規模のオプションが満期を迎えます。16日に下院金融サービス委員会の審議にかけられた戦略的ビットコイン準備金法案(H.R. 8957)は、委員会の公式な採決結果がまだ公表されていません。
上抜けシナリオでは、転換線7万5813ドルを回復すれば1時間足バンド上限7万6225ドル、その上の24時間高値7万6561ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、バンド下限7万5531ドルを割り込むと日足バンド下限7万5257ドル、さらに24時間安値7万5065ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万5813ドルと下値7万5065ドルとなります。
まとめ
17日のBTCは、FOMCの利上げを受けて乱高下しました。3年ぶりとなる25bpの利上げを全会一致で決めた声明の直後に7万6561ドルへ上げ、ウォーシュ議長の会見が始まると7万5065ドルまで下げましたが、利上げは織り込み済みで、価格は7万5000ドル台の発表前の水準とほぼ横ばいです。主要な仮想通貨も同じ時間帯に乱高下しました。
焦点は年内の追加利上げに移りました。ドットチャートでは18人中16人が少なくとももう1回の利上げを見込み、市場も約90%を織り込んでいます。先物ではロング・ショート比率が1.811から1.503へ下がり、前日まで偏っていた個人の買い持ちは解消されました。
短期の焦点は、転換線7万5813ドルを回復できるか、それとも7万5065ドルを割り込むかの分岐です。本日21時30分の新規失業保険申請件数など米国時間の指標が強ければ、追加利上げの見方とともに金利が上がりやすく、弱ければその織り込みが後退する可能性があります。
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