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ビットコイン、6万5000ドルに届かず反落、今夜の米雇用統計待ち|ETF流入も上値は重い

2026年8月7日 08:25  8月7日 08:25  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月7日午前8時時点で6万4338ドルと、前日から0.51%下落しました。6日夕方に24時間高値の6万4999ドルまで買われたものの、6万5000ドルの節目にあと1ドル届かずに失速し、その後は水準を切り下げています。

出来高は9482BTCと今週最低の水準まで細りました。本日午後9時30分に7月分の米雇用統計の発表を控え、結果を見極めたいとの姿勢から、積極的な売買が手控えられています。米現物ビットコインETFへの資金流入は続いているものの、上値の重さは解消されていません。

値動きの振り返り|6万5000ドルを4度試すも跳ね返される

BTC/USDT 30分足チャート

6日のBTCは日中に水準を切り上げ、日本時間の14時から17時半にかけて6万4900ドル台を4度試しました。しかしいずれも跳ね返され、17時半に付けた6万4999ドルが24時間高値となっています。6万5000ドルの節目には、5日の6万5025ドルに続いて2日連続で上値を抑えられた形です。

その後は買いが続かず、夕方以降はじり安の展開となりました。7日朝にかけて6万4300ドル台まで水準を下げ、24時間安値は6万4172ドルです。値幅は800ドル程度にとどまり、方向感を欠いたまま推移しています。

相場を動かした背景

雇用統計を前にした様子見

本日午後9時30分に、7月分の米雇用統計が発表されます。市場予想は非農業部門雇用者数が8万3000人増、失業率は4.2%で横ばいです。ただしエコノミストの予想には7万5000人から12万人まで幅があり、見方は分かれています。

結果を前に持ち高を落とす動きが強まり、出来高は今週最低まで減少しました。先物の建玉も約10万9000BTCから約10万5500BTCへと減っており、イベントを前にリスクを落とす姿勢が鮮明です。

ADPの下振れで高まる労働市場への警戒

5日に発表されたADP全米雇用報告では、7月の民間部門雇用者数が4万4000人増と市場予想を下回りました。下方修正された6月の9万5000人からも減速しており、労働市場の弱さを示す先行指標として受け止められています。

労働市場の減速は9月の利下げ観測を強める材料となる一方、行き過ぎれば景気後退への懸念にもつながります。この両面性が、雇用統計への警戒感を高めています。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

まず中長期の位置づけを確認すると、週足では20週線が6万9232ドル、50週線が8万3386ドルといずれも大きく上方にあり、下降トレンドの途上にあります。もっとも、長期の支持線である200週移動平均線は約6万3778ドルにあり、現在値6万4338ドルはこれを0.9%上回る水準を維持しています。先週割り込んだ長期支持線の上を保っており、下値は固まりつつあります。この位置関係を前提に、短中期の各時間軸をみていきます。

日足チャート

日足では、現在値が20日線(6万4442ドル)をわずかに下回り、50日線(6万3294ドル)の上にあります。100日線(6万8274ドル)と200日線(7万551ドル)は大きく上方にあり、戻り売りの壁として意識されます。

MACDは本体がプラス圏へ転じ、ヒストグラムもマイナス幅を縮小しており、改善の基調は続いています。ただし6日は陰線となり、20日線を挟んだ攻防で足踏みしている状況です。上値メドはボリンジャーバンド上限の6万6313ドル、下値メドは50日線の6万3294ドルとなります。

4時間足チャート

4時間足は、現在値が20・50・100・200の各移動平均線をわずかに上回っています。ただし各線は6万4000〜6万4300ドルに収れんしており、方向感の乏しさを示しています。

MACDのヒストグラムはプラス幅を大きく縮小し、上昇の勢いは失速しました。移動平均線の収れんはレンジの煮詰まりを意味し、雇用統計をきっかけに大きく振れやすい形です。上値メドは6万4975ドル、下値メドは6万3521ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、現在値が20時間線(6万4613ドル)と50時間線(6万4494ドル)を下回り、短期は下向きに転じました。MACDのヒストグラムもマイナス圏で、失速を反映しています。

一目均衡表の雲は6万4174〜6万4453ドルにあり、価格は雲の中で方向感を欠いています。当日の下値サポートは雲の下限にあたる6万4174ドル、上値レジスタンスは20時間線の6万4613ドル、次いで6万5000ドルの節目です。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉(オープンインタレスト)は、Binanceで6日の約10万9000BTCから約10万5500BTC、想定元本にして約68億ドルへ減少しました。雇用統計を前にポジションを落とす動きが出ています。

ロング・ショート比率は約1.19倍と低水準を維持し、個人の買い持ちの偏りは解消されたままです。資金調達率もBinanceで0.0059%、OKXで0.0051%といずれも小幅なプラスで、過熱感はありません。清算総額の実数は未取得です。

清算ライン

下値では6万4172ドルの24時間安値、次いで200週線の6万3778ドルが節目です。建玉が減り買い持ちの偏りも小さいため、下押ししても連鎖的な損切りは限定的とみられます。

上方では6万5000ドルに売り注文が集中しており、2日連続で跳ね返された水準です。ここを明確に上抜けられれば、売り持ちの買い戻しを誘いやすくなります。

ETF

米現物ビットコインETFは、7月31日に2億6540万ドルの流出を記録したあと、8月3日に1億7010万ドル、4日に2億1150万ドル、5日に2億4440万ドル(改定値)と、流入額が日を追って拡大しました。5日はブラックロックのIBITが1億9680万ドルを占めています。6日も2920万ドル(速報値)の流入で、4営業日連続のプラスです。

7月末の流出を大きく上回る回復ですが、価格の上値は重いままです。機関投資家の資金が戻る一方、それが上昇に直結していない点は、戻り売り圧力の強さを示しています。大口保有者や長期保有者の具体的な売買数量は未取得です。

本日のデイトレ注目材料

本日最大の材料は、午後9時30分に発表される7月分の米雇用統計です。市場予想は非農業部門雇用者数が8万3000人増、失業率が4.2%で横ばいですが、先行指標のADPが4万4000人増と下振れしており、結果は振れやすい状況です。

想定より弱い結果となれば9月の利下げ観測が強まり、リスク資産の追い風となり得ます。反対に強い結果なら利下げ観測が後退して重しとなります。ただし極端に弱い場合は、利下げ期待よりも景気後退への懸念が優先され、リスクオフに傾く可能性もあります。発表直後は薄い板で値が飛びやすく、ボラティリティの急拡大に注意が必要です。

上抜けシナリオとしては、雇用統計を無難に通過して6万5000ドルを終値で上抜ければ、6万6313ドルの日足バンド上限が視野に入ります。下抜けシナリオでは、6万4172ドルを割り込むと6万3778ドルの200週線、さらに6万3294ドルの日足50日線が下支えとなります。短期トレーダーが当日見るべきラインは、上値の6万5000ドルと、下値の6万4172ドルです。

まとめ

7日のBTCは、6万5000ドルの節目に2日連続で跳ね返され、今夜の米雇用統計を前に出来高を細らせながら小幅安となりました。移動平均線が収れんし、レンジが煮詰まった状態で結果を待つ形です。

ETFへの資金流入は4営業日続き、需給は明確に改善しています。それでも価格が上値を追えず、恐怖・貪欲指数が「極度の恐怖」に沈んでいる点は、市場の慎重さを映しています。買いが入っても上がらないこの状態を抜け出せるかは、今夜の雇用統計が9月の利下げ観測をどこまで動かすかにかかっています。

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